いろんな素材で表現を楽しもう!こいのぼり製作アイデア集


こんにちは!ウェブサイト【あつみ先生の保育日誌】を運営しております、男性保育士のあつみといいます。
日々子ども達のために頑張っている皆様に、役立つ情報を、たくさんシェアしていきたいと思っております。
この記事では、年齢別に簡単に出来るこいのぼり制作のアイデアを紹介します!
保育園や幼稚園では5月の子どもの日になると、こいのぼりを飾ったり、こいのぼり製作を行います。
様々な材料を使って、楽しく表現して部屋飾りや壁面を飾りたいですね。
絵具を指で伸ばしてこいのぼり作りを楽しもう!(1歳児~)
指先や手を使って、絵具の感触を楽しみながら、思うように表現を楽しもう!
壁面に飾りやすい、こいのぼりの制作アイデアです。
- 材料
1.画用紙
2.絵具
- 作り方
この製作の特徴は、あらかじめ使う分だけ絵具を出しておくため、出しすぎて無駄になったり、使いすぎる心配がありません。
子ども達が、自由に指で伸ばして、楽しめるようにしてみましょう!
絵具の感触を楽しめるだけでなく、指で広げられるという実感もあります。
乳児クラスの子ども達にとっては、これから体験してく、のりに似た感覚を味わえますね。
「絵具が溜まっている部分を、指で伸ばしてみる…」
こうすることで、広げることができる、という実感も持てます。
絵具を早く出し過ぎると、固まってしまって、指で自由に伸ばす感触が悪くなってしまいますので、なるべく活動の直前に出してあげるのがベストです。
興味を持たせるために、子ども達の目の前で、実際に絵具を出して見せてあげるのもいいですね!
土台となるこいのぼりは、画用紙で作ります。
画用紙の色と絵具の色の組み合わせは大切です。
あまり濃い色を使うと、絵具が映えなくなるため、淡い色の画用紙を土台に使うのがベストです。
もしくは、青、赤などの原色の画用紙を土台にして、白色などの絵具を使うのも、キレイになりますよ。
画用紙と、絵具の色の組み合わせを、いろいろ考えてみてくださいね。
準備が出来たら、土台となる画用紙に、直接絵具を出します。
また、色が混ざる発見や、楽しさ、面白さを味わえるように、単色だけでなく2色、3色と組み合わせて使ってみると、感動が大きくなります。
実験していろんな色の組み合わせを試してみてくださいね。
古い絵具の場合、乾燥して伸びが悪い事があります。
実際に、想定通り、絵具が伸びるかをチェックしてみてください。
もし、伸びが悪いようであれば、水を絵具に少しだけ足して希釈し、濃度を調整してみてください。
濃度については、保育者の裁量で、好きなように調整してくださいね。
準備が出来たら、ここからは子ども達の活動です。
表現にルールはありませんので、子ども達の思うように、好きなようにやってみましょう。
指で絵の具を延ばしていく子もいれば、指スタンプを遊ぶ子もいます。
ちなみに上記写真では、私が試しに指で広げただけなので、特に周りが汚れているようには見えませんが、子ども達が行うとめいっぱい、思い切りぐちゃぐちゃにして、絵具を広げて楽しみます。
その際、必ず汚れてしまいます。
1.床にマットをひく
2.活動する机に新聞紙をひく
3.汚れてもいい服(スモックなど)を着る
など、事前に対応をしておいてくださいね。
最後に、こいのぼりに目を付ければ完成です。
この目を張り付ける作業については、絵具が乾いてから行ってくださいね。
絵具を満喫した後の子ども達に、集中力が必要なのりづけを求めてしまうと、楽しかったという余韻を、削いでしまうかもしれません。
ゆらゆら揺れるこいのぼりの置き飾り(1歳児~2歳児クラス)
乳児クラス向けの、紙皿を使った簡単なこいのぼりの作り方を紹介します。
乳児クラスでも、子どもの姿に合わせて、様々な技法で応用できるため、工夫しやすく、簡単でお手軽です。
置き飾りにもピッタリ。ロッカーの上などにも飾れます。
そして、特徴としてはゆらゆら揺れて、可愛く楽しい!と言う事です。
- 材料
1.紙皿
2.ビニールテープやマスキングテープ
3.デザインに使うもの(シール貼り、スタンピング、描画など)
- 作り方
まずは、紙皿を使い、こいのぼりの土台を作って行きます。
紙皿を半分に折った後、前後にハサミを入れます。
こいのぼりの頭と、こいのぼりのしっぽを表現する形にしましょう。
こいのぼりの形が表現できたら、一度広げて、切り落とした面を、ビニールテープやマスキングテープで、ふちどりをして飾りましょう。
これでこいのぼりの土台は出来上がりです。
次は、こいのぼりをデザインしていきます。
今回は、シール貼りを行いました。
紙皿にデザインできるものなら、シール貼り以外の技法も行えます。
目の前の1歳児クラスや2歳児クラスの子ども達の姿や、保育者の思いやしたい事、表現したいものに合わせ、考えてみてくださいね。
こいのぼりのうろこを表現するために、ホログラムシールを使いました。
模様のキラキラを魚のうろこに見立てています。
最後に、こいのぼりの目を表現すれば完成になります!
目の表現には、丸シールを使いました。
乳児クラスですと、魚の目の位置が分かりにくい子どもも居ます。
ただ、保育における製作は、正しく作る事が目的ではないので、魚の目を付ける場所は、子どもにおまかせでも構いません。
何処に目を張り付ければいいかという事を伝えたいのであれば、実際に目の前で作って見せてあげたり、絵本などをみて、魚の形を一緒に見てみたりすれば、子どもにとってイメージが湧きやすいですね。
ペーパー芯を使ったちぎり紙のこいのぼり(2歳児、3歳児~)
廃材である、トイレットペーパー芯を使った、かわいいこいのぼりを作ってみましょう♪
この製作は、トイレットペーパーの芯が、こいのぼりに似ている形状である事、筒状になっている事を利用した、こいのぼり制作アイデアです。
この製作で必要とされるのは、円柱形の立体にのりづけをしていく事です。
立体物へののりづけは、平面に比べて、ずいぶん難しいものです。
手がノリでベタベタになりつつも、集中力と、モチベーションが必要になりますので、
こいのぼりの実物を見たり、絵本を事前に読んであげたり、歌をうたうなどで、子ども達の意欲を高めてあげましょう。
- 材料
1.トイレットペーパー芯
2.折り紙
- 作り方
まずは、こいのぼりのうろこを表現する折り紙を使い、ちぎり紙を楽しみます。
ポイントとしては、折り紙をあらかじめ細く、短冊切りにしてから子ども達に渡すという事です。
おりがみをポンと一枚、大きいまま渡しても、中々上手に、小さくちぎる事が出来ません。
手先の作業って集中力が必要なので、それだけで疲れてしまい、イライラ…という事になりかねません。
その点、最初から細長かったら、一回ちぎるだけで、簡単に出来ます。
また、トイレットペーパー芯は小さいため、たくさんちぎる必要はありません。
そして、3歳児で行う場合や、2歳児の5月時点で、ハサミが上手に使える子であれば、ちぎり紙ではなく「一回切り」に挑戦してみましょう。
ちぎり紙、もしくは一回切りを楽しんだ折り紙を、ペーパー芯にのりで貼り付けていきます。
のりづけって子どもにとって、大変集中力を使う作業です。苦手な子も多いです。
個人的に、意識している援助としては…
1.集中が切れそうな子にはフォローをしてあまり無理はさせない
2.集中している子には過剰な声かけをせず集中が途切れないようにする
などなど、上記は2~3歳児を想定した援助ですが、こどもに合わせた関わりをしてくださいね。
次は、こいのぼりの目を貼っていきます。
今回、銀紙と黒おりがみで目を表現しましたが、丸シールなどを利用してもOKですね。
そのままでも、かわいいこいのぼりですが…
1.しっぽ部分を折り曲げてあげる
2.尻尾の形に切った折り紙を後ろに貼り付ける
などの仕上げをする事で、より素敵でかわいい作品になります。
ペーパー芯の内側から、画びょうを打てるので、壁面にも飾りやすいです。
紙コップを使ったこいのぼり制作(4歳児)
紙コップの形を利用した、こいのぼりを作ってみましょう!
ストローをつけて持ち手を付ける事で、手に持って遊べる作品になります♪
- 材料
1.紙コップ
2.折り紙や紙テープ
3.ストロー
4.モール
- 作り方
まず、ハサミによる一回切りで、こいのぼりのうろこを作って行きます。
今回、一回切りで済むように、あらかじめ細長い短冊形に切りました。
絵本などを見て、うろこの形を意識させてから、臨むといいですね!
よく見てる子は、うろこの形に近づけよう…と、挑戦してみる子もいます。
(必ずしも三角に切らなければいけない、というわけではありません。)
こういう作業工程が多い製作の場合は、それぞれの工程を、あまり多くやらせないという配慮も必要です。
切る事だけで疲れてしまうと、楽しくない、ただの作業になってしまいます。
(紙コップは貼り付ける範囲は狭いので、一回切りの素材は少しでOKです。)
うろこを表現する素材が出来たら、紙コップに、切り紙を張り付けていきます。
今回は、カラー紙コップに、赤系統、青系統というふうに、色のイメージを統一させました。
4歳児であれば、立体物へののりづけも、是非挑戦したいですね。
次は、こいのぼりのしっぽを表現していきます。
厳密には尻尾ではないのですが、こいのぼりの、吹き流しをイメージしたものを取り入れました。
紙テープや、折り紙を細く切った物を用意します。
上記の写真のように、紙コップの内側に貼り付けていくのですが、紙コップの内側は、防水加工されているため、子ども用のでんぷんのりでは貼りつきません。
両面テープなどを使う事で、子どもでも簡単に接着できます。
目を張り付ければ、こいのぼり本体の出来上がりです。
次は、持ち手部分を作って行きましょう。
ここから先は、仕上げと言う事で、保育者が行ってもOKです。
今回は、厚紙に金紙を張り付けて、飾りを表現しました。(金色の工作用紙でもOK)
ストローには、ホチキスを利用して固定します。
さらに、こいのぼり本体にモールを通し、ストローに固定させれば、完成になります。
組み紙できれいな模様のこいのぼり制作(5歳児~)
はじき絵の組み紙を使う事で、きれいなこいのぼりの模様を表現してみましょう!
- 材料
1.画用紙
2.絵具&クレパス
- 作り方
今回のこいのぼり制作は、組み紙を楽しみます。
組紙の素材となる、はじき絵を楽しみましょう。
クレパス画の上から、絵具を塗る事で、クレパスの油分が絵具をはじき、きれいな表現になります。
もちろん、はじき絵じゃなくて、好きな技法でOKです。
マーブリングでもよし、折り染めをして画用紙に貼り付けてもよしです。
組み紙に使用するため、細長くカットします。
これで組み込む素材の準備は完了です。
次に準備するのは組み込むための土台です。
組み紙の土台となる画用紙にも、切れ込みを入れます。
(切れ込みを入れる前に描画など楽しめば、より素敵な作品になります。)
ちなみに上記写真は、3センチ幅でカットしてあります。
作りたいこいのぼりの大きさに合わせて、幅は調整してみてくださいね。
土台の切れ込みと、組み込むはじき絵の短冊の幅は、
同じ長さに揃えるときれいな模様になる上に、作りやすいです。
さて、それぞれの素材を組み合わせていきましょう。
準備した素材をすべて組み込めば、模様が出来上がります。
完成した組み紙を、半分に折って、縁を接着します。
こいのぼりの形である、筒状になるよう、イメージしてみましょう。
仕上げに、こいのぼりの目を張り付け、しっぽの形を整えれば、出来上がりです。
いろんな素材や技法で楽しく表現してみよう
こういった行事に関する製作というものは、ただ単に作ってみるだけではなく、実物を見てみたり絵本を見て興味を持ってみたりする事が大切です。
そういった導入があってこそ、製作活動はより楽しくなります。
そこでさらに、子ども達がいま一番楽しめる技法や、いろんな材料を取り入れて使っていく事でより面白く取り組む事ができますよ。
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