10月★子どもと楽しむ歌遊び~人形・シアター・自然物を使った導入方法~

一大行事である運動会を終え、少しのんびりと季節を感じながら保育を楽しまれている園もあるのでしょうか。
10月の音楽遊びコラムは、大きく前半と後半の2回に分けて紹介したいと思います。
- ●前半は3回に分けての紹介です●
①『10月~子どもと楽しむ歌遊び~人形・シアター・自然物を使った導入方法~』
②『10月~初めての楽器遊びにおすすめの活動~』
③『食欲の秋におすすめの手遊び~くいしんぼうのゴリラ~』
●後半は2回に分けての紹介です●
①『運動会ごっこ~楽しい太鼓のリズム遊び♪~』
②『いたずらをしちゃうぞ♪ハロウィンの音楽遊び~10月のテーマ活動~』
歌の導入に”おうたのシアター”
日課である”おうたの時間” 特に、月初めの歌唱指導(新しい歌を教える時)には、視覚教材を準備したり、年中・年長クラスでは歌詞を掲示したりと、担当クラスに応じて、いろいろな工夫をされていることでしょう。
親子のための音楽遊びのプログラムでも、毎週2曲ずつ季節の歌を取り入れ、導入としての”おうたのシアター”を準備していました。今回は、制作が不要の、お手軽な”おうたのシアター”(歌の導入方法)を紹介します。お手持ちの手人形を使って、歌の導入の参考にしてみてくださいね。
小倉先生が使うシアター紹介
ちなみに、私が季節の歌・手遊び・テーマ活動時に使用していたシアターは、マグネットシアターやペープサートです。
作り方は、簡単です。マグネットシアターは、パソコンで描いたイラストを印刷し、切ってラミネート加工したものの裏に、手芸用マグネットを貼ります。ペープサートは、マグネットではなく、取っ手をつければできます。
ホワイトボードは、会場でお借りする大きなものもあれば、A4サイズで手元に持って使うものと分けていました。保育室にて歌唱指導などで使うなら、A4サイズのホワイトボードでも十分かと思います。
シアター・教材などの出し方『でておいで』
保育に携わっている先生方は、ごく自然にされている演出かもしれませんが…子どもたちに教材や小物、シアターなどを見せるときの、ちょっとした工夫をまとめておきます。
教材・シアターを見せる時の工夫
歌にちなんだ、玩具やペープサートなどを隠しておきます。
- ①手の中で、手で覆うなどして隠す
②布・箱などで隠す
③すだれ・メッシュ袋(ちょっとだけ見えてる・透けて見えるもの)などで隠す
では、みんなでかけ声です。
「でておいで~」
玩具やペープサートなどを子どもたちの前に出し(じらしながら、パッと出して、すぐに隠すなんていう方法もありますね)
「わぁ~出てきた!何かな?」
「あれあれー、何だろう?」
子どもたちの指差し、つぶやき、手を伸ばすなどの反応を引き出して、時間があれば、ゆっくり見せてまわったり、ちょっとだけ触れさせたりなどのアプローチをして…歌に関するお話をします。
それでは、一緒に歌いましょう!
これらの玩具・ペープサートもいっしょに動かしながら楽しい雰囲気を、つくり上げるといいですね。
自然物を使った”おうたの導入”アイディア
みなさんは、ご自身用の手人形はお持ちですか?私の愛用クマちゃんは、もう20年以上の付き合いです。
この手人形クマちゃんの腕に、巾着袋の紐を通すと、リュックサックを背負っているように見えますね。小物を巾着袋に入れて、人形に持ってきてもらうと、かわいらしい演出ができます。もちろん、小さなカゴでもOK!中身が見えないように、カゴに布をかぶせるといいでしょう。
秋には、このリュックサック風巾着袋に、自然物を入れて”おうたの導入”を楽しんできました。
- ●巾着袋入れていたもの●
・松ぼっくり(♪まつぼっくり)
・どんぐり(♪どんぐりころころ)
・いがぐりや栗(♪大きな栗の木の下で)
・もみじの葉(♪もみじ:あかいあかい もみじのは)など
実際に、自然物に触れさせてあげると、子どもたちはとても喜びます。また、持ってきてくれた人形に、「お礼に(ありがとうの気持ちを込めて)、歌のプレゼントをしましょう!」なんていう声かけをしたら、子どもたちは、はりきって歌ってくれることでしょう。
歌のあと、「今日は、◯◯を探しに行こう!」と言って、お散歩に出かければ、子どもたちの心も弾みそうですね。
小倉先生が使っている、マグネットシアターの作り方が、ブログ内に載っています♪
小倉陽子先生のブログ『マグネットシアターの作り方』
次回は、『10月~初めての楽器遊びにおすすめの活動~』をお届けします。
―――
小倉さんのブログには、保育で活用できる遊びが多く載っています!
小倉陽子さんのブログはこちら→ブログ『ココロにおんがくのタネ.をまこう』
コメントを残す