【7月】七夕☆天の川から海へ!? 涼しい&長く飾れる夏の制作遊び【壁面製作】


7月7日は七夕。
今年は織姫さんと彦星さんは会うことができるのでしょうか?
七夕が終わればいよいよ夏本番!
天の川をうまく生かし、7月・8月にもピッタリな作る過程でも思わず涼しくなる壁面制作をご紹介します。
7月のねらいは「心地よい空間を演出する」
保育園・幼稚園に彩りをあたえ、季節を感じさせてくれる壁面製作。
ほいくらいふでは1ヶ月1テーマで保育・幼児教育のプロとしてねらいのある壁面製作をご紹介します。
7月の壁面製作のねらいは「心地よい空間を演出する」
年々暑さが増す日本の夏。冷房に頼るだけでなく、目からも涼を感じるのに壁面製作は一役買います。
「色や素材によって人がどう感じるのか」は学校や保育士試験の勉強でも学んだはずです。
心理学の効果も制作や環境づくりに活かしてみましょう。
今回は年齢別のひんやり素材を使ったアイデアもたくさんご紹介しますよ!
7月のモチーフ例
【イベントやテーマ】
海開き・山開き・七夕・海の日・アイスクリーム・プール・肝試し(おばけ)
【植物】
あさがお・ハイビスカス・ほおずき
【生き物】
魚・イルカ・クジラ・クラゲ・サンゴ・セミ
では7月にぴったりな壁面製作のアイデアをみていきましょう!
7月の行事といえば「七夕」
「雨が降ると、彦星と織姫は会えなくなっちゃうの?」
そう思っている子どもも多いのではないでしょうか。
実はそんなことありません。
雨が降ると、天の川の水が増えてしまいますが、
カササギという鳥が橋を作ってくれます。
そのおかげで、橋を渡れ、織姫と彦星は会えるのです。
でもやはり、七夕には晴れた星空を見たいですね。
そんなストーリを話しながら子どもと一緒に七夕の壁面を作ってみましょう。
基本的な七夕の壁面製作
壁面の下書き
七夕の日は、いつもより空を見上げる回数が多いですね。
そんな時、「星座」の話もしてあげると興味の幅が広がります。
今回は「天の川と星座の壁面製作」を作ろうと思います。
壁面製作の材料
・画用紙
・折り紙(星座用)
・不織布(織姫、彦星着物用)
・すずらんテープ
・のり
・絵の具(手形用)
・はさみ
作り方
制作のポイント
・背景は青系(寒色)にすると、涼しさが感じられます。また七夕が終わった後も、海へと転用もしやすいです。
・織姫、彦星の着物は、不織布を使うと、本物のように優しい印象になります。
・不織布はのりでは、少し貼りにくいので、ボンドがおすすめです。
(のりでも貼れました。)
・カササギは子どもと作れます。
・手形の絵の具は、水を入れすぎると垂れやすいので、服や机など汚す恐れがあります。あまり入れすぎないようにしましょう。
・天の川は、すずらんテープを使うと、しつこくなりすぎず、華やかに見えます。
手形
・子どもの手に筆を使って塗ることで、コミュニケーションがとれます。
・普段味わえない感触が味わえ、楽しめます。
・感触に敏感な子は、苦手な子もいるかもしれないので、筆でなく、絵の具の入ったお皿に手を付けるなど工夫をすると良いと思います。
完成図
自分の星座を探すのも楽しいですね♪
年齢別・子どもと作れる七夕飾り
壁面製作にもなる七夕飾りのアイデアを紹介します。
七夕の飾りにはそれぞれ意味がありますので、ぜひエピソードと共に伝えてみてくださいね。
【1歳児~】氷で着色! 吹き流しや提灯
乳児さんもチャレンジできる夏の感触あそびのグッズは氷です。
食紅などで色を付けた氷を触ってみたり、光に当ててみたり。
紙の上で滑らせれば淡い色合いの色紙になります。
切り込みをいれて、吹き流しや提灯にしてみましょう。
【3歳児~】色水の天の川
あさがおやオシロイバナなどの花、葉っぱ、野菜を使って、色水を作ってみましょう。
水性ペンのペン先を付けて、着色することもできます。
天井からつるしたり、窓辺に飾ったりしても涼し気ですね。
星のシールを貼ったら、キラキラと天の川のように見えるかも。
【5歳児~】バブルアートの短冊
プラカップにシャボン液と絵の具を入れて、ブクブクとすると、やさしい色合いの泡があふれます。
それを画用紙に吹きこぼしてみたり、すくってみたりするのがバブルアートです。
「できた形は何に見えるかな?」と話し合ってみても楽しそう。
紙を十分に乾かしたら短冊状にカットして、お願いを書いてみましょう。
短冊には「願いを叶えて、字が上達するように」という意味があります。
みんなの作った七夕壁面製作
12ヶ月分全ての壁面製作が終わりました。ひとつひとつ終わるたびに自己満でついったーに載せてたけど、かわいいって言ってくれるお友達の言葉すごく嬉しかったです。七夕やお誕生日の協力もほんとうにありがとうございました。 pic.twitter.com/cLyv3pXqH6
— さきすけちゃん (@yama_egao59) 2014, 12月 1
一つひとつがとってもかわいく作られていて参考にしたいですね♪
作った後は記録として残しておくと、次の年に見返したり、今後の制作のヒントになりますね!
こちらはフェルトで作ることでやさしい雰囲気が伝わってきます。
流れ星の尾で涼しさもプラス。
七夕が終わったら? 海中の壁面製作に変身
魚やカニ、ヒトデ、イソギンチャク、ワカメなど海の生き物をたくさん貼るだけでも夏らしい雰囲気になりますね!
子ども達も海の生き物に興味をもってくれるかもしれません。
乙姫様のイメージに近いピンクを使えばまるで竜宮城。
保育室を海に変えてプールに入れない日も涼しさを感じられるように!!
涼しさ満載の色々な制作の手法も見てみましょう。
年齢別・子どもと作れる海の涼しげ制作
海の世界のキラキラした様子を表現した壁面製作。
スズランテープを貼って海の様子を表現。
保育者は人魚を作るだけ。フリーハンドでできます。
作って楽しい、見て涼し気な子ども達の作品を飾りつけてみてください。
年齢別のカンタン制作遊びのヒントをお伝えします。
【0歳児~】寒天ゼリーの感触あそび
氷に続いて寒天もこの時期オススメな未満児さん向けアイテムです。
カラフルゼリーを作って、透明な容器に移すだけでも清涼感がありますね。
少し冷やして、その気持ちいい感触を楽しんでください。
【2歳児~】ポンポンで作るカラフルクラゲ
100円ショップで売っている小さなポンポン。
これを水道用ネットなどに入れて、縛って、さげるとカラフルなクラゲに!
レースのような素材感が美しいです。
ポンポンをトングでつまんだり、スプーンですくうのはモンテッソーリメソッドでも有名ですね。
【4歳児~】切り貼り熱帯魚
クリアファイルに切ったカラーセロハンを入れて、魚型に切ってみましょう。
周りをテープなどでとめたら、カラフルでキラキラの熱帯魚が完成!
光に透かしたり、色付きの影を作ってみたり、光のおもちゃとしても遊べます。
さいごに……
小さなスペースでも、ちょっとした工夫で保育室が物語の世界や水族館のように変身できるのが壁面製作の魅力です。
熱中症予防のため、最近では晴れていても外遊びができない真夏日も多いですね。
そんな日こそ、ひんやりする制作で子ども達が退屈しないように引き出しをもっておくと便利です!
みなさんの園で実践した作品もぜひ「教えたい!」からシェアしてみてくださいね!
投稿お待ちしています
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参考文献・サイト
- 内閣府・文部科学省・厚生労働省「幼保連携型認定こども園 教育・保育要領解説」(2019/12/09)
- (2012)『子どもと作る わくわく!楽しい壁面12か月』ナツメ社
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