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暖房の適温は何℃?子どもの体温から考える環境づくり

環境・衛生

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寒い日が増え、そろそろ暖房をつけ始めている方も多いのではないでしょうか?ぽかぽかと幸せな気持ちにしてくれる暖房ですが、長時間つけていると乾燥して喉を悪くしたり、眠気があったりと身体に良くないこともあります。保育園や幼稚園で使用する時の注意点や暖房の設定温度は何℃が適温なのか、子どもの体温の特徴とともにご紹介します。

大人と子どもでは快適な環境が違う?

乳幼児期は身体の発達が未熟なため体温調整が難しく、大人が快適に感じる環境が子どもにとっては良くないこともあります。大人が子どもの不十分な体温調整機能をサポートする必要があります。まずは子どもの体温調整の特徴を知っておきましょう。

子どもの体温の特徴

暖房_適温_子どもの体温

人の体温は外気温などにかかわらず、ある程度一定的に保たれるようになっています。しかし、乳幼児期は放熱や発汗などの体温調整機能が未熟なため外気温の差を受けやすくなります。体温調整に大切な筋肉や体脂肪が少ないにもかかわらず体表面積が大きく、体表面積に対し血液の循環機能が未熟なため、体温変動が大きくなります。また、大人と比べると平均体温が高いことも特徴です。

体温は24時間周期で変動します。体温は睡眠中に低くなっていき、朝の4:00~6:00が最低となります。朝食後に徐々に高くなり夕方に最高となった後徐々に低くなっていきます。これは、日内変動と言われ、2歳頃からみられるようになります。

【子どもの体温の特徴】
・体温調整機能が未熟
・体表面積に対し循環機能が未熟
・大人に比べ平均体温が高い
・日内変動は2歳から
・朝の体温は低く、夕方に向けて高くなり、それから再び低くなっていく

子どもと大人は必要な水分量が違う

暖房_適温_水分量

子どもの発汗量は大人の約2倍!大人に比べ体が小さいにもかかわらず大人よりも水分必要量が多いのです。汗だけでなく腎臓機能も未熟なため尿としての排出量も多くなります。体調も崩しやすく、嘔吐や下痢、発熱によって脱水症状を起こしやすいため、こまめな水分補給が大切です。

●大人よりも必要!1日に必要な水分●

新生児 80~100ml
乳児 120~150ml
幼児 100~120ml
学童 60~80ml
成人 40~50ml

参考:よくわかる子どもの保健

●大人より多い!体重当たりの水分量●

新生児 74~78%
乳児 60~72%
幼児 59~62%
学童 57~62%
成人 30~68%

参考:よくわかる子どもの保健

【補足】体温調整のしくみ

暖房_適温_衣服の調整

体温調整のしくみは主に2つあります。

●行動性体温調整●
暑くなると薄着になったりクーラーをつけたり、寒くなると厚着になったり暖房をつけたりと、自らが動いて調整する方法です。

●自立性体温調整●
寒くなると熱を発生させるため身体がふるえたり、運動や食事をすると身体が温かくなるなど、自分の意志とは関係なく身体が反応することを言います。これらは、自律神経や甲状腺ホルモン、アドレナリンの分泌などで調整されます。

暖房を使用するときの注意点

暖房を使用する際、大勢の子どもたちと過ごす保育園や幼稚園では、どのような環境設定や配慮が適切と言えるでしょうか。子どもの体温の特徴や体温調整のしくみから考えてみましょう。

暖房の適温

暖房_適温_エアコン

暖房をつけるタイミングは子どもたちの顔色を見てみましょう。普段よりも顔色や唇が青ざめていたり手足の血色が悪くなったりしていたら、つけるのに適したタイミングと言えます。

外気温との差が5℃以内で、室温が15℃以下にならないよう設定します。空気が乾燥し温度が上がりやすいので、子どもたちの様子をしっかり観察する必要があります。

厚生労働省によると、保育室の室温は、夏季は26℃~28℃、冬季は20℃~23℃。湿度は40%~60%に調整することが望ましいとされています。(参考:厚生労働省)。室温が20℃~23℃の範囲になるよう、温度計を見ながら暖房の設定温度を調節しましょう。

加湿をしよう

暖房_適温_加湿器

暖房を長時間つけたままにしていると空気が乾燥し風邪をひきやすくなります。加湿器や濡れたタオルを干すなどして加湿をしましょう。加湿器を使用する場合は、毎日きれいな水を入れ定期的に清浄しないと、菌をばらまくなどの逆効果になる恐れがあります。

換気をしよう

暖房_適温_換気

暖房をつけたら、2~3時間に1回は換気を行い空気を清潔に保ちましょう。換気は5~10分で十分です。その際暖房は切り、換気後に寒かったら再度つけると良いですね。

換気をすることで頭もスッキリし、その時の活動に集中しやすくなります。

体温調整をしよう

暖房_適温_発汗量

水分補給をこまめに行い、子どもたちが汗をかいていたら汗を拭きましょう。幼児さんなら自分でできるように繰り返し促すと、自ら意識するようになります。衣服の着脱での調整も行えるようにしていくと良いですね。

暖房_適温_使用方法

暖房をつけていると乾燥しやすくなり、体調にも影響を及ぼすことも…冬でも汗はかいているので、適切な温度管理と換気、水分補給を心がけ、風邪などを引かないようにしたいですね。

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明日の保育がもっと楽しくなるサイト「ほいくらいふ」です。 日々の保育に役立つような制作アイディアや保育の豆知識を公開中♪ 保育士/幼稚園教諭二種の資格をとり、私立幼稚園勤務、公立保育園へのボランティア、子どもスポーツクラブのボランティアを行いってきました。 現在は保育に関わるセミナーに参加したり、TwitterやFacebookなどで現役の保育士さんとのつながりを増やすことに力を入れています。 最近のマイブームは甥っ子と公園で遊ぶ事です。
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