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保育園で給食を楽しく食べるための言葉がけ

こんにちは、クーミンこと眞田 久美(さなだ くみ)です。
保育士、園長を経て、保育サービス企業にてスーパーバイザーや教務関連業務、教室長研修などを行っておりました。現在は、フリーランスで保育士向けの企業研修や個人企画のセミナーなどを行っています。

先日、ニュースで小学校の完食指導が話題になっていました。給食は、残さず食べることが、前提になっている学校があるようなのです。もちろん、栄養バランスが考えられた給食を好き嫌いなく食べられたら健康にも良いでしょう。しかし、生徒全員が同じ体型、体質ではないので、残さず食べることを強要してしまうことは賛成できません。

保育園における給食

保育園も小学校と同じように給食です。(最近は、幼稚園でも外部業者に子ども用のお弁当や給食を依頼する園もあるようです)栄養士と調理師が、各年齢に合った食材、分量で給食を提供しています。アレルギーのある園児には、除去食が用意される以外は、基本的には同じ分量が配膳されます。そして、保育園や給食が提供される幼稚園でも、給食(食育)については、様々な考え方があり、悩む先生もいるようです。

以前、「乳幼児発達と言葉がけ」をテーマに、ある企業の保育スタッフ向け研修を行いました。年齢別発達を知り、保育観点や子どもの心を鑑みた言葉がけを学ぶという内容なのですが、その研修の中で、五感の発達に伴って、味覚がはっきりしてくる1歳児になると途端に食べるもの、食べないものが出てきて困る、という経験をされた先生のお話に、殆どの乳児クラスを担当した先生方が頷いていました。

そこで、参加された先生方に「給食で、食べない物を食べるように促す言葉がけをどのようにしていますか?」と尋ねてみました。

給食を楽しく食べる言葉がけ

答えてくれた先生方は、次のような言葉がけをしているようでした。

「遊び食べになってしまうかもしれませんが、スプーンの上に乗せて、にんじんさん、スプーンの上で待ってま~す。このままだと、どこかに行っちゃうよ。などのおもしろいお話しにしたりします」

「脅しになってしまうかもしれませんが、〇〇ちゃんが食べないんだったら、先生が食べて、元気になって、おやつの後、ふわふわボール(その子どもが好きな遊び)しようっと、と言ったりして、食事を促します。」
などと答えてくれました。

私は、たとえ遊び食べ(意味が少し違いますが・・)であろうと、(言葉は良くないです)脅しであろうと子どもが自分から口を開けて食べてくれることが大事だと思っています。

食事は楽しく食べるが基本

基本、食事は楽しく食べられた方が良いのです。

以前、ニュースで見たことですが、どこかの保育園(小学校だったかもしれません)で、給食を食べない子どもに、無理やり口に押し込んだ、とか時間内に食べない子どもに、昼休みも午後の授業中もずっと給食を下げずに食べるまで何もさせなかった、などという話を聞きました。そのような経験は、食事をすることをますます嫌いにするだろうと思っていました。食事のような基本的生活習慣に関わることに、無理やりは禁物です。

また、食事中、しゃべってはいけないという園があることを聞いたことがありますが、私は、そのような考え方には反対です。もちろん、おしゃべりばかりで食事が進まないことはよくないと思います。
給食の時間もありますし、何よりもせっかくの作り立ての食事も冷めてしまいます。つい、「早く食べましょう!」と言いたくなってしまうと思います。

しかし、進まないことについて指摘するのではなく、「皆で食べるとおいしいね!」「皆が、楽しく食べていると先生も美味しく食べられるよ!」などと、ちょこちょこと食べていることに意識を向けさせる言葉がけをすることの方が、気持ちよく食べられると思います。

食が細い子どもへのちょっとした工夫

そして、食の細い子どもには、工夫が必要です。前述の先生方のように、楽しく食べられるような言葉がけをすることの他、よく食べる子どもたちと同席させることなども効果的です。

子どもは、誰かがおいしそうに、また楽しそうにしていると自分も共有したいという意識が働き、真似をしたりすることがあります。競争する必要はありませんが、「〇〇ちゃん、大きなお口でニンジン、食べてるね。力持ちになっちゃうね!」などという言葉がけを聞いて、自分も!という思いで、一緒になって食べてみる・・ということもあります。 給食時に、座るメンバーを工夫してみることも一案だと思います。

今でこそ、食べることが大好きな私ですが、実は子どもの頃、大変な偏食でした。野菜は食べない、乳製品はダメ、おまけに食が細いというとても手のかかる子どもでした。家では、母がいろいろなアイディアで食事を出してくれました。例えば、トースト一枚にしても、焼いた食パンを2~3cm角の賽の目に切って出してくれたり、私が食べる分だけをMyランチプレートに少しずつ盛ってくれたりしたものでした。そして、何よりも、「好き嫌いはダメ」や「残さず、食べなきゃダメ」と言われたことは一度もありませんでした。

食は、一生関わることです。まずは、何よりも、楽しく食べることを基準にしましょう!そして、園全体で、栄養士・調理師も含めて、食についての共通認識を持つことも重要です。そのうえで、食に関して不安のある園児に対し、ご家庭との連携を図っていくことが大事です。

クーミンは保育者向けのセミナーやカウンセリングなども行っています。
10月から12月にかけて、「秋の保育キャリアアップセミナー」を開催します。
詳細は、下記、ホームページをご参照ください。
≫『K.Sティーチャーズマインドサポート』
《ホームーページはこちら》

クーミンのブログはこちら
≫『言葉が心を育てる…保育・教育ティーチャーサポーターの思う”こころ育て”』
《ブログはこちら》

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この記事を書いた人

クーミン
K.Sティーチャーズマインドサポートを主宰。元保育士、認証保育園園長としての経験を活かし、保育サービス企業や派遣会社の保育士研修、保育士個人向けのカウンセリングなどを行っています。保育士の皆さんが自分の保育観を持てるように、そしてコミュニケーション力アップにもフォーカスした保育のヒントをご紹介させていただきます。→ウェブサイトはこちら
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