絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせ
子どもたちの大好きな絵本。それを読み聞かせることが保育の現場で毎日繰り返されています。
まだ字の読めない子どもから、先生が読んでくれる絵本を自分で読めるようになっていく子どもたち。
先生の読み方次第で同じ絵本でも楽しみ方が変わります。
自分の大好きな先生が好きな絵本は子どもたちもきっと大好きになりますよね。
保育園や幼稚園で行う絵本の読み聞かせは1対1の読み聞かせではなく大勢の子どもたちに対して先生1人で行われます。
1対1の読み聞かせならどのような読み方をしても、子どもは聞いてくれることがほとんどです。
では、たくさんの子どもたちに聞いてもらうにはどうしたら良いと思いますか?
保育者は子どもたちに絵本を読むときほとんど必ず導入を行います。
手遊びだったり、クイズだったり、歌だったりと、さまざまな方法がありますが、まず、注目してもらえるような工夫をします。
導入は子どもたちに、「これから、読み聞かせが始まるんだ」という心の準備をさせる時間です。
絵本を読み始めたら、絵本の中の主人公になりきってセリフを読んだり緩急抑揚をつけて読んだり、子どもたちが楽しく絵本に集中できるよう、工夫します。
絵本の読み聞かせはなぜするの?
子どもたちは絵本から、社会のルールや、物の名前、色等を学んでいきます。
子どもたちにとって絵本の読み聞かせを聞くことは発達にどのように関わってくるのでしょうか。
普段何気なく、空いた時間に読んでいる絵本も実は、子どもたちにとってはとても大きな意味があるのを気付いていましたか?
絵本の読み聞かせで育つ力
絵本の読み聞かせは言葉の発達、愛着関係の形成、社会性の発達、想像力を育てることにつながります。
子どもたちは、自分と他者との関わりを大人との関わりを通して、同世代へ向けていきます。
絵本の中の世界での、友達との関わりから、自分の周りにいる子どもへの関わりを学んでいきます。
絵本の中には、ねらいが教育の物や、言葉遊びを楽しむものと様々ありますがどのよな種類の絵本が良いかというよりは、どのような絵本でも楽しく読めるような工夫とたくさん読んであげることが良いですよね。
月齢によって文の長い物の意味が分からなかったり反対に短すぎるものであったりすると、物足りなくなってしまいますが、その子どもたちの月齢に合わせたものを選び、子どもたちに「どれがいい?」と選んでもらうことも社会性の発達につながっていきます。
少し長めの絵本でも何回かに分けて読んであげることで想像力を高めていくこともできます。
(あらしのよるにシリーズなど)もちろん次の日まで絵本の内容を覚えてられるような発達段階であることが条件ですが…
絵本の読み聞かせで大切なことは、子どもたちが絵本の世界へ入っていけるように工夫することです。
例えば、役によって声を変えることや場面によって声の大きさを変えることです。
また、子どもたちは長い間同じ場所を注視する事が苦手です。
絵本の画面は紙芝居と同じ、お話の世界なので絵本を動かさずに声色や音量で世界観を出していきましょう。
絵本を楽しむ工夫で絵本を揺らすこともあると思いますが、子どもたちの集中が切れてしまうので、なるべく揺らさない方がいいでしょう。
さまざまな工夫をしながら子どもたちの発達のためにたくさんの絵本を読んであげましょう。
子どもたちに絵本を読む前に自分でまず読み、その絵本を好きになってから読むと子どもたちも自然と覚えていたり、好きになってくれますよね。
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