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子どもへのテレビの影響とは?~モンテッソーリ教育の視点~

家族支援・子育て

仲宗根 晶仲宗根 晶

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ほいくらいふをご覧の皆さま、はじめまして。この度、ほいくらいふに寄稿させていただくことになりました”子育て・保育コンシェルジュ”の仲宗根 晶(なかそね あき)と申します。

第1回目の記事では「子どもへのテレビの影響について」モンテッソーリ教育の視点から考えてみます。

子どもへのテレビの影響

子どもへのテレビの影響_洗脳

皆さまは子どもへのテレビの影響について、どのように感じていますか?私はさほど影響はないと思っています。もちろん、テレビを見ると教え込みや洗脳という視点もあったり、遊びでは戦いごっこを行う回数が多くなったりすることもあるでしょう。

ただ、洗脳などが全てではなくそれも”多くの視点のうちのひとつ”だということです。そう俯瞰して見ていくことが保育者には必要だと思います。

戦いごっこを例に考える

子どもへのテレビの影響_戦いごっこ

「戦いごっこはいけないことだ」というのも、ひとつの教え込みです。戦いごっこをしている子に対し、私たちが否定的な考えでは「正しいか間違っているかの世界」に、子どもたちを導くことになります。

戦いごっこばかりしている子は、戦いごっこでしか遊びのコントロールができず、自分の身体や思考を”それ”にしか使うことができていないと考えられます。

テレビの影響で戦いごっこをするようになったとして、テレビを排除したところで根底の部分へのアプローチをしなければ、戦いごっことは違う同じような”パターン”の何かに置き換えられるだけでしょう。

“それ”しか知らない子どもたちに保育者ができるのは、その子の戦いごっこへ注がれているエネルギーを否定も肯定もせず、その子の発達・敏感期を分析的に読み取り、適切な環境へ導き、環境を整え子どもたちにプレゼントすることです。

環境設定は保育者としてのスキルが1番試されます。また、保育の醍醐味でもあり、保育の質を向上させるきっかけにつながっていくことでしょう。そして、それこそが保育者の”仕事=志事”です。

保育者が子どもの発達・敏感期を分析的に読み取れるようになると、戦いごっこの回数も減るでしょう。

テレビとの付き合い方は”自由”であり、その人の生き方をコントロールすることは不可能です。テレビの視聴に関しても戦いごっこ同様否定も肯定もせず、ただ、あるがままの子どもをそのまま受け入れることが必要です。

適切な環境を整える~食事中のテレビ視聴~

子どもへのテレビの影響_食事中

保護者の方から「食事中にテレビを見て食事が進まない」というご相談をよく受けます。

まず、第1に「なぜテレビを見るのか?」ということです。食事の時間が心地良いと、子どもは自然と食事に集中します。テレビを見ている子どもには、どのような言葉をかけたら良いでしょうか?

例えば「テレビばかり見ていないで食事に集中しなさい」という大人側の要望を上から伝える方法では、子どもに伝わるでしょうか?上からでも下からでもなくあなたが心から感じていることを伝えるのが大切です。

「私にとってあなたと食事をする時間は大切なの。だから、テレビばかり見るのではなく、一緒に今日の出来事などを話しながら食事がしたいんだ。」と伝えたり、「どうしたら、食事が楽しくなると思う?」と子どもに聞いたりするのもテレビ視聴について考えるヒントになります。

「お母さんはこう思うよ。あなたはどう?」というように、大人の気持ちを同じ目線で伝え、テレビを見ていることについては否定も肯定もせずニュートラルな視点に立ち考えると良いでしょう。

否定した感情に乗せて伝えると、言った言葉よりもその否定の感じが子どもに伝わってしまいます。

このような話をすると「そんな余裕はありません」「そんな立派なコミュニケーションはできません」と言う保護者の方もいらっしゃいますが、私が1番伝えたいことは、まず子どもの気持ちを認めてあげることが大切だということです。

保護者自身に対しても「子どもがテレビばかり見て食事が進まない」ことを親である自分の責任であると責めず、テレビばかり見る子どもにイライラして、つい叱ってしまう自分を”それでもいい”と認めてあげてください。

まずは、自分で自分を信じて、たくさん褒めて、認めることが大切です。その先に、子どもが親を見て自らテレビを見るのを止め、食事中にさまざまな話をしてくれるようになるかもしれません。

もしかすると、食事中にテレビばかり見るのは「毎日仕事で忙しそうにしていても、自分のためにご飯を作ってくれているママのために」と子どもが保護者に甘えたい気持ちを抑えようと、テレビでごまかしているのかもしれませんね!

子どもへのテレビの影響_環境

テレビの影響も子どもへの接し方もモンテッソーリ教育の視点から考えると、ひとつの観点で物事を捉えるのではなく、相手と同じ目線になってさまざまな方向から考え環境を設定することが大切だということです。

相手の視点に立ってみると、さまざまな気づきの”ギフト”がありますよ。

自己紹介~子育て・保育コンシェルジュとして活動中~

子どもへのテレビの影響_相談

私は12年間保育園で勤務し、現在も保育士をしながら”子育て・保育コンシェルジュ”として、保護者や保育者向けに、子育て保育についての執筆や講座講師、お話会などの仕事をしております。また、今年は夢であったウエディングモデルの依頼があり挑戦します♪

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コメント

  1. プロフィール写真

    ホエールさん(2016年5月25日)

    最近かまってあげられずテレビをたくさん見せてしまっている母です。
    テレビを見ている子供たちの後ろ姿を見て罪悪感が生まれていたのですが、この記事を読んで少し心が軽くなりました。

    どうしてもかまってあげられない時はテレビ見てて、と言ってしまう自分がとても嫌でした。

    どの育児本を見てもテレビはいちにち何分までとか、テレビを見せていると脳に悪いとかそんなことしか書いておらずテレビを見せてしまっている自分がとても嫌でした。

    相手の気持ちになって考える、すぐにでも実践してみようと思いました。

    これからも、新着の記事、チェックしていきたいです!

    • プロフィール写真

      Aki Nakasoneさん(2016年5月25日)

      コメントありがとうございます。
      お母様の「どうしてもかまってあげられない時はテレビ見てて、と言ってしまう自分がとても嫌だった」というお気持ち、お子様へ届いています。根底には愛があってこその気持ちですね。素敵です。
      ご自身を責めずに、産んで育てているだけで充分素晴らしいことを成し遂げていらっしゃいます。「命を産んで育てる」って本当にすごいです。大丈夫です。お子様は、絶対大丈夫です。自分を愛して褒めてくださいね。
      今後の記事も、どうぞお楽しみくださいませ。
      ありがとうございます。
      (仲宗根 晶)

  2. プロフィール写真

    あいさん(2016年6月14日)

    テレビが良いか悪いかという善悪の視点でしか考えたことがなかったので、保育者の視点などとても勉強になりました。同じことを伝えるのでも、言葉がけのニュアンス、大切ですね。

    • 匿名さん(2016年10月10日)

      コメントありがとうございます。
      そうですね、テレビに良い悪いはないということが分かると、お母様もホッと気持ちが安心しますね。
      実はお母様の、その安心感こそがお子様に対する一番のプレゼントなのです(^-^)

  3. プロフィール写真

    みぴょんさん(2016年6月27日)

    うちの子どもも、最近テレビが好きで見せていましたが
    関わり方を考えてみようと思いました♫
    必要に応じて視点を変えてみるのもいいですね!

    • 匿名さん(2016年10月10日)

      コメントありがとうございます。
      「視点を変えてみる」って一番の魔法ですね。
      見えている世界が少し変わるだけで、今まで持っていたテレビへのイメージが快適なものになります(^-^)
      お母様の気づきが、何よりもお子様にとって幸せですね。

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この記事を書いた人

仲宗根 晶
AMI認定:国際モンテッソーリ教師。真理を解き明かすのが好きな保育士らしくない保育士。Facebookやブログの記事が、保護者や保育士に反響を呼ぶ。10年前マリアモンテッソーリの子どもの発達を科学的に分析した理論を知ってからは、保育の質がずいぶんと変わる。その中で、関わるママたちの心が子どもの人生に大きく反映することも身をもって感じる。 2014年5月に意識を意図的に管理する、avatar®︎というメソッドと奇跡的な出会いをし、人の意識がどのように人生に反映していくのか、自分の内面も含め探求をしていく。世の中の女性が本来の姿に目覚めていくようサポートしていくことをミッションにしている。 →アメーバブログはこちら→noteこちら
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