ピアノが苦手な保育士必見!ギターを弾く魅力と注意点


こんにちは!たこぼうずです。新年度がスタートし1ヶ月が経ちましたね!今年度は今まで活用したことのない”楽器”にもチャレンジしてみませんか?
保育士や幼稚園教諭が伴奏で使用する楽器といえば「ピアノ」が定番ではないでしょうか。しかし、中にはギターを演奏する保育士もおり、保育士資格の実技試験でもギターを使うことが認められています。
私はギターが大好きで、保育の中でたくさんギターを使ってきました。今回は、保育の中でギターを弾く魅力についてご紹介します!
保育中にギターを弾く魅力
保育の中でギターを活用する魅力とは何か、ピアノと比較して考えてみましょう。
今回ご紹介するギターは、いわゆるアコースティックギターと呼ばれているもので、”ゆず”や”コブクロ”などが弾き語りによく使用しているタイプのギターです。電子機器などは必要とせず、楽器から直接音が出ます。
魅力1:どこでも弾ける!
ピアノを移動させるのは大変ですが、ギターは軽いので「今日はこの場所で弾きたい」と思った時に柔軟に対応できます。例えば、廊下などのちょっとしたスペースで歌を歌いたい時にも便利です。私はよく、お呼びがかかったクラスに出向いてギターを弾いていました。
魅了2:弾きながら動ける!
ピアノを弾きながらジャンプしたり走ったりすることは難しいですが、ギターを弾きながらでしたら動き回ることができます。
音が鳴っている間は走って、音が止まったら動きを止める”ストップゲーム”を行う時にも大活躍しますよ。保育者も子どもと同じ動きができるため、ギターの良さがよく生かされる活動です。
魅力3:子どもの音域に簡単に合わせられる!
子どもの音域に合わせて楽譜を移調したい時、ピアノの場合は弾き方自体を変える必要がありますが、ギターの場合は弾き方を変えずにカポタスト(弦の長さを任意に短くすることで、簡単に移調することができる演奏補助器具)を使うことで簡単に移調することが可能です。
もちろんギターに慣れた人はカポタストを使わなくても、別のコードに変えることもできます。
魅力4:子どもの表情が見える!
ピアノを弾いている時も子どもの表情は見えますが、ギターの場合は楽器自体が小さいためピアノ以上に子どもの表情がよく見えます。子どもからも保育者の表情がよく見えるので、歌い方やメロディーなどが子どもに伝わりやすいメリットがあるでしょう。
魅力5:即興で伴奏できる!
ギターの弾き語り用の楽譜には、「G」や「A」と書かれたコードが振ってあるので、この記号通りに弾けば初見でもすぐに歌の伴奏を弾くことができます。
特に子ども向けの歌は、3~4つのコードを覚えるだけで1曲弾けてしまう曲も多いため、初心者でも挑戦しやすいですよ。
魅力6:乳児クラスでも活躍する!
乳児クラスにはピアノなどの大きな楽器を設置していない園も多いため、ギターが大活躍します。0歳児も本物の楽器は大好きです。
実際に乳児クラスでギターを弾くと、とても興味を示します。ギターの音に合わせて体を揺らしたり手拍子をしたりして、ノリノリで参加してくれますよ。
また、ギターの音色は子どもにとって心地が良いようで、私がお昼寝の時間にギターを静かに弾いた時、いつもはなかなか寝付かない子たちがスッと眠りについたことがあります。ギターの音色でリラックスしたのかもしれませんね。
ギターを弾く時の注意点
魅力たっぷりのギターですが、ギターを活用する時には注意しなければならないことがあります。
注意1:チューニング
ピアノの場合は弾く度に調律する必要はなく、ある程度時間をおいても音程は狂いません。しかし、ギターは丁寧にチューニングをしてから弾かないと音程が合わなくなり、とんちんかんな伴奏になってしまうので、弾く度にチューニングをする必要があります。
チューニングは、チューナーという機械を使うことですぐにできるようになりますよ。
注意2:弾く環境
生演奏のアコースティックギターで出せる音量には限界があり、ピアノの方が広い空間に響き渡る利点があります。
私はエレクトリックアコースティックギター(音響機器につないで大音量で演奏可能なギター)などを使ったこともありましたが、広い空間で子どもと歌を歌う時にはピアノの方が音質的にも合っていると感じました。環境に合わせどの楽器を使うか考えると良いでしょう。
注意3:伴奏とメロディー
ピアノの場合は、左手で伴奏、右手でメロディーという弾き方ができますが、ギターで同様に行おうとすると難しいので、たくさんの練習が必要になります。
注意4:”F”のコード
“挫折のF”と呼ばれるように、Fのコードに苦戦する方が多いようです。Fのコードは、人差し指1本で全ての弦を押さえるフォームが必要です。できないと思ったら”簡易コード”というものを使うとよいでしょう。簡単なフォームでFの和音を奏でることができます。
簡単コードはこちら≫『初心者の悩みコード』
私は活動の内容と場所の環境によって、ギターとピアノを使い分けています。クラスカラーや曲の雰囲気によってギターの方が映える歌があるので、卒園式で歌の伴奏を担当した時も使い分けました。
ギター奏者は保育現場には少なく、保育者が30名ほどいる私の職場でもギターを使う職員は私1人です。物珍しい分、自分の武器や特技にしやすいかもしれません。子どもも珍しいものには興味を示しやすいので、ギター奏者は人気が出やすいですよ(笑)
習得には個人差がありますが、3カ月あれば子どもと歌えるくらいの技術が身につけられると思います。もちろんピアノ同様、そこから技術を追究すると果てしないですが、習得の手軽さもギターの魅力です。
ちなみに、多くの教則本には書いていないことですが、ギターの練習には”エレキギターの単音弾き”からはじめることをオススメします。なぜなら、ギターを諦めてしまう人の多くは”アコースティックギターのコード弾き”からはじめ、うまく押さえられなかったり指が痛くなったりするからです。
エレキギターはネックが細く弦が柔らかいため、初心者でも指が痛くならず押さえやすく音の伸びが良いので、弾けた気分に浸りやすいです。
さらにエレキギターの生音は音量が小さいため、遅い時間でも練習が可能です。アコースティックギターの夜の練習はご近所迷惑になることもあるので、音量が小さいことはとても重要でしょう。
以上、ヘビメタ好きの保育者、たこぼうずでした!
たこぼうずのブログはこちら≫『元男性保育士の本音 たこぼうず』
ホエールさん(2016年5月13日)
ギターで保育…全く考えたことありませんでしたが、3カ月でできるなら、、、、
とやってみようと考えました!何から始めたらいいんでしょうか…。
まずは、ギター購入??!
少しハードルが高いです;^_^A
たこぼうずさん(2016年5月13日)
>ホエールさん
記事を読んでくださりありがとうございます。
何でもよいので、まずはギターを1本!
5000~10000円位のもので充分だと思います。
(高いものは慣れてから買えばOKですよ。保育で使っている私のギターは7000円です…)
実際に楽器屋で試し弾きしてから買うことをオススメします。
ギターによってネック(左手で押さえる部分)の太さなどが違うので、ご自身の手に合ったギターを選ぶといいです☆
ホエールさん(2016年5月15日)
お返事ありがとうございます。そんなに安いものがあるんですね!知りませんでした。まずは少し貯めて、お小遣いから買ってみようかなと思いました(^ ^)
練習する際には本などを買えばよいのでしょうか?
本を見ただけでいけるものですか?
たこぼうずさん(2016年5月18日)
>ホエールさん
もしご予算が許せば、12000円程で「初心者セット」というギターを弾くのに必要なものが一式揃ったセットも売っています。
ネットで「アコースティックギター 初心者 セット」と検索すると、色々出てきますよ!
本はホエールさんの読みやすいものが1冊あるといいかなと思います。(初心者セットには大抵本もついています)
本を見ただけでもOKです!弾けば弾いただけ上達すると思います。
ちなみに…私は最初に「ドレミファソラシド」の場所を覚えて、好きなメロディー(ジングルベルとか)を単音で弾くことから始めました。
そうすると、ギターに慣れやすくて良かったです。
みぴょんさん(2016年6月3日)
旦那がギターを弾けるので教えてもらおうと思いました!
そういえば、小学校の時の担任がギターを弾きながらみんなで歌を歌ったのを思い出しました。
たこぼうずさん(2016年6月8日)
>みぴょんさん
コメントありがとうございます。
旦那様がギターを弾かれるんですね!
ご夫婦で楽器、楽しそうです。
小学校でもギターが活躍できると知って、なんだか嬉しいです。
ゆきさん(2016年6月13日)
先日、ギターを弾ける先生と、ピアノと、子どもたちの楽器で音楽界をしました。
去年はピアノだけだったのですが、ギターがあってとっても楽しかったです。
ただ、私はクラシック畑なので、ギターに合わせて弾く時のコツがわからず、
上手に弾いてあげられなくてもうしわけなかったです
一緒に弾くコツ、ありますか?
たこぼうずさん(2016年6月14日)
>ゆきさん
ピアノとギターの音楽会、素晴らしいですね!
とても興味深いコメントをありがとうございます。
相手が「どんなギター(ピアノ)を弾くか」にもよりますが、
私がギターを弾く時は、
遠慮せずに自分らしさを出してくれるピアノ奏者が好きでした。
ピアノの個性に合わせてギターの個性を出していけるからです。
もしギターの方がコードをジャラーンと弾くことが中心でしたら、
ピアノは左手で伴奏、右手でメロディを弾くとうまく合うかなと思います。
何回か合わせていくうちに、
お互いの個性が合うポイントが見つかってくる…
というのはどんな楽器でも当てはまるかもしれませんね。
私はピアノはピアノで完結した伴奏に、
ギターでオブリガードのようなものを入れるのが好きです。
(つい熱く語ってしまいました 笑)
匿名さん(2018年7月13日)
男性保育士です。就職試験?はギターで乗り越え、保育も歌を唄う時はギター中心です。音程を教えたい時はピアノでメロディーだけ弾いて伝えたりします。
ギターは少数派であるので、子供達がキラキラした目で憧れてくれるのがわかりますよ!
ほいくらいふ運営部さん(2018年7月17日)
匿名さん
私も幼稚園教諭時代、クラリネットを演奏したことがあります。
いつもと違う楽器というだけで、キラキラした表情を見せてくれますよね☆
ギターは子どもたちとの距離も近く、真正面から顔や表情が見られるのがよいですよね!