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ここだけは押さえたい!保育の活動のねらいと導入のポイント

保育士歴30年!保育・子育てアドバイザー上野里江です。区立保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子とかかわり、その後3年間療育に携わりました。現在は保育士の経験とコーチングスキルを活かした講座や相談を行っています。

皆さん!毎日の保育活動、楽しんでいますか?
「せっかく準備したのに、子どもたちが興味を示してくれなかった…」「計画したように子どもたちが動いてくれず、困ってしまった」など、子どもたちのことを考えて計画したはずなのにうまくいかない…そう感じることはありませんか?

子どもの年齢ごとに育てたい姿や活動のねらいは違いますが、子どもが育つときに一番大切なのは”楽しい!おもしろい”と感じることだと私は思っています。そこで今回は子どもの”楽しい!おもしろい”を引き出す『導入のポイント』についてお伝えします。

ねらいを持って行う設定保育とは?

保育導入 設定保育・一斉保育

導入後に行う保育を”設定保育”と呼ぶのを聞いたことがあるでしょう。”設定保育”とは、一言でいうと”計画を立てて行う保育”です。活動の内容を決め、子どもたちみんなで一緒に活動します。

みんなで同じ活動をすることで、一人ひとりの成長発達を見ることができたり、年齢によっては協調性が生まれたりすることもあります。

“設定保育”というと、子どもの自主性は発揮できないのではないか?と思われることもありますが、そこは保育士の働きかけが大きくかかわってくるところです。一番大切なのは、「子どもたちの何を育てたいのか?」というねらいを持ち、「だからこれを経験させよう」という意図を持つことです。

たとえば「絵を描く」活動で考えてみましょう。描くことで子どもの何を育てたいか?というと「想像力や表現力」だったり「色やクレヨンの使い方」だったりします。決して「上手に描くこと」がねらいではないですよね。

設定保育では、ねらいと意図をしっかり押さえていると、保育士の子どもへの言葉がけも変わっていきます。”設定保育”を子ども主体の楽しい活動にする…それには“ねらい”と”意図”と、あとはワクワクのタネをまく導入が大切だと思います。

活動の前にワクワクのタネをまこう

保育オススメの導入方法

“設定保育”を子どもたちと楽しむポイントは、朝から行うワクワクのタネまきです。登園してきた子どもたちは「今日は何して遊ぼうかなぁ~?」と思いながら、何か新しいこと、楽しいことはないかなぁ~と、保育士の動きもよく見ています。そこでタネまき!設定保育の時間が待ち遠しくなるようなしかけを作ることが活動の導入になります。

たとえば製作活動をする場合、一つだけ完成品を壁面に貼っておいたり、「ちょっと手伝って」と何を作るかは内緒にして色紙の仕分けを子どもにお願いしたりして、「これ何?」「何やるの?」という子どもが興味を持てるようにするのです。そうすれば「何か先生がおもしろいことをやるみたい!」と、子どもたちがワクワクすること間違いなし!これは、保育士と子どもたちとの関係作りにもつながりますよ。

子どもの気持ちを動かす導入3つのポイント

保育導入ポイント

いよいよ、設定保育の時間になりました!と、いきなり活動を始めるのでは、朝からまいたワクワクのタネが台無しですよね。そこで大切なのが子どもの気持ちを動かす導入です。気持ちを動かすとは?どんな気持ちになるといいの?など3つのポイントをお伝えします。

なんだろう?
子どもから見て、不思議だなぁ~見たことないなぁ~何をするんだろう?初めて!ということはワクワクします。この気持ちになるような演出、声がけをしてみましょう。ちょっとオーバーに演技したり歌ったり、声のトーンを変えてもよいですね!
やってみたい!
どうやるんだろう?自分にもできるかな?あっできそうだ!と思えるような、わかりやすい説明をしましょう。言葉だけでなく目に見えるかたちにして、保育士がやって見せるのがベスト。子どもたちの表情を見ながら、掛け合いをするのもOK!やりたい気持ちを盛り上げていきましょう。
おもしろそう!
おもしろそう!は何より大事なポイントです。目の前にいる子どもたちが、どんなことを楽しんで何をするのが好きなのか?日々の子どもたちの姿をとらえて、子どもの気持ちになってみましょう。子どもがおもしろい!と感じるツボがわかったら、活動は間違いなく楽しめますよ。

年齢別(0歳~5歳)の活動事例で導入のコツをつかもう

活動の事例を見ながら導入の流れを年齢ごとに考えてみましょう。

<梅雨時に室内での設定保育『壁面装飾を作る』という活動の場合>

0歳児クラス スタンプでカタツムリの装飾作り
〔ねらい・内容〕
いろいろなものを見たり触れたりする。保育士と一緒にスタンプ遊びを行う。

〔導入〕
保育士は楽しそうに♪カタツムリの歌をうたいながら、用意したカタツムリ型の紙にスタンプをし、できたものを子どもたちに見せながら「○○ちゃんもやってみる?」と誘います。

とにかく保育士が楽しそうにしていることが子どもの興味を刺激します。活動の前からカタツムリの装飾や写真などが部屋にあって、子どもたちが目にしていると更によいかもしれませんね。
1歳児クラス クレヨンでカタツムリの装飾作り
〔ねらい・内容〕
自分から興味を持って楽しむ。クレヨンを使ってなぐり描きをする。

〔導入〕
活動の前に(朝から)壁面にあじさいの葉っぱだけを貼っておき、そこに一つだけ完成したカタツムリを飾ります。お友だちを探しているカタツムリという設定でお話しを作り、子どもたちに「みんなでお友だちのカタツムリを作ってあげようか?」と問いかけてやりたい気持ちを引き出します。

子どもが作ったカタツムリはすぐに壁面へ飾ります。「どこに貼る?」と聞いたり「友だちが増えて喜んでるね~」と声をかけたりして、お話しの続きも楽しめるとよいですね。
2歳児クラス オリジナルのおしゃれなカタツムリを作る
〔ねらい・内容〕
言葉のやり取りを楽しみながらイメージを膨らます。さまざまな素材を使って作ることを楽しむ。

〔導入〕
朝から壁面にカタツムリの型(顔も描いていないもの)をクラスの人数分貼っておきます。きっと子どもたちはすぐに気づくでしょう。活動前は「カタツムリ、何しているんだろうね」と期待を持たせ、導入で実はカタツムリのパーティーがある、というお話をします。

パーティーに行くカタツムリをおしゃれに変身させちゃおう!と、壁面のカタツムリを一人ずつ渡し、王様みたいにお姫様みたいになどイメージを膨らませて、言葉のやり取りを楽しみましょう。素材はシールやキラキラテープなど魅力的なものも提供するとワクワク感が増しますね。
3歳児クラス 切ったり貼ったりしてあじさいを作る
〔ねらい・内容〕
説明を聞いて手順通りに行う。ハサミ、のりを使ってあじさいを作る。

〔導入〕
活動以前に、散歩などであじさいの花を見る機会があるとよいですね。クイズを出し、あじさいと答えが出たところで完成品を見せます。そして「これ、どうやって作ったでしょう?」と問題を出し、子どもたちに作り方を考えてもらいます。

切ったり貼ったりという答えが出たところで、工程をわかりやすく説明していくとイメージしやすいでしょう。作ったあじさいを大きな模造紙に貼って「○○組のあじさい畑をつくろう」というのも楽しいですね。
4歳児クラス はじき絵であじさいを作る
〔ねらい・内容〕
自分で考えて自由に描くことを楽しむ。絵の具、クレヨンを使っていろいろな表現を楽しむ。

〔導入〕
散歩であじさいの咲いている場所に行き、色や形などを観察します。(できることならその場で見ながらクレヨンで描く)「クレヨンで描いたあじさいの上から絵の具を塗ったらどうなるかな?」と、子どもたちに質問してみましょう。

それから保育士がオーバーリアクションで絵の具を塗って見せ、絵の具がはじく様子をびっくりして見てくださいね。あじさいだけでなく子どもたちが描きたいものを自由にはじき絵にするのもよいですね。
5歳児クラス グループごとに折り紙であじさいを作る
〔ねらい・内容〕
友だちと一緒に作ることを楽しむ。折り方を理解し友だちと一緒に一つのあじさいを作る。

〔導入〕
事前にあじさいが季節の花だということを意識できる会話をしましょう。折り紙も自由に使える環境で親しんでいるとよいですね。拡大したあじさいの写真を見せて、どんなふうに見えるか?あじさいの花の形をみんなで話し合います。

そして折り紙で作る小さいパーツが似てることに気づくような働きかけをして、あじさい作りを提案。小さいパーツをたくさん作って、グループで一つのあじさいの花にします。色や形はグループで考えるようにして、完成後はグループごとに発表するとやる気につながりますね。みんなで工夫したこと、大変だったことなどを発表し合うことで、仲間意識も出てくることでしょう。

子どもの今を知り、一緒に楽しもう

保育導入出し物

ここまで設定保育の導入についてお伝えしてきました。いかかでしたか?導入には、これが正解!というものはありません。子どもたちが何を楽しいと感じるか?子どもたちの反応を見ながらいろいろ試してみてくださいね。

私は以前、集会で手品をやることになったとき、あっと驚くような導入をしたいなぁ~と考えたのが「今日はアメリカからお客さんを呼んでます!」と言って舞台から引っ込み、カンカン帽に黒メガネで「ハーイ!アメリカから来たハン・バーガーです!」と再登場する演出でした。子どもたちは大爆笑!ハン・バーガーさんになりきって行う手品は私自身も楽しかったなぁ~と今でも思い出します。

感情は、伝染するといわれています。子どもの興味やワクワク感を引き出すには、保育士自身が楽しむことも大切ですね。参考にしていただけると嬉しです。

上野里江の>ブログはこちら
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この記事を書いた人

上野里江
保育士歴30年!保育園、幼稚園、子ども園で3000人以上の親子とかかわり、その後3年間療育に携わる。子どもの楽しい、うれしい、面白いを引き出す仕掛けや仕組み作りをサポート。子どもにかかわる大人を笑顔に!をモットーに保育・子育てアドバイザーとしてコミュニケーション講座や子育て相談を行っている。ブログは、子育てママに向けて書いています。→ブログはこちら→HPはこちら
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