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長く続けられる保育の職場とは?

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こんにちは、クーミンこと眞田 久美(さなだ くみ)です。
保育士、園長を経て、保育サービス企業にてスーパーバイザーや教務関連業務や研修を行っておりました。現在は、フリーランスで保育士向けの研修やカウンセリングなどを行っています。

私は、仕事柄、保育・教育業界の方とお話しさせていただくことが多いのですが、現役の保育士・幼稚園教諭だけでなく、園長先生や幼児向け教室の室長など、施設責任者の方ともお話をする機会があります。

そのような施設責任者の方とお話しさせていただくと、先生が辞めない保育園の特徴がわかります。
今回は、続けられる保育園の特徴をお話しさせていただこうと思います。
(公立を除く、認可・認証保育園での傾向に限らせていただきます)

条件だけではない、長く続けられる理由


ご存じのように、保育士という仕事は重労働です。
0歳児から2歳児までは、基本的生活習慣の確立を中心とした活動を、3歳児からは、社会性、協調性、自制心、思いやりの心(配慮・心遣い)などを育てるための活動が加わり、年齢ごとに子どもの知識・探究心を促進する活動や自己表現を豊かにするための活動や運動能力、自己管理のための活動を「あそび」の中に取り入れて指導していきます。

そのような、人間形成にも関わる仕事をするということは、単に仕事の条件だけでは選べるものではありません。
やはり、次のような思いをもった方が多いのではないでしょうか。

*子どもが好き
*子どもたちの成長に関わる仕事をしたい
*子どもの未来のために何かをしたい
*子どもたちのもっている可能性を伸ばしたい

そのためには、ご自身も常に向上心を持って取り組んでいらっしゃると思います。
そして、そのような保育士の多い園は、園の環境や雰囲気がとても明るく、先生方の生き生きとした笑顔に、子どもたちも子どもらしく、でもお互いを大事に思っている様子が見られます。
そこで、なぜ、先生方が生き生きされているのか、具体的な特徴を見ていきましょう。

先生同士の縦の関係ができている


俗に言う、上下関係という意味ではありません。
園長、主任がそれぞれの役割(園の責任者という認識をもって園を運営している、先輩保育士として、保育士の育成の中心となる)を理解、実行していること。
そして、経験のある保育士は、見本となる意識をもって、後輩を導く姿勢があることなど、園全体が、自園の保育士を育てる意識があり、サポートし合える関係であることです。

そのためには、コミュニケーションの仕方にも、特徴があります。
コミュニケーションというと、仲良くすることというイメージがありますが、そうではありません。
お互いを認め合うことを、コミュニケーションをはかるというのです。
それは、互いの違いがあっても(倫理的に外れていなければ)認めるということでもあります。

少し話が逸れてしまいますが、そのコミュニケーションのはかり方で、時折、間違った方法で先生同士が関わり合いを築いていこうとしてしまうことがあります。
以前、ある園長先生からお聞きしたクレームの一例です。

その園長先生の園で、複数担任のあるクラスで、先輩保育士が新任の保育士の緊張を和らげようと、子どもたちの自由遊びの時間に、「〇〇先生は、何をすることが好きなの?」と聞いたのだそうです。
新任の保育士は、あるアイドルグループが好きで、「コンサートに行ったり、ファン同士で集まったりすること」と話しだし、その先輩保育士も同じグループのファンだったこともあり、二人とも夢中で話してしまったらしいのです。
それを子どもたちが聞いていて、園児の一人が保護者に「〇〇先生と△△先生は、XXのファンなんだって。いつもおしゃべりしてるんだよ」と言ってしまったのだそうです。

もちろん、いつもではないと思います。しかし、子どもたちは、自分の感覚で話をしますので、保護者にどのように伝わるかわかりません。

そもそも、本来は、このような私的な話は、園外で話すべきであり、子どもたちのいる時間帯に話す話題ではないのです。

そして、その反対のケースとして、本来は園内で話題にするべき、園児の情報共有を園外(例えば、先生方が仕事の後、カフェでお茶をしながらなど)でしてしまうことは、個人情報の漏洩にもつながりますし、話題の仕方によっては誰がどこで聞いているかわかりません。

このような、先生同士のコミュニケーションの取り方は、園長や主任から、先輩保育士へ伝えていき、先輩保育士は新人保育士に伝えていくことが大事なのです。
それができることが、本当の縦の関係だと思います。

勉強し合える環境


保育士が辞めない保育園のもう一つの特徴として、園全体が保育士の向上心を育てる環境であることです。

例えば、入職時の新人研修だけでなく、先輩保育士が学期に1回、または大きな行事の前などに、あるテーマについて他の保育士向けに勉強会をしたり、園外の保育士向け勉強会やセミナーに参加したりするなど、積極的に学べる環境であることで、保育士は刺激を受けていきます。

そして、学んだことを現場で活かせる機会を持てることも、保育士のモチベーションを上げ、園全体のクオリティも上げていくのです。

そのような園は、定期的に園内ミーティングや勉強会をしたり、年に1,2度、園外の勉強会をしたりする時間と経費を投資として捉えています。
保育士がすぐに辞めてしまい、採用にかかる費用を考えたら、保育の質、園としての質を向上する方を選ぶ方が、子どもたちにとっても良いはずです。

働く職員を大切にする

そして、最後に保育士以外の職員も含め、そこで働くすべての人に感謝をもって接する園は、職員が長く働いてくれます。

そのような園では、直接、子どもに接する保育士以外にも、給食の調理師、栄養士、看護師、用務の方など、園の運営を支えて下さる方、環境を守ってくださる方とも、園長が定期的にミーティングをしたり、時には現場に入って子どもたちと接してもらったりする機会を提供し、一緒に運営しているという気持ちを尊重しています。

園長だけでなく、主任も含め、経験のある先生が、そこで働く職員と一丸となって子どもたちの成長を見守っていこうとする姿勢が、保育士を育てていきます。

長く続けられる保育園は自分が創る

あなたが保育士になりたいと思った初めの気持ちを思い起こしてみてください。
実際に仕事を始めると、思いもしなかったことが起こることもあるでしょう。
保育・教育の仕事は、「人」が相手ですので、悩まないことが少ないくらいだと思います。
しかし、子どもたちの成長は待ってくれません。

だからこそ、その悩みを共有し合い、サポートし合い、解決できる環境が必要なのです。
そして、園全体で、ご家庭と一緒に子どもたちを見守り、育てていこうという姿勢を創るのは、そこに働く一人一人だと思っています。

保育士であることに誇りをもって、ご自身も成長する気持ちを大切にしてください。

クーミンは保育者向けのセミナーやカウンセリングなども行っています。
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≫『言葉が心を育てる…保育・教育ティーチャーサポーターの思う”こころ育て”』
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