2学期に入ると、個人面談が行われる園があるかと思います。園での子どもの様子を伝えたり、家での様子を聞いたり…中には、家庭や子育ての悩みを、相談される保育士さんや幼稚園教諭さんも多いのではないでしょうか?
私は保護者の方から「忙しいとつい子どもに対してイライラしてしまい、怒鳴ったり、時には手をあげたりしてしまいします。先生はイライラしませんか?どうすればいいのかわからない。」という相談をよくされたのを覚えています。
今回は、そんな保護者の悩みの相談に乗れるよう、『イライラを抑えるための対処法』『イライラしてしまった時の対処法』を紹介します。子どもに対してだけでなく、職場など日常でも参考になると思います。
目次
こんな時子どもにイライラしてしまった!反省…
子どもと関わる中でイライラした経験がある方は、多くいるのではないかと思います。そのイライラは人によって違いますが、保護者の方のみでなく、保育士さんでも経験があるようです。
保護者編
片付けをしない子どもにイラッときて怒ってしまった自分にイライラ【あなたのイライラをツイート!】 http://t.co/2ztXWLN8np #キレちゃう前にガム
— h_ikehata (@nekoyan22) 2015, 5月 24
子どもが冬休みに入って、自分に使える時間激減だよ。わかってたけど。仕事もあるし、未練たらしくどうにか壁博新刊だせないかなぁとかたらたら考えちゃうと子どもにイラッとしちゃいそうだから、すっぱり諦めます。春にまわして、無配作る。もう決めた。
— ツイ禁nick (@nick20140118) 2014, 12月 20
疲れた…☆(°q°)頻繁にイラッとしちゃうでかんわ~イヤイヤを寛大に受け止めるのは難しい…保育士さんすげ~わ…こんなチビちゃんを何人も相手に1日仕事しとんのだもんな…わたしなんて預けとる分際で楽さしてもらっとるだで、こんな事でグチグチ言っちゃいかんなあ。
— 井筒 恵梨子 (@Bokuhakuma13chu) 2014, 8月 30
保育士編
今週疲れすぎやわ〜疲れのせいでやたらいらいらして子どもらにも冷たい態度とったり必要以上に叱ってもたりなにやってんやろ〜。・゜・(ノД`)・゜・。罪悪感しかない自分情けない〜なにもかもいやになる
— さちよ@山梨和歌山余韻!! (@sachiyo0101) 2015, 8月 20
あ〜(≧∇≦)最近、ほんとっ仕事が楽しくて仕方がないっ♡♡♡
反抗する子どもにイラッとする事もたぁーーくさんだけど可愛すぎるし♡
毎日、夜も朝も保育園に行くのが楽しみぃーーーー♡♡♡明日も色々と決めたり、やらなきゃいけない事いっぱいだけど考えるだけでウキウキ♫♫♫
— みな (@3125mina) 2014, 8月 5
最近保育中イライラがとまらない!
暑すぎるから?明日は止まれ!
クラスレターも終わらないしー!
追われすぎて夢にまで出てくるー
— S☆O (@saccyan0807) 2015, 7月 28
イライラが全くない人は少ない?!
保護者も保育士もみんな人間です。
日々子どもたちと関わっていると、時にイラッとしてしまうこともありますよね。
多くの方のコメントを見てみると、子どもの行動だけでイライラすることは少ないように思います。自分の状況や、環境、体調が関係し、つい子どもにイラッとしてしまうのではないかと思います。
イライラが大きくなる前の回避術~定期的にリフレッシュしよう~
イライラしてしまった後、「なんであんなこと言っちゃったのかな~」「なんであんな態度とっちゃったのかな~」と後悔することありませんか?
まずは、そうならないためにイライラが大きくならないための方法を紹介します。
『こんな時子どもにイライラしてしまった!反省…』にもあるように、日々の環境の中でのストレスが多いことも考えられるので、定期的なリフレッシュをおすすめします。
好きな事からリフレッシュ方法
- 【笑う】
自律神経の切り替えができ、リラックスした状態になります。お笑いなどを見るのもいいですね。
【アロマ】
アロマにはさまざま効果がありますが、自分の好きな香りを嗅ぐだけで、リラックスした気持ちになれます。
【運動】
血行を促進させ、緊張が緩和されます。運動後は疲れても、なんだかスッキリした気分になりますよね。
【音楽を聴く/歌う】
特に、ストレスに良いa波が多く含まれている「モーツァルト」がおすすめです!
【睡眠】
睡眠は免疫力がつきます。逆に睡眠不足は交感神経を活発にさせ、ストレスを引き起こす原因になります。
簡単リフレッシュ方法
リフレッシュと言ってもなかなか時間が取れないという方も多いと思います。下記の記事では、少し時間が空いたときにできる「リフレッシュ方法」を紹介しています。
おすすめのストレス解消方法と女性の職場の人間関係対策方法
食事からストレスを溜めない方法
日々の食事から、ストレスを溜めないようにできるなら嬉しいですよね♪下記の記事では、ストレスにオススメの食材を紹介しています。
ストレス耐性強化にオススメの食材
日頃から、小さなストレスを解消しておけば、いざイラッとした時も一瞬冷静になれるのではないかと思います。
子どもにイライラしてしまった時の対処法
普段意識的にリフレッシュしていても、体調などでイライラしてしまうこともありますよね。「わかっていても抑えられなくて、つい感情で怒ってしまった」なんてことも…
そのような時の対処法を紹介します。
子どもの年齢は1歳下に考える
その都度、年齢・月齢に合った子どもの発達で考えるのは大変かと思いますが、大まかに1歳下の年齢で考えていくのはどうでしょう?
例えば、3歳の子を2歳と考えてみます。
イヤイヤ期で大変だった2歳を考えると、成長したなと感じ、フッと気持ちが落ち着くかと思います。
また、1歳下に考えるだけで、「まだ難しいのかな?」「こんなにもできるんだ!」と思えることもありますよ。
その場から離れてみる
イライラした気持ちのまま接してしまいそうだ!と思ったら、一旦その場を離れましょう。
トイレなどで一人になってみてもいいと思います。子どもと1対1で離れられない場合は、好きな写真などを見て、気持ちを一旦切り替えましょう。
そうすることで、イライラの本当の原因がわかり、落ち着いて関わることができると思います。
子どもの行動から考えてみよう
【友だちにおもちゃを貸せない】
年齢にもよりますが、2歳3歳であれば、ようやく自分の物への意識が芽生えてきたとき。その気持ちをまずは大事にしましょう。
相手のお友達には、「ごめんね。まだ遊びたいみたいなの」とお母さんから伝えてあげてもいいと思います。
年齢が大きくなってきたら、貸せない理由を聞いてみましょう。
その子の理由があるのかもしれません。
【お片付けがすすまない時】
もしかしたら、満足いくまで遊ぶ時間が足りなかったのかもしれません。
かといって時間が取れない時もあると思うので、事前に時間を決めたり、次への見通しが持てるよう声をかけたりすると、片付けのイライラが減少するかもしれません。
また、片づける場所に問題があるのかもしれません。
箱に写真を貼るなど、わかりやすく環境を整えると片付けも行いやすくなります。
実際に保護者・保育士の方が実践している対処法
私はこうしています!保護者の対処法
お腹の中にいる時から、子どもたちと日々関わってきた保護者の方は、どのように対処しているのでしょう。
【子どもにイライラするときの対処法】1.イライラしてしまう自分を受け入れる2.よく怒る場所に、生まれた頃の写真を貼る3.徹底的に話を聞いてもら4.必要なときは思いっきり叱る5.理不尽に怒ってしまったら謝る
— 伊崎田のサザエさん (@isakidanosazae3) 2015, 7月 5
子ども相手にイライラしたら、ミュージカルふうに苛立ちを伝えるようにしたら、イライラしてるのがバカらしくなって気持ちが萎えることに気づいた。暑くなるとやる気も失せるのでこれからの季節にオススメ。
— シノヅカヨーコ (@chocoholic_mam3) 2015, 6月 23
私はこうしています!子どもと関わるプロの対処法
さまざまな対処法がありますが、たくさんの子どもたちと日々関わっている保育者・子どもに関わる仕事をされている方は、どのように対処しているのでしょう。
【子どもの行動が遅い…?】遅いことへのイライラを子どもにぶつけても行動は素速くならないことも。子どもの行動を遅くさせる要因を観察すると,対処法がみえやすくなります→ http://t.co/DwKufVZcnC #育児 #kosodate #ikuji #kodomo #子育て
— 児童精神科医なお♪@こころの小枝 (@naoko_s) 2015, 7月 2
時間ないのは私の理由だもんね。余裕失ったら子どもたちに影響出る。急いでても深呼吸して余裕持たなきゃ!イライラしたら3秒待って笑顔で返すんだ。みんなが笑顔でいられますように☆出したら負け。負けって言うか育てられない。
— かょん (@ka_yo_n) 2014, 6月 3
みなさんさまざまな工夫をされているのですね。
イライラの自分を受け入れ、子どもに正直に気持ちを伝えることも時にはいいかもしれません。
また、伝え方もそのまま言うのでなく、ミュージカル風など言い方を変えるだけで、気持ちも変わっていくのですね!
保育者ができることは?
保育者も子どもと真剣に関わり、子どもたちの成長を接していますが、お母さん、お父さんは毎日共に過ごし、幼稚園・保育園卒業後も子どもの成長を見守っていきます。子育てが初めての方もいますし、周りに知り合いや、頼れる人がいない方もいます。
また、保育者であっても、実際に子どもを産んで子育てをすると、イライラしてしまうことも多くあるようです。そのくらい子育てが難しい社会になっているとも言えます。
保育者にできることは、多くあると思います。上記のように対処法を伝えるのもそうですし、普段からちょっとした話を聞くだけで、ストレスが解消されることもあります。子どもたちのために、家族支援にも力を入れたいですね。
“子どもにイライラしてしまった時の対処法” への1件のコメント
イライラしても改善されない、冷静に対処法を考える、というのが、保育者にとっても子どもにとっても良いということに気づかせてもらいました。なかなかその場では冷静になれず表情に出てしまっているかも…なことを反省しつつ、気をつけていきたいです。