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子どもが心からの「ごめんね」をするために必要なこと

子育てをしている方にとって、子どもに身に付けてほしいと思っていることの上位にある“「ごめんね」を素直に言える子になってほしい”ということについて、少し掘り下げて考えてみたいと思います。

子どもに「ごめんね」を言わせようとしていませんか

自分が悪いことをしたときに言う言葉「ごめんね」。
みなさんのクラスにいる子は言えますか?
中には言えなくて「ぼくじゃないよ」とごまかしたり、一生懸命言い訳をしたりする子もいるのではないでしょうか?
そんなときに頭ごなしに叱ったり、周りの状況を固めたりしながら、その子が自分がやってしまったことを認められるようにしようとやっきになっていきますよね。

自分もそのうちの一人でした。正直に認められる子になってほしいという思いが強くなればなるほど、必死になって怒り、説明して、、、
でもその時には最終的には「ぼくがやった」と言うけど、その後はどんどん隠そうとする。
保育士にバレないようにしようとする。
“怒るんじゃなく叱るんだ”なんて言いながらも、ただ言葉を変えただけで本質は何も変わってない。
そんなやり取りに情けなさと悲しみ、どうしたらいいのだろうと疑問を感じていました。

悪いことをしてしまった子どもの心にあるもの

ちょっと一息ついて、悪いことを隠そうとする子どもの心の中では何が起きているのか見てみたいと思います。
まず、何か悪いことをしてしまったときについてですが、

事件 ⇒悪いということが分かっている ⇒焦り

子どもは自分で悪いことをしたと分かっているとき、焦りを感じています。
また怒られるかもしれないと。でも一度考えてみたいのですが、この焦りはもちろん大人に対して感じているものですよね。
子どもと子どものトラブルなのに、頭の中では大人への対応のことでいっぱいになっている。
ここが大事なところなのではないでしょうか。

自分で認めるために必要なもの

A、安心感

私はまずは、この焦りを落ち着かせることが必要だと思っています。
お前が悪いと言われるのじゃないかと思っている心に「ぼくはきみの味方だよ」「怒らないよ」と安心させてあげる。
対大人への怒られることへの恐怖や焦りを取り除いたあとで、本当に必要な相手の気持ちや状況などが見えてくるのかなと思います。

人の心というものはとても不思議で、「この人味方なんだ」と感じると正直になれるのです。
理由がある場合はもちろんそのことを伝えてくるでしょうし、謝れないなぁと心配になる子たちは“特に何もないけど”っていう理由があることを知っておくといいかなと思います。
この“ちょっといじわるしちゃった”を言えずに言い訳を必要以上にする子が多いと思います。

B、時間

「今自分はなんで怒られてるんだろう?」
「あの子はなんで泣いたんだろう?」
「あーあ、やっちゃったな」
子どもがこんな気持ちを感じたり考えたりする時間は必要です。
保育士は同時にたくさんのことをしているため、早く解決したい!と思いますが、それが出来る子もいれば、時間が必要な子もいます。待ってあげましょう。

C、先生知ってるよ

時には背中を押してあげることも必要かもしれません。
先生は一体なにを知ってるんでしょうか?
あなたがやったっていうことを知ってるの?見てたの?確かにそうかもしれない。
でも先生は本当は何を知ってるの?
「あなたが優しい子であることを知ってる」んだよ。
「トラブルになっちゃったり、いじわるしちゃうときがあっても、本当はいい子だもんね。本当は何があったの??」なんて言われたら、ついうっかり言っちゃいませんか?

自分で認めた先にあるもの

自分の失敗やいじわるを認めた先には一体なにがあるのでしょうか?
やっと、やっと、、、ここで相手の気持ちが登場するのです。
さあ、あとは「ごめんね」を言って解決だ!!と思ってきますね。

でも、そのごめんねを言う前にどうしてもその子が通るべき道があるんです。
それは“悪かったなと感じる”ことです。相手の泣いてる姿を見たり、先生の悲しい顔を見たり、傷を見たりすることを通して、痛そうだなぁ。泣いちゃったなぁとその子が心の中で感じることがすごく大切です。

3つのごめんね

トラブルは相手がある以上、やはり「ごめんね」などと相手と仲直りしたりすることが必要かなと思います。なかなか言えない子のために3つのステップを紹介しておきます。

1、先生が「ごめんね」
「〇〇くんも悪いと感じてるんだよ。ホントごめんね。痛かったね。」などと言葉を代弁してあげる。なかなか言えないときに「ごめんねを言いなさい!」と怒るぐらいなら、ごめんねを言う姿を見せる方が効果的だと感じています。
2、一緒に「ごめんね」
一人じゃ勇気がでないときってあるよね。そんなとき、一緒に言ってくれる保育士がいたらどんなに心強いか。どんなに味方だと感じるか。
3、一人で「ごめんね」
よく言えたね。よく認められたね。たくさんほめてあげましょう!

最後にこんなエピソードを紹介しておきたいと思います。
ある子どもがおもちゃの取り合いをしました。
どうしてもおもちゃを貸したくなくて断り続けていたら、とうとう相手が泣き出してしまったのです。
「あ~やっちゃった」という表情をしています。
「悪いことしちゃったと思ってるの?」と聞いたら頷くのです。
でもね、どうしてもごめんねだけは言えなかった。

そんなとき、顔を見てたらハッとしたんだ。
「手、つないでてあげようか?」
握った手には必要以上に力が入っています。
その子と、泣いてる子と、自分の3人になりました。
小さい声で「ごめんね」と言い仲直りすると、
安心した表情で自分の顔を見て、
そして二人で遊びに行きました。

その姿を見て一つ感じました。
子どもにとっても、ごめんねを言うのって本当に勇気がいること。
プライドだってある。
そんなときに、一番そばにいて、一番心を理解してくれる。
それが保育士のあるべき姿なのかなと思いました。

 

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この記事を書いた人

のんにい
託児所、保育園での勤務と2児の父親として子どもと常に関わり続けている保育士。 「子どもと友だちみたいな保育士だね」と言われたことが嬉しくて、いつでも子どもの心の隣に居たいと願っている。 〝6割うまくいけば大丈夫”と自分にも子どもにもゆるい生活を送っています。 最近は子育てをしている親子の支えになりたいとの思いから、公園でのあおぞら保育園を開催するなど、精力的に活動中! →活動の日記や日頃考えていることなどのブログはこちら
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