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昔ながらの正月遊び11選!保育園で子どもたちに伝えよう

戸外遊び

【正月遊び】アイキャッチ

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お正月の遊びと言えば、日本の伝統的な遊びでもある凧揚げやこま、羽根つきなどが浮かぶことでしょう。しかし現代では実際に遊んだことのない方も多いのではないでしょうか?

昔から伝わる遊びには、一つひとつにさまざまな願いが込められています。親から子へ受け継がれることが少なくなった現代、保育園や幼稚園で伝えてあげることで、子どもたちの遊びを広げ、昔ながらの伝統的な遊びやそこに込められた思いを引き継いでいきたいものですね。

今回は正月遊びとその由来をご紹介します。

楽しいだけじゃない?!正月遊びには意味があった!

正月の遊びとその由来、皆さまはいくつご存じでしょうか?

【凧揚げ】もともとは占いの道具だった?!

保育正月遊び_凧揚げ

●遊び方●
凧を高く揚げるだけでなく、その高さや揚がっている時間を競うことも楽しさの一つです。また、相手の凧を落としたり、糸を切ったりする”凧合戦”や”凧喧嘩”という遊び方もあります。

●由来●
中国で占いや戦いの道具として使われていた凧揚げが日本に伝わったのは、平安時代の頃。貴族の遊びだったものが、江戸時代には、年初めに男の子の誕生祝いとして使用するようになり、庶民にも広まりました。そのことから当時は、男の子に代表的な遊びと言われていたそうです。

また、凧揚げには、願いごとを凧に乗せて天まで届けるという意味も込められています。

【独楽(こま)回し】昔は木でなく貝殻を使っていた!!

保育正月遊び_こま

●遊び方●
巻いてある糸を引き、回転の美しさを楽しむだけでなく、曲芸的な技に挑戦したり、”喧嘩ごま”という相手とぶつけ合いながら勝負したりする遊びもあります。

●由来●
独楽回しは、凧揚げと共に男の子の代表的な遊びでした。もともとは、奈良時代に宮中の年中行事の余興として催されていたものが、平安時代には貴族、子どもの遊びへと変化し、江戸時代には庶民の遊びへと発展していきました。

現在は木でできたものが主流ですが、当時は先のとがった貝殻を使っていたそうです。

【お手玉】最初は水晶玉だった?!

保育正月遊び_お手玉

●遊び方●
お手玉歌に合わせ、いくつかのお手玉を投げてキャッチする遊び方が多いですが、決まったルールはなく自由にアレンジしながら遊ぶことができます。2つのお手玉を同時に投げてキャッチする方法や、それを手の甲に乗せたり、投げている間に手を叩いたりとさまざまな遊び方があります。

また、お手玉1つを投げている間に、床に落ちている他のお手玉を拾い集め、集めた数を競う楽しみ方もできますよ。

●由来●
奈良時代に中国から伝わった”石取手玉(水晶玉)”や石を使って遊んでいたとされています。それが徐々に袋の中に小豆や大豆を入れた物へと進化していきました。

【手まり】糸を使って作られていた?!

保育正月遊び_手まり

●遊び方●
はじめは、お手玉のように上に投げて取る「あげまり」という遊び方が主流でしたが、よく弾む”まり”ができると地面について遊ぶ「つきまり」が盛んになりました。

●由来●
平安時代の”蹴鞠(けまり)”が、次第にお手玉のような手で遊ぶおもちゃへと発展していきました。江戸時代には織り糸の端を利用して作られていたので、染め色が美しいことから女の子に送る風習ができ、女の子の遊びになっていったそうです。

【羽根つき】あの墨は魔よけの意味があった?!

保育正月遊び_羽根つき

●遊び方●
1人で何回羽をつけるか競う”つき羽”や、2人でつきあう”追い羽”という遊びがあります。負けたら顔に墨を塗られてしまいます。

●由来●
女の子の初正月に羽子板を贈る風習があったことから、手まり同様女の子の代表的な遊びでした。羽に硬貨をつけたものを蹴る遊びだった中国の羽根つきが、室町時代に日本へと伝わり、羽子板のことを”こきいた”、羽つきは”胡鬼子(こきのこ)勝負”と呼んばれ親しまれていました。

羽には、子どもが病気にかからないための魔よけになると言い伝えられている”無患子(むくろじ)”という植物の実が使われていることから、1年の厄をはね、子どもの成長の無事を願うものとして親しまれてきたのです。顔に墨を塗るのは魔よけのおまじないの意味があります。

【けんだま】鹿の角で遊ぶ大人たち!!

保育正月遊び_けん玉

●遊び方●
糸でつながれた球をけん玉の先や横に乗せる遊びです。近年では海外でもブームになり、さまざまな技が生まれています。

●由来●
江戸時代では、鹿の角に穴を開けたものに球をつけ大人が遊んでいました。現在のような形になったのは大正時代で、昭和に入ってから子どもの定番玩具になりました。玉の赤色はご来光を思わせるめでたいものだとも言われています。

【めんこ】粘土でできていた?!

保育正月遊び_めんこ

●遊び方●
床に置いためんこをめがけ自分のめんこを投げつけます。その時の衝撃を利用して相手のめんこを動かし、多くのめんこを獲得した方が勝ちとなります。

・起こし:相手のめんこを裏返したらもらえる
・はたき:円の外に出しためんこをもらえる
・落とし:台や箱から落としためんこをもらえる

●由来●
江戸時代には粘土でできたものを使用しており、粘土で人の形をかたどったものを”泥面子”と呼んでいたことから”めんこ”と言われるようになりました。

【百人一首(かるた)】教材としても使われていた?!

保育正月遊び_かるた

●遊び方●
読み札を読み、それに合ったものを並べてある かるた から選んで取る遊びです。多く取った方が勝ちです。

●由来●
室町時代にポルトガルから伝わった”うんすんかるた”が、日本の”貝合わせ(貝に絵などを書いたものを並べて、ペアになる貝を当てる遊び)”や”花合わせ”の遊びと結びついて”花がるた(花札)”になったと言われています。

平安時代には、その頃流行した”歌合わせ”と結びついて”百人一首”などの”歌がるた”ができ、その後江戸時代に、子どもたちがひらがなやことわざを覚えられるようにと”いろはがるた”へと発展していきました。

【福笑い】笑う門には福来る

保育正月遊び_福笑い

●遊び方●
目を隠して、目や口などの顔のパーツを輪郭に置いていく遊びです。正確に置いた方が勝ち、おもしろい顔を作った方が勝ちと自分たちでルールを決められます。

●由来●
「笑う門には福来る」とあるように、新年早々笑いがこぼれるのがめでたいということから、江戸時代から正月の遊びとして親しまれていました。

【双六(すごろく)】江戸時代の大人気遊び!!

保育正月遊び_すごろく

●遊び方●
サイコロを振ってコマを進めるというシンプルな遊びです。最近はコマが留まったところに書かれているお題を行い、ゴールを競う遊び方もあります。

●由来●
奈良時代に中国から伝わり、もともとは将棋のように2人が盤の前に座って行う遊びでした。次第にサイコロが使われるようになり、旅や人生にちなんだ”道中双六”や”出世双六”のような”絵すごろく”が江戸時代に人気を呼び、お正月にも親しまれるようになりました。

【だるまおとし】だるまに願いを

保育正月遊び_だるまおとし

●遊び方●
上絵のだるまが落ちないよう、小槌で下に積み上げた段をたたいて落とすという遊びです。1人でも大人数でも楽しめます。

●由来●
だるまは禅宗の祖・達磨大師をモチーフに作られたと言われています。転んでも起き上がることから、お正月に願掛けをしながら、だるまに片目を入れて飾るようになりました。だるま落としのだるまは、転んでも起き上がらないので、転ばないようにと願いを込めて遊ばれるようになったそうです。

絵本から由来を伝えるのもオススメ!

お正月の遊びや過ごし方を知ることができ、思わず遊び出したくなる絵本を紹介します。

▲『おしょうがつ』
お正月には親戚で集まって、お節を食べて、みんなで遊ぶ…そんな日本の懐かしい風景が味わえます。お正月の過ごし方もわかり、中には独楽遊びなども出てくるので、お正月らしい伝統の遊びにも興味が持てる内容です。

▲『あいうえおん』
イラストが布で作られ温かみのある絵本。”あいうえお”からはじまる言葉や絵が描かれていて、濁音や拗音、促音までも載っているので、楽しく言葉遊びができるのが魅力!この絵本のかるたもあるので、絵本からかるたが楽しめますよ。

▲『すいすいたこたこ』
明けましたおめでとう!しろくまさん、あざらしさん一家が凧揚げをして遊んでいると、獅子舞もやってきて…とても楽しいお正月に!いろいろな動物が「すいすいたこたこ~」と凧揚げを遊んでいる姿を見たら、お正月が楽しみになります。

保育正月遊び_伝統遊び由来

普段はなかなか遊ぶ機会が少ない伝統遊び。お正月は昔の遊びや伝統行事に興味を持つきっかけにもなります。難しい遊びもありますが、実際に子どもたちと遊んでみると「できるようになりたい」と何回も取り組む姿も見られます。1人から大人数で行えるものまで、さまざまな遊びがあるので、お正月には保育の中に取り入れてみてはいかがですか?

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明日の保育がもっと楽しくなるサイト「ほいくらいふ」です。 日々の保育に役立つような制作アイディアや保育の豆知識を公開中♪ 保育士/幼稚園教諭二種の資格をとり、私立幼稚園勤務、公立保育園へのボランティア、子どもスポーツクラブのボランティアを行いってきました。 現在は保育に関わるセミナーに参加したり、TwitterやFacebookなどで現役の保育士さんとのつながりを増やすことに力を入れています。 最近のマイブームは甥っ子と公園で遊ぶ事です。
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