保育園幼稚園でオススメの簡単リトミック&リズム遊びのアイデア


保育園や幼稚園で取り入れられるリトミックやリズム遊び。
保育に音楽を取り入れることで子どもの表現や可能性を広げることができます。
今回は年齢別の遊びをシンコーミュージック社の加山佳美さん編著の「らくらく指導 たのしいリトミック&リズムあそび」から抜粋して紹介します!
リトミックとは?
リトミックというのは、スイスの作曲家のエミール・ジャック=ダルクローズによってできた音楽教育法であり、日本では乳幼児期のはじめての習い事、ピアノ・レッスンの前段階として自己表現や親子活動のために広まっています。
リトミックには以下のような良い効果が期待できます。
②音楽に反応して動くことで、感じる力・想像力・集中力・協調性・思考性・記憶力が身につく
③心で感じたものを体を使って自分なりに表現することで、心と体の協調・調和を作り出そうとする
音楽に触れる喜びを感じたり、音楽を通じてのコミュニケーション力がつくなど、ひとりひとりの表現力が身につきます。
0-2歳にオススメのリトミック&リズムあそび
大きなくりの木の下で(0・1歳)
【ねらい】
いろいろなところを触れられ、ゆれたり、観たり、と発達の楽しいこどもは大喜び
【指導ポイント】
心を込めて「歌いかけて」ください
【あそびかた】
子どもを膝に乗せてあげます。歌詞に合わせて、タッチしながら遊びましょう。
「おおきなくりの」
「きの」「した」「で」
「あなたと」「わたし」
「なか」「よく」
「あそびましょう」(ゆれます)
パンダうさぎこあら(1・2歳)
【ねらい】
動物の模倣を楽しみましょう
【指導ポイント】
慣れるまではなかなか動きを覚えられませんので、指導者が分かりやすく見本をみせましょう
【あそびかた】
両手で「おいでおいで」をします
歌詞に合わせて動物のしぐさをします
3-6歳にオススメのリトミック&リズムあそび
さんぽ(3・4歳)
【ねらい】
音を聞いて反応すること、フレーズを感じることができるようになります。
【指導ポイント】
歩きたい曲です。心地よいまとまりのところ、「え、そこで?」とわざと心地悪いところを感じることで、心地よいまとまりのフレーズがわかるようになります。
【あそびかた】
前奏から4拍子に合わせて元気よく歩きます。
フレーズの合間で合図をならします。合図と同時に反対周りに歩きます。合図の音はピアノやホイッスルなど何でもOKです。
反対周りができるようになったら、別の場所でも合図を出し、違う動きもしてみます。
慣れてきたら「えっ?ここで?」というところでも合図をしてみましょう。
小さな音で弾き「小さなトンネルをくぐろう~」などと小さくなって歩いたりするなどアレンジしてみましょう。
あくしゅでこんにちは(3・4歳)
【ねらい】
フレーズ(まとまり)を感じて動けるようになります
【指導ポイント】
「あくしゅ」をしておともだちと「仲良くなる歌」から導入してみましょう。次に足踏みを加えて、次に歩いてみて、と段階を踏むと良いです
【あそびかた】
2人組で行います。
2人は離れて立ちます。
「てくてくてく」で1拍ずつ歩いて近づきます。
「あくしゅで・・・」で片手で握手をし、上下に振ります。
「ごきげんいかが」でおじぎをしましょう。
次に違うペアを探します。
2番の歌詞では、ペアで手を繋いで歩きます。「あくしゅで」のところで向かい合って握手をし、「ごきげんいかが」でバイバイをします。
あわてんぼうのサンタクロース(4ー6歳)
【ねらい】
2拍子、フレーズ、リズム、擬音の表現をします
【指導ポイント】
ストーリーを表現しましょう
【あそびかた】
導入として、歌いながら「リンリンリン(ドンドンドン)」のところで手拍子を入れ、リズムを体感します。
曲が始まったら元気よく歩きます。
「リンリンリン(ドンドンドン)」のところで、それぞれの歌詞ごとに動きを変えてみます。
ポイント
「クリスマスにサンタさんくるかな?」「サンタさんもう来ちゃった!」「サンタさんのお手伝いしてくれる人~?」のような言葉かけから導入してみましょう。
乳幼児期の貴重な時間にリトミック&リズムあそびを
年齢や月齢、個性、あるいは集団でのこどもの対応で「大変だな」と感じるときも多々あるでしょう。乳幼児期の子どもの発達は著しく、この時期にしか吸収できないこと、この時期の経験により影響が大きく出てくるものもあります。
たくさん子どもに話しかけ、子どもの可能性を広げ伸ばしていきましょう。
今回紹介させていただきたリトミックやリズムあそびは本の一部です。本編では年齢ごとに適した人気の子どもソングが38曲掲載されています!保育園や幼稚園で使えるアイデアが沢山掲載されていますので日々の保育のヒントにご活用ください。
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