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保育園・幼稚園でホントに使える壁面製作のアイデア12ヶ月まとめ

12ヶ月壁面アイデアまとめアイキャッチ

保育室に彩りをあたえてくれる「壁面製作」。
園によっては毎月新しいものを作る必要があり、大変なお仕事のひとつですよね。

「ほいくらいふ」では、製作に苦労をされている保育士さん、幼稚園の先生に役立つ子ども参加型のねらいがある壁面作りの12ヶ月のアイデアをまとめて紹介します!

壁面製作のねらいとは?

壁面装飾の始まりは黒板の絵
日本の保育の現場において、壁面装飾は明治時代に保育室の黒板に絵を描いていたことから始まったと言います。
その後はインテリア性・装飾性が重視されてきたり、雑誌の型紙を使うだけの流れに「子どものことが考えられていないのではないか」という疑問の声もあがりました。

では、子どもにとってよりよい壁面とはなんでしょうか?
平成30年改訂の保育指針の「環境」領域に注目してみましょう。
「環境」を意識した壁面構成のねらいには「保育室を明るく楽しい雰囲気にして、子ども達が園に来ることが楽しみになるように」「目から季節感を感じられるように」などが考えられますね。

造形の要素もとりいれ、子ども達の作品を壁面にする先生も増えてきているようです。
子ども達も「自分の作品を見てもらえて嬉しい!」と感じるかもしれませんし、先生にとっても1から全てを作るよりも時間の短縮になります。

保育・幼児教育のプロとして、色の効果子ども達の発達を意識してより効果的な壁面を作りたいですね!

それでは壁面製作にとりいれられる観点のヒントを12ヶ月の壁面のと共にご紹介していきます。

【4月】お友達を知る

4月の入園式あおむしの壁面製作

4月は入園や進級のクラス替えで子ども達はもちろん、大人もドキドキ。
壁面を通してお祝いをするとともにお友達や周りの人達を知るきっかけ作りをしましょう!

たとえば子ども達の写真お名前を素材として活用してもよいですね。
先生も作りながら子ども達のことを覚えられますし、子ども達や保護者も新しいクラスの友達に興味をもつきっかけになります。

保育指針の領域「人間関係」でも、周りの人の存在に気づき、関わり合っていくことの重要性が示されています。

◆4月の壁面アイデア◆
【4月】春のお花が満開!入園・進級おめでとう【壁面製作】
・みんなの投稿アイデアはこちら

【5月】成長を喜ぶ

5月の鯉のぼりの壁面
5月といえば、こどもの日。
子ども達の健やかな成長と幸福を祈るイベントです。

ここでの壁面のテーマは成長

たとえば手形・足形スタンプは子ども達の成長が感じられ、乳幼児からも手軽に実践できる人気の制作です。壁面の一部として活用するのもよいでしょう。
春に1回、冬に1回……と定期的に行うと「どれだけ大きくなったかな?」と比べられますね。

子どもと一緒に手形の制作をして、壁面として飾った後はお家に持ち帰れるようにしたり、作品ノートやポートフォリオとしてまとめてみても!
保護者にとっても子どもの成長が感じられる嬉しいプレゼントになります。

◆5月の壁面アイデア◆
【5月】こどもの日が過ぎても使える変身壁面【壁面製作】
・みんなの投稿アイデアはこちら

【6月】健康習慣や生活のルールを身につける

6月の歯磨きの壁面
子ども達も園の生活にも慣れてきた頃でしょうか。
食中毒や夏風邪も先生方には気がかりなもの。そこで健康習慣生活のルールも壁面のかわいいイラストで伝えるのはいかがですか?
保育指針では3歳以上の「健康」の領域のねらいとして健康に関心をもつ生活リズムを身につける、「人間関係」の領域ではきまりの大切さに気づいて守るなどが挙げられています。

「~~しましょう!」「~~してはいけません!」と言うよりも、イラストや遊び歌などを組み合わせた方が子ども達にとっても習慣やルールを楽しく身につけることができます。
また壁面のイメージにとらわれず、「お当番表」や「お片づけの場所の印」としても活用することも考えてみてくださいね。

6月は「歯と口の健康週間」もあるので、歯磨きをモチーフにした壁面に手作りの歯ブラシをプラスしても!

【7月】心地よい空間を演出する

7月七夕の天の川の壁面
暑い夏であれば視覚からも「涼」を感じるような壁面を作ってみるのもよいかもしれませんね。
空間を広く見せたり、物寂しさを緩和するというねらいをもって壁面を作る方もいます。
壁面によって部屋の感じ方を変えられるのです。

寒色(青系)メインの色使いや透ける素材を選ぶだけで、体感温度も変わってきます。
夏の素材の具体例としてはスズランテープや麻、すだれなど……。
「これは季節にピッタリだな」と思う物や、子ども達が見つけた物もどんどん壁面の素材としてとりいれてみましょう。

「色や素材によって人がどう感じるのか」という心理学の本やサイトもたくさんあるので調べてみて、ぜひ壁面や普段の造形活動などにも活かしてみてください。

◆7月の壁面アイデア◆
【7月】七夕と星座の壁面制作~子どもと一緒に手形で作ろう~
・みんなの投稿アイデアはこちら

【8月】五感を刺激する

8月夏祭りの壁面
みなさんは夏をどこから感じますか?
太陽の日差し、風鈴の音、冷たいアイスクリーム……。

壁面が訴えかけるのは視覚だけとは限りません。
聴覚や触覚、嗅覚など五感を意識した壁面を作ってみましょう。
壁面に香りや音(楽器)などを活用してみるのも面白いですよ。

「せっかく作った壁面が壊れちゃう……」と心配するより、7月でも触れたように子ども達に色々な感触に出会ってもらう機会だと思って多様な素材をとりいれてみましょう。

夏祭りの壁面であれば、お店の囲いだけ用意すれば子ども達が自然と壁面を使ったごっこ遊びが始まるなんてことも。
子ども達が考えたり参加できる余白のある壁面ができたら壁面製作の上級者です!

【9月】行事への期待感を高める


運動会、生活発表会にクリスマス会……2学期はお楽しみイベントがいっぱい。

ここでも壁面製作がわかりやすい行事の導入として役に立ちます。
初めて経験する行事でもどんなことをするのか一目でイメージでき、子ども達も行事が待ち遠しくなることでしょう。

運動会であれば、「玉入れのカゴに見立てたものを壁に貼り付けてしまう」やり方もあります。遊んで身体を動かせる壁面の完成です。

行事が終わった後も思い出に残ったシーンの絵を描いて掲示すれば、振り返りにもなり、楽しい思い出が続きます。行事の始まり~終わりの流れを見すえて、壁面を作ってみましょう。

【10月】物語の世界を楽しむ

秋の紅葉狩りと動物の壁面
読書の秋。
「ひらがな表」を貼ってお勉強するのもよいですが、物語の世界に親しんだり言葉に触れたりといった学習の要素を壁面にとりいれてみましょう。

このねらいは「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)」の「数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚」や「言葉による伝え合い」も意識しています。

たとえば「【あ】のつく食べ物は何かな?絵を描いてみよう」と言って言葉集めゲームをしつつ、壁面の一部にしてみたり。

また、子ども達が好きな絵本の世界を壁面で再現したり、大型パネルシアターの舞台とすることもできますね。
壁一面が使えるというダイナミックさを活かしてみてください。

【11月】自然に親しむ

秋のどんぐりの壁面
秋の実りがあちこちで見つかるこの時期。
どんぐりや落ち葉など自然物を壁面や制作に使うのもおすすめです。
ぜひ作り物だけでなく「本物」に触れる機会を子ども達に用意しましょう。

実物を使うのが難しい場合は、動植物の写真や図鑑のコピーなどをとりいれてみても新鮮ですね。

未就学の子ども達にとって必要なのは遊びや生活を通して、物事の不思議に気づいたり、いろいろなことに楽しみながら興味をもったりすることです。
子ども達の「なんで?」を文字や写真と組み合わせて、ドキュメンテーションのように掲示してもみんなの考えが目に見えるようになって、より子ども達の興味が広がっていくかもしれません。

【12月】遊んで学べる壁面にする

12月クリスマスの壁面製作
12月になると街も保育園もクリスマス一色の風景に。
サンタクロースやトナカイ、カラフルなクリスマスツリーやくつしたなどモチーフには事欠きません。

壁面がもっと楽しくなる工夫として「遊べる壁面」にすると子ども達も参加できる壁面になります。

たとえば、クイズを貼ってみたり、宝探しをできるようにしてみたり……。
(もちろん子どもと一緒にクイズを考えてみても◎)
クリスマスがテーマならば、アドベントカレンダーのようにクリスマスまでのカウントダウンにすれば、数にも親しむことができます。

◆12月の壁面アイデア◆
【12月】クリスマスが10倍楽しくなる!壁面装飾の作り方
・みんなの投稿アイデアはこちら

【1月】伝統や文化を知る

1月お正月・干支の壁面
普段はパステルカラーやかわいらしいデザインにすることが多い壁面も、お正月にあわせて和の雰囲気を前面に押し出してみても。
「ただ獅子舞を飾る、門松を飾る」だけではなく、子ども達に分かるように由来も説明できると伝統に慣れ親しむ機会になります。

お正月をテーマにした飾りであれば、ラミネート加工をして干支の動物のみ毎年変えるようにしていけば、時短にもなって先生も嬉しいですね。

日本の伝統文化を壁面を通して伝えるだけでなく、世界の文化を知ることができる壁面があっても面白そうです。
子ども達にとって新たな発見を生む壁面を作りましょう!

◆1月の壁面アイデア◆
【1月】お正月壁面飾りの制作レシピ♪
・みんなの投稿アイデアはこちら

【2月】思いを伝え合う

2月節分用鬼の折り紙
寒い季節だからこそ、心温まるような壁面を用意したいものです。
年長クラスだと「覚えた文字を書いてみたい!」という思いも強くなってくる頃ではないでしょうか?
手紙を書いて貼ってみたり、一年のまとめに向けて楽しかったことを絵で表現してみたり、「伝え合い」をテーマにした壁面を作ってみてはいかがでしょう?
壁面を通してコミュニケーションも生まれます。

また、壁面装飾としてでだけなく、気持ちを表すツールとして壁面を用いることもできます。
たとえば、感情をイラストにしたものであったり、療育の現場で使われているアイデアが保育の現場で役に立つこともあるので、ぜひ調べてみてください。

◆2月の壁面アイデア◆
【壁面製作】冬でもあったか! ハートがいっぱい雪だるま【2月】
・みんなの投稿アイデアはこちら

【3月】自分に自信をもつ

3月ひな祭りの壁面装飾
進級や卒園の季節です。
子ども達は園で色々なことを経験し、できるようになったことが増えた1年間だったことでしょう。
期待とちょっぴり不安も混じる子ども達の気持ちにも寄り添って子ども達を前向きな気持ちにさせて、そっと背中を押せるような壁面を先生からのメッセージとして送りましょう。

できるようになったことや小学校でチャレンジしたいことなどの抱負を書いて貼ってみたり、1年間の思い出を写真で振り返られるようにしても素敵です。
保護者も普段は見れないわが子の1年間の成長を改めて知ることになるでしょう。

さいごに……


「やってみたい!」と思える壁面作りのヒントは見つかりましたか?

「ただやらされている」と思いながら壁面を作るよりも、「子ども達がどう感じてほしいかな?」「どうしたら喜んでくれるかな?」と考えながら壁面を作った方がワクワクしますよね。

みなさんが作ったステキな壁面製作の投稿もお待ちしております!
↓投稿はこちら↓
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参考文献・サイト

  • 内閣府・文部科学省・厚生労働省「幼保連携型認定こども園 教育・保育要領解説」(2019/12/09)
  • 保育のお仕事レポート「保育室に壁面装飾は必要?保育士100人に聞いたホンネとは」(2019/12/09)
  • 保育塾」(2019/12/09)
  • 幡野 由理・山根 直人・小田倉 泉(2009)「保育環境における壁面装飾の意義 1 : 幼稚園教員・保育士への質問紙調査から<教育科学>」『埼玉大学紀要』58(2):171 – 181.
  • 幡野 由理・小田倉 泉(2010)「保育環境における壁面装飾の意義II : 教育空間としての幼稚園の壁面装飾<教育科学>」『埼玉大学紀要』59(2):69 – 78.
  • 部屋 美咲・眞鍋 けい・米良 友里・脇 千加(2012)「壁面構成 『壁を彩る~春夏秋冬~』」比治山大学短期大学部『和顔愛語』41:17-22.
  • 永倉みゆき・奥田 都子(2014)「壁面構成における造形表現についての一考察 -構成と質感の検討を通して学生が学ぶものとは-」『静岡県立大学 短期大学部 研究紀要』28:45 – 55.
  • (2012)『子どもと作る わくわく!楽しい壁面12か月』ナツメ社

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