【1月】お正月の壁面製作アイデア集~干支の動物いろいろ~

1月の壁面製作の定番は「お正月」をテーマにしたもの。
干支の動物にお年玉、伝承遊びなど日本の風習を子ども達にも伝えていきたいですね。
今回は保育経験者のアドバイス付きで壁面作りの時短のコツなども解説!
壁面製作に苦手意識を抱いている方も必見です。
目次
1月のねらいは「伝統や文化を知る」
保育園・幼稚園に彩りをあたえ、季節を感じさせてくれる壁面製作。
ほいくらいふでは1ヶ月1テーマで保育・幼児教育のプロとしてねらいのある壁面製作をご紹介します。
1月の壁面製作のねらいは「伝統や文化を知る」
保育指針等の「環境」の領域では、子ども達が伝統的な行事や遊びなどに親しむことを通して社会とのつながりを感じられるようにと示されています。
お正月は日本の伝統に親しむ絶好の機会。
十二支や伝承遊びをモチーフに取り入れてみたり、簡単な書初めを体験して飾るのも良いですね。
また、指針には自国の文化だけでなく様々な国や地域の文化を知ることも推奨されています。壁面を通して海外の文化にふれるのも新鮮かもしれません♪
1月のモチーフ例
【イベントやテーマ】
お正月・成人の日・鏡開き・スキーの日・小正月(どんど焼き)・伝承遊び
【植物】
門松・みかん・七草(粥)・梅・フクジュソウ
【生き物】
十二支の動物・フクロウ
今年こそ苦手を克服! 保育経験者による壁面製作のコツ
「壁面制作が苦手です……」という声をよく耳にします。
保育経験のある筆者も絵を描くのは好きなのですが、大きな物を作ったり、ハサミで切ったりする作業があまり得意ではありません。
子ども達に表現の方法を紹介していく中で「自分らしい作品を作って見せていきたい!」そう思い取組むようになり、以前より壁面を作ることが楽しく思えるようになりました。
子どもたちの目に触れるのはもちろん、園生活の一部として欠かせない壁面製作。
我流にはなりますが、作る時の流れなども紹介していけたらと思います。
心がけていること
保育室の壁面制作を作るときに心掛けていることが2つあります。
1つ目は自分の持っている力を最大限に発揮してかわいい物を作ること。
2つ目は嫌になる前に完成させる…つまり速く作ることです。
どんなに素敵な物を作れるようになっても、4時間も5時間もかかってしまうと、そのうち嫌になってくると私は思っています。長くても制作にかける時間は2時間までと決めています。
作り方
1.イメージを固める
まず作る壁面飾りのイメージを固めます。例えば1月の場合は「お正月」などざっくりとしたイメージをもちます。
次に、インターネットが使える環境であれば、『正月 イラスト』などで検索して好みの画像を探します。
私は何枚かのイラストを参考にして壁面のイメージを作っています。
2.下書きをする
イメージがぼんやりできたら、紙にイラストを描いていきます。シャーペンで描くよりも、ボールペンを使うと速く描く練習や一発書きの練習になります。
このように、壁面製作全体の下書きをなんとなく作ります。
色を書き込んだり色鉛筆で色を付けたりしながら、イメージを膨らませます。
3.壁面を作る
下書きを使いながら、画用紙にイラストを描きこんでいきます。
切り取って貼りあわせれば完成です。
下書きをしっかり作ってあれば、制作時間は45分くらいでできると思います。
完成するとこのようになります。
4.おまけ
壁面制作は画用紙を使うことが多いと思います。
最近は画用紙以外の素材も一緒に使うことで、子どもたちが新しい表現を見つけるきっかけになると言われています。
冬の時期におススメな画用紙以外の素材は、モールや綿、毛糸などの温かみを演出できる素材です。
季節関係なく簡単に用意できるものであれば、クレヨンなども便利です。
油クレヨンだと指で触るとのびてしまうので、プラスチッククレヨン(クーピーなど)を使うととても便利です。今回は細かい部分をクレヨンで再現してみました。
画用紙だけで作る壁面ももちろんきれいで楽しいですが、雰囲気を変えたい時にはいつもと違う素材を混ぜてみるのも制作を楽しむコツですよ♪
一度やり方を覚えたら、あとはどんどん作るのが速くなります!
それでは1月の壁面製作&壁面にもなる制作のアイデアを見ていきましょう。
【オススメ】12年で一回り! 十二支の壁面制作
1月に人気の壁面製作といえば、十二支の動物がたくさんのモチーフ。
「今年の干支は犬だね」、「みんなは何年生まれかな?」といった会話も生まれそうです。
ラミネートの補強などをして中心の動物を変えれば、毎年作る必要もありません。
十二支の制作アイデア
「その年の干支を子どもと一緒に作りたい!」という方に。
子(ね=ネズミ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う=ウサギ)・辰(たつ)・巳(み=ヘビ)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い=イノシシ)の制作アイデアを紹介します。
※順次追加予定です。
【3歳児~】墨絵風・牛の模様付け
2021年の干支は牛(丑・うし)。
牛の模様を墨で表現します。
まだ書初めができない年齢でも、墨をぽたぽたと落としてみたり、筆を扱ってみたり。
独特のにじみや墨の香りを楽しみましょう。
【4歳児~】卵の殻のネズミさん
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張り子は土台作りが大変ですが、卵の殻を使ったらお手軽にできますね。
卵アレルギーのお子さんがいる場合は他の物で代用しましょうね。
和紙の雰囲気がお正月らしくて華やか!
こちらのアカウントのきりはりさんは、トイレットペーパーの芯を利用して「オリンピックのボブスレーをするねずみ」や松の葉を使った「ハリネズミ」なども制作されています。
廃材と自然物を使ったアイデアが豊富ですので、ぜひアカウントもチェックしてみてください。
【5歳児~】ウサギの折り紙
少し難しい折り紙にチャレンジ。
ちらりと見えるピンクのお耳がポイントです。
クラスみんなで作ったら賑やかになりそうですね。
【2歳児~】サルと羽子板
サルのお顔を描いたり、羽子板を彩ったり。
それぞれ個性が溢れる作品になりますね。
他の干支でも応用できそうです!
【4歳児~】インパクト大・酉の絵馬
こちらは先生が作った作品ですが、色画用紙を二重に貼ったり、動物の顔を描いたり、文字を描いてみたりは年中さん頃からできそうですね。
時短のテクニックも披露してくださっています。
【3歳児~】戌×ダルマの初日の出
立体の富士山と初日の出でおめでたさ満点の壁面製作です。
いぬのダルマがかわいらしいですね。
門松の細やかさにも驚かされます。
ユニークな1月の壁面制作アイデア
編集部が「こんなアイデアもあったのか!」と思わずうなったユーザー投稿を厳選してご紹介します。
【2歳児~】ペタペタスタンプの羽子板
羽子板にまん丸スタンプを押しています。
実際の羽子板遊びにも興味をもってもらえるかもしれませんね。
【3歳児~】あったかお雑煮の壁面製作
お雑煮をモチーフにした壁面製作は珍しいですね! 子ども達が喜びそうなラーメンもあります。
「お正月」をテーマ以外にしたい場合も「温かい食べ物の壁面製作」とすると良いですね。
たっぷりの具材は子ども達が糊付けしたそうです。
「これはニンジン」「これはシイタケ」と食材を話しながら貼っていくと、ちょっとした食育にもなりますね。
【0歳児~】赤が目をひく! ダルマ&獅子舞コンビ
ダルマは半分に折って対象になるようにカットしていますね。
少し怖い印象もある獅子舞ですが、目がキラキラしていて親しみがわきます。
獅子舞の模様付けをスタンピングにすれば乳児さん(0歳児・1歳児)でも制作ができますね!
作るのが楽しみになる1月の壁面製作
壁面製作は作って終わりではなく、子ども達や保護者の皆さんに見てもらって交流が生まれることが楽しみの一つです。
年の瀬に年賀状の準備をしつつ、「来年の干支は〇〇だな、何を作ろうかな~?」と楽しみに思っていただけたら嬉しいです!
「ほいくらいふ」では皆さまの制作アイデアもお待ちしてます。
作った制作を投稿してアイデアの共有をしましょう♪
自分の制作記録として残すこともできます!
参考文献・サイト
- 内閣府・文部科学省・厚生労働省「幼保連携型認定こども園 教育・保育要領解説」(2019/12/09)
- (2012)『子どもと作る わくわく!楽しい壁面12か月』ナツメ社
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