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保育士や幼稚園教諭にとって休憩時間とは…??

働き方

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こんにちは、現役保育士のたこぼうずです。さっそくですが…「休憩、とれていますか?」「休憩時間は自由に外出できますか?」おそらく、きちんとした休憩時間がとれていない園も多いのではないでしょうか。

今回は、保育園や幼稚園の休憩時間について考えてみました。

1.休憩時間を確保しよう!

保育の休憩時間_少ない、とれない

「使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少くとも45分、8時間を超える場合には少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。」【引用:労働基準法34条1項より】

保育園や幼稚園では、正規職員の多くが8時間以上労働しているため、45分~1時間以上の休憩時間が保障されています。しかし実際には、しっかり規定時間の休憩をとれていない園もあるでしょう。

休憩時間を取得することは、子どもの安全管理のためにも重要です。子どもを預かる大人が疲れていては、子どもの安全や本当の意味で充実した保育は守れないと思います。

では、どうしたら休憩時間を確保できる職場になるでしょうか。これには、他職員との連携が不可欠です。コラム4でご紹介した「チームの動きが見える表」は、休憩時間確保の面でも有効です。

>コラム4「チームの動きが見える表」はこちら

2.休憩時間に外ランチができる職場にしよう!

「使用者は、第1項の休憩時間を自由に利用させなればならない。」【引用:労働基準法34条1項より】

保育園や幼稚園でとる休憩時間には、制限が設けられていることが多いです。例えば、外出はせずにいわゆる休憩室で過ごすことがルール化されている園。おそらく、緊急事態や何かあった時にすぐに対応できるよう、園内での休憩を推奨しているのでしょう。

しかし法律上、休憩時間が自由に利用できないのは、「乳児院、児童養護施設、知的障害児施設、盲ろうあ児施設、肢体不自由児施設に勤務する職員で児童と起居をともにする者」と規定されています。

つまり、保育園や幼稚園の職員は、休憩時間を自由に利用できるため、「外出」してよく、「外ランチ」もできるはずなのです。外出時には所属長の許可が必要なケースや社内規定で外出が禁止されている園もありますが、本来は社内規定で外出が禁止されていること自体、法律的にグレーゾーンと思われます。

本来、何かあっても担当以外の誰かが対応できるよう体制を工夫したり、引き継ぎをしてから休憩に入ったり、普段から業務を属人化しないような組織作りをしたり、そんな働き方が保育園や幼稚園には必要だと思っています。

3.「何かあった時のための待機」は「休憩時間」ではない!?

休憩時間の自由利用に関して、もう1つ大事なことがあります。休憩中の職員に電話があった時、休憩室に呼びに来たり、子どものことで分からないことがあった時、休憩室にヘルプを呼んだりする光景を時々目にします。

これらは厳密に言うと休憩時間の自由利用の原則に反するのではないかと私は思います。「何かあった時のための待機」は「手待時間」と言い、労働時間に値するからです。これらが常態化すると、「休憩は休憩室でとるもの」という暗黙のルールができ、外出がしにくい職場になります。さらには、「いざという時は休憩室にヘルプを出せる」という働き方になるため、業務が属人化し、常に職場にいなければ仕事がまわっていかない組織作りになっていきます。

自分が不在でも業務に支障がないような働き方をしていくことは、組織としての力を高めていきます。

4.幼稚園に休憩はあるの?

保育の休憩時間_幼稚園

ここでふと疑問に思ったことがあります。保育園で休憩時間をしっかりとる職場は見かけますが、幼稚園はどうなっているのでしょう。幼稚園にはいわゆる「休憩室」という場所がないところがほとんどだと思います。

子どもが14時頃降園したら教室の掃除をし、「職員室」でお茶を飲むなどしながら少し一息ついて、その日の記録を書く…というイメージでしょうか。私は前職が公立幼稚園教員でしたが、やはり「休憩」という概念はほぼありませんでした。

法律の勉強をしてから分かったことですが、本来幼稚園であっても休憩時間が保障されていますし、自由に利用して良いはずです。例えば、子どもが降園したら、外出してカフェにでも行き、1時間リフレッシュするなど…。

もっと言うと、幼稚園によっては15時まで保育をする園もあります。最近は預かり保育が盛んで、その後も正規職員が保育をする園もあります。そのような場合、8時半から勤務開始だったとしても、子どもが降園するまでには休憩が必要な6時間を超過してしまい、法律に反してしまいます。

幼稚園にとって休憩時間はどのような位置づけになっているのか、幼稚園ではどのように法律に沿った働き方をしているのか、知っている方がいたら教えていただきたいです。

5.たこぼうず自身の休憩時間の過ごし方

以前勤めていた公立園では、休憩時間が5分程しかない日もあり、昼食がとれない日もありました。休憩をとる場所は狭い休憩室でして、そこでの休憩は私にとってはなかなかにしんどいものでした。

現在私の勤める保育園は、「休憩時間の自由利用の原則」が保障されている職場です。

1時間の休憩時間はもちろん、外出も自由です。保育士になりたての頃は、コミュニケーションのために「休憩室に行かなければ」と頑張っていたこともありましたが、今では「休憩室に行かなくても円滑に仕事がまわっていくようにしよう」とすっかり外出派となり、1人でホッとする貴重な時間になっています。

例えば昨日は、出汁うどんの美味しい店で昼食を食べました。春には弁当を作っていって、桜を見ながら公園で食べることもあります。そして必ず珈琲を飲んで、ホッと一息ついています。

ワンシーズンに1回位はちょっぴり贅沢して、休憩中にマッサージ30分コースを受けに行くなんてことも…。なんにせよ、リフレッシュできた充実感があると、午後の仕事がはかどるなと実感します。

特に保育の仕事は、常に誰かとコミュニケーションをとっている性質があります。会話でエネルギー補充する方もいますが、1人になることでエネルギー補充する方もいます。

どちらの過ごし方もできる「選択の自由」があることは、理想的だなと思います。

-たまには、一息つきませんか?-

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コメント

  1. プロフィール写真

    midorinoyubiさん(2016年1月9日)

    幼稚園勤務してます。休憩時間はありません。労基署に違反勧告されたので、休憩をとっていることにしてください、用事があったら45分間外出してもよいといわれていますが、とても外出できる雰囲気ではなく、次々と仕事を言いつけられます。もし、そこで外出しても持ち帰り仕事が増えるだけ。外出するにも、周りの先生に「病院に行く」など説明して謝りながらです。おかしいですよね…。

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この記事を書いた人

たこぼうず
公立幼稚園教員、主任保育士、保育所事務員を経て、現在法律事務所にて勤務中。ワークライフバランスを大切にし、子ども が産まれた時には半年間の育児休業を取得。「保育者のワークライフバランスは、子どもの笑顔につながる」という信念をもち、「保育現場を知る法律の専門家」として、保育業界の労働環境改善、モデル園立ち上げを目指す。広汎性発達障害(アスペルガー、ADHDを含む)をもち、障害者手帳3級を取得。
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