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積み木やブロックなど構造遊びの大切さ -子どもが遊びから学ぶこと②-

こんにちは、クーミンこと眞田 久美(さなだ くみ)です。
保育士、園長を経て、保育サービス企業にてスーパーバイザーや教務関連業務や研修を行っておりました。現在は、フリーランスで保育士向けの研修やカウンセリングなどを行っています。
前回から「子どもは遊びから何を学ぶの?」をテーマに、3回シリーズでコラムを書かせていただいています。2回目の今回は、「積み木やブロックなど構造遊びの大切さ」です。
 

遊びの中で想像する体験や機会が少なくなった子どもたち

 

 
最近、積み木やブロックで遊べない年少以上の子どもがいるという話を保育園、幼稚園の先生方から聞きます。先生が、「おうち、作ってみようよ」などと言葉がけして、積み木やブロックを手にしても
「おもしろくない」、「つまらない」と言って、興味を持たないと言うのです。
先生としては、手を動かし、想像力を使って、創造力を伸ばしたいとの思いがあっても、
子ども本人が積み木を手に取らない・・・そんな状況なのだそうです。
 
皆さまもお気づきだと思いますが、現代社会は、受身の遊びが多いです。 
ゲームやDVDのような視聴覚遊具・教材。
受け身という意味では異なりますが、本物そっくりに作られたキッチンセットや付随するおもちゃ。もちろん、本物に近いおもちゃがあっても良いのです。それを使って疑似体験することも学びになります。
しかし、形のないものから、物を想像する機会が少ない現代の子どもは、積み木やブロックのような遊具を使って、形にしていくことを面倒くさいと思ってしまいます。
 
実生活の中でも、様々な点で便利になり、考えたり、工夫をしたりする経験が少なくなってきていることで、想像する→創造する体験が乏しくなっていることも要因でしょう。

構造遊びは、真似することから始めよう

子どもがお手本をアレンジしたら、その創造力を認めよう

このような現代において、積み木、ブロックなどを使った遊びを促すにはどうしたら、良いでしょうか?

実は、想像力を働かせる遊具は、お手本を見せて作らせてみる・・・ということがファーストステップになります。(もちろん、自ら、見たもの、好きなものを考えて作り出せる子どもには、その発想力を尊重しましょう!)
 
そこで、積み木やブロックをまず大人(年上の子どもでも良いです)が、一緒に作ってみせるだけでなく、作ったものを「真似して作ってごらん」と見本を作らせてみることから始めてみてはいかがでしょうか?
 
もし、そこで見本と違う色を使ったり、ひと工夫あったら、
「お~、〇〇ちゃんのオリジナルの△△ができたね!かっこいいね!」などと、褒めましょう。
  
そして、「違うものにする!」や「え~、ぼく(わたし)は、〇〇を作りたい!」と、言葉にして、自ら作ろうとする気持ちが表れたら、チャンスです。
その意欲を尊重し、「先生、〇〇ちゃんの作った△△、真似したい!」と生徒役になってみてもよいでしょう。
 


また、もし可能であれば、写真に残してあげてもよいと思います。
積み木やブロックは、次に作る時には壊さなければならないため、写真に残すだけでもこんなすてきなものを作ったという体験を画像に残しておくことで、子どもの心に記憶として残ります。
今は、デジカメというとても便利なカメラがありますので(笑)、そこは現代の利便性を利用してしまいましょう。
 
最近では、子どもの習い事として、プログラミングなども流行っているようですが、このような0から何かを作る経験を積み重ねることで、プログラミングなどにも生かされていくのではないと思うのです。
 

構造遊びは、「人との関わり合い」をも育てる

3次元の遊具で育まれる空間認識力


先日、ニュースでも紹介されていましたが、最近「レゴブロック 」が再び人気があるらしいですね。そして、レゴ自体も年齢別やテーマ別など作りたい物に合わせたパーツの種類が増えているようです。
また、本格的なバージョンになると「ロボット」を作るためのパーツやモーターセットまで揃っていて、プログラミングを学びながらオリジナルのロボットを作るスクールまであるとか・・。
 
このようなレゴをはじめとしたブロックや積木など、立体的な物を作るための遊具は、子どもたちの脳を刺激するとともに、平面でない3次元の構造に対しても感覚を磨くことができます。空間認識力が育まれるというのでしょうか。
 
余談ですが、以前仕事関係でロボットクリエーター「高橋 智隆さん」とお話しさせていただいたことがあるのですが、高橋さんが子どもの頃、当時流行っていた「超合金ロボットフィギュア」の代わりにご両親が買ってくれたのが、「レゴブロック」だそうで、この経験が「ものづくり」の礎になっているとお聞きしたことがあります。
 

見えない部分の大事さ

現代は、ゲームやテレビなど「平面」のツールを見たり、使ったりすることが多く、正面から見えない形を想像することが少なくなっています。
どのブロックや積木が、どの部分を支えてこのような形が形成されているのか、正面から見た時と上から見た時の見え方の違いなど、想像したり、考えたりすることは、脳にとっても大事なことだと思います。
 
そして、この状況は大人子どもに限らず、現代人の「心」にも影響しているように思うのです。
表面的にしか見えていないことで、その裏側や内側にあるものを想像する経験や力が少なくなっているのではないか、と。
見えない部分の大事さを知ることが、現代人には必要なのではないでしょうか?
  

ブロックや積み木を通して学べること

 
構造遊びを通して、
①ブロックや積木を、手を使って作ることで、物を組み立てることためのバランスを考える
=調和や協調
 
②ブロックや積木が崩れることで、内部や裏側を見直し、組み直しをする
=失敗を恐れない
 
③ブロックや積み木を複数で使う
=コミュニケーションの仕方
 
等々、ブロック遊びから、物事や起こっている事象、人との関わり合いに関して考える(想像する)力が育つと思います。
今一度、ブロックや積木など立体的に組み合わせる遊具を積極的に取り入れていきましょう!
 
 

クーミンのブログはこちら
≫『言葉が心を育てる…保育・教育ティーチャーサポーターの思う”こころ育て”』

クーミンは保育者向けのセミナーなども行っています。
≫『K.Sティーチャーズマインドサポート』
 
 

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この記事を書いた人

クーミン
K.Sティーチャーズマインドサポートを主宰。元保育士、認証保育園園長としての経験を活かし、保育サービス企業や派遣会社の保育士研修、保育士個人向けのカウンセリングなどを行っています。保育士の皆さんが自分の保育観を持てるように、そしてコミュニケーション力アップにもフォーカスした保育のヒントをご紹介させていただきます。→ウェブサイトはこちら
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