ログイン登録

明日の保育がもっと楽しくなるサイト

メニュー

幼児食のきほんの「き」―離乳食完了後の幼児食(離乳食完了から就学前まで)

「離乳食を卒業したけれど、ちゃんと食べている?」そんな疑問はありませんか?離乳食を卒業したからと言って、何でも食べることができるようになってはいません。この時期のトラブルはその後の食べ方にも影響を与えます。離乳食を卒業した後の幼児食のポイントをきちんと把握し、こどもが楽しく食べられるようにサポートしましょう。

そこで今回は、幼児食の基本について、東京カルチャーセンター『幼児食アドバイザー養成通信講座』講師の間宮智子先生にお話をお伺いしました。

《講師プロフィール》
間宮 智子 先生
東京カルチャーセンター『幼児食アドバイザー養成通信講座』講師
NPO法人ひがし保育園理事・管理栄養士・保育士・調理師 
小児科で離乳食相談 幼児食料理教室『らくるん幼児食』主催
現代食生活研究所『食プロ』代表

発達と幼児食


乳幼児の食のポイントは発達に合った食形態を提供すること、つまりこどもが食べやすいことが一番大切です。発達過程にあるこどもはできたりできなかったり、〇ヶ月、○歳といっても個人差は大きく一様ではありません。目の前のこどもをしっかり観ることです。

『口腔の発達』

何本乳歯が生えているか?特に2歳児は第二乳臼歯が生えているか、生えていてもうまく使えていないこともあります。しっかり食べ物をすりつぶすことができているかよくみましょう。
 
レタスや油揚げなど薄いペラペラしたものや肉は、上手に臼歯が使えていないと食べにくく、噛まずに飲み込んだり、飲み込めず口の中にずっとためていたり、吐き出したりします。そんな時は一口の量を少なくして舌を動かしやすくします。硬いものを噛む、すり潰せるようになるのは4、5歳児になりうまく舌も臼歯も使えるようになってからです。それまでは、まず柔らかいものを噛めているか、すりつぶしているかよく見てください。この頃に噛むことをしっかり習慣にしたいですね。
 
同時に唇の発達も見てください。最近は鼻炎による口呼吸で唇の閉じない子がいます。離乳食から唇の取り込みを促すように食べさせることです。噛む時、飲み込む時、口を閉じていますか?みんなと楽しくお話しをしながら食べるのも良いですが、喋りながら食べるときちんと噛めず、またマナー違反です。食べるときだけでなく、笛やラッパなど遊びの中で自然と唇を使えるようになると良いですね。歌ったり、お話をすることで舌の動きも良くなります。舌や唇の動きも大切です。

『四肢の発達』

両足がしっかり床についていますか?両足がしっかり床についていれば体もまっすぐになり、自然と姿勢が良くなります。食べる量も違ってきます。椅子やテーブルの高さを成長とともにチェックしてください。こどもの成長は早いです。
 
手を使って食事をしていますか?手づかみ食べもどんどんさせてください。食具で食べることも大切ですが、まず手で食べ物を口に運べることが大事です。2歳児くらいで、食事中に手づかみで食べさせることが大変な時はおやつの時間を利用して手を使って食べさせましょう。
 
もう一方の手も重要です。ちゃんとお茶碗を持っているか、お皿に手を添えているか、見てあげましょう。遊びの中で粘土や砂遊びなど手のひら全体の触感を使う遊びも良いですね。

『指と食具』

スプーン、フォーク、箸は持てますか?手の発達なしに食具は持てません。大人のまねをしたがるこどもはお箸を持ちたがります。スプーンやフォークもまだしっかりと持てないのに箸を持たせて大丈夫でしょうか?その場合、もちろん正しい持ち方はできません。お家で握り箸であれば良いですが、保育園では危ないので、食事では箸を持たせる時期はきちんと安全に扱える4歳〜5歳児が良いでしょう。
 
食事ではなく手を使う遊びの中で手、指の発達を促しましょう。肩の発達、腕、手首など使った遊び、クレヨンなどを持ってのお絵描きなど指先を使うことで発達が促されます。

『社会性の発達』

3歳児以降になると社会性が育っていきます。『嫌だけど、お友達と一緒だから食べてみる』『したくないけれど今日だけはやってみよう』と今まで出来なかったこともチャレンジする姿が出てきます。そんな時期だからこそ、しっかり褒めて次へのステップにしましょう。

幼児食のトラブルQ&A


幼児食によくあるトラブルとその対処法を紹介します。

食べない子

成長曲線をみましょう。その子なりの成長であればもう少し様子を観てあげましょう。お菓子は食べるけれど食事はしない子なら保護者の方と協力して改善しましょう。

噛まない子

お腹が空きすぎている、遊びたいから早く食べたい、何かそうさせる原因を見つけましょう。咀嚼のトラブルなら舌の発達や歯の生え方もチェックしましょう。

幼児肥満

成長曲線から大幅に離れる前に生活習慣を見直しましょう。夕飯の時間や就寝時間など不規則にならないようにしましょう。食事以外のお菓子やジュースなど見直しましょう。おばあちゃんやおじいちゃんの協力や理解が必要な時もあります。
 
噛まずに早食いの子もいます。ひとつずつ解決していきましょう。身長が伸びるので、体重を減らさなくて良いです。痩せるのではなく現状維持、太らないことでバランスが良くなります。

虫歯

良く噛めていると唾液の洗浄力で虫歯になりにくくなります。夜寝る前に歯磨きの習慣ができているか、甘いジュースやヨーグルト、乳酸菌飲料を飲んでいないかチェックしましょう。歯医者さんと連携し、虫歯ができてからの対応ではなく予防する環境にしましょう。

遊び食べ

なぜ遊んでしまうのかを考えましょう。月齢が低いと食べ物なのか、おもちゃなのか原因が分からないこともあります。机の上や周りの環境も大切です。きちんと食事のできる環境にしましょう。同じ部屋でもお片づけやテーブルのセッティングで気持ちの切り替えができるようにしましょう。月齢に応じてできるお手伝いを一緒にするのもいいですね。
 
お腹が空いていないと食べません。遊んでしまいがちです。生活にメリハリをつけ、食事前にはお腹が空いているようにしましょう。空きすぎると噛まない早食いになるので気をつけてください。

偏食

こどもの味覚はまだ未発達で大人のようではありません。慣れていない味には抵抗があります。少しずつ無理せず食べ物の幅を広げていきましょう。人参が嫌いでもブロッコリーは食べるなど、すべて嫌いでなければ問題ありません。味噌汁では食べるけど炒めると食べないことも問題ありません。そんな場合は硬すぎたり、ベタベタしていたりと、食べにくいということもあります。その場合は食べやすいように工夫してあげましょう。

便秘

便が出ないとつらいものです。硬すぎる場合が多いようです。なぜ硬くなりすぎたのか考えてみましょう。必ず原因があります。
 
食事の量は多すぎていませんか?食べ過ぎると腸の動きが悪くなります。その場合一回の量を少なめにしてみましょう。
 
咀嚼できていますか?しっかり唾液と混ぜることで消化も良くなります。
 
硬すぎて丸呑みしていませんか?野菜が多すぎると便は硬くなってしまいがちです。野菜の量を見直してみましょう。
  
ご飯の量は少なくないですか?野菜が多すぎてご飯が少ないと硬くなってしまいます。切干大根よりふろふき大根の方が食品の中の水分量は多いです。
 
飲む水分の量も便の硬さに関係していますが、食品の中の水分も考えてみましょう。水溶性の食物繊維は便を柔らかくします。油分も必要です。脂肪を目の敵にしていませんか?質の良い脂肪は大切な栄養素です。必要な油の量を摂りましょう。他にも食事以外の原因がある場合もあります。排便のタイミングが合っていないのか、排便の体勢がいきめないのか、運動不足なのか・・・いろいろ考えてみましょう。

保育の現場で役に立つ幼児食アドバイザー


育児に従事している全ての人が、適切な幼児食の知識を身につけられるように設けられた『幼児食アドバイザー』という資格があります。
 
乳幼児時代の食事は、こどもの将来の食習慣を形作る基礎です。幼児食の知識は、自分の子はもちろん、次世代を担う大切なこどもたちの偏食や食物アレルギーを極力減らす助けになります。

姉妹サイト『ウーモア』では、『幼児食アドバイザー養成通信講座』を案内しています。
講座に興味のある方は、以下から詳細が確認でき、無料で資料請求もできます。 

⇒『幼児食アドバイザー養成通信講座』について詳しく見る

幼児食アドバイザー養成通信講座で得た知識は、育児に関する仕事や、食に関する仕事にそれぞれ活かすことが可能です。保育士としてのキャリアアップやスキルアップで幼児食をぜひ学んでほしいと思います。 

スポンサーリンク

合わせて読みたい

新着一覧

ライター記事一覧

関連するキーワード

コメント

コメントをどうぞ

この記事を書いた人

ほいくらいふ運営部
明日の保育がもっと楽しくなるサイト「ほいくらいふ」です。 日々の保育に役立つような制作アイディアや保育の豆知識を公開中です。 保育に関わる人全てに保育がより楽しくなってもらえるよう様々な取り組みをしていきたいと思っています。 Facebook,twitterもやっていますのでそちらもよろしくお願いします!
あそび 行事・催し物 コミュニケーション 学びとキャリア その他
/
/