愛情と安心を生む、スキンシップダンサーミハラユウキさんの親子への思い


親子愛を育む、スキンシップダンス。考案したスキンシップダンサーのミハラユウキさん(愛称『しんちゃん』)に今の親子の関係や、ダンスに関する思いについてお話を伺いました。
親子世代の孤立、行き場がない子育ての悩み
保育園での勤務を通して、たくさんの保護者の方々・子ども達とご縁をいただき関わらせていただきました。その中で感じたのは、周りに頼れる人や相談できる人が少なく、親子世代が孤立しがちだということ。仕事・家事を両立しながら一分一秒の世界で子育てを頑張っているお母さん達の現状。もちろん、保育園に通われていない方も、子どもと離れる時間がないから故の悩みがあります。そんな親御さんたちと関わる中で、微力ですが自分も何か力になりたいと思いようになりました。親子が一緒になって楽しめるもの、愛情を伝え合い・深め合えるもの、親子にとってプラスの関わりを生み出せるものを作りたい、という思いでできたのがスキンシップダンスです。
年の離れた弟との関わりがきっかけで保育の道へ
私には9歳離れた弟がいまして、生まれてからずっと両親と一緒に弟のお世話をしてきました。愛情をたっぷり注ぐ中で弟の成長に感動し、自分にないおもしろい発想が溢れる子どもとずっと関わっていたいと思ったのが保育士を目指すきっかけです。
また私は小さいときからダンスで自己表現をすることが好きで、大学時代に身体表現ゼミに入って、仲間たちと一緒にダンスのワークショップやパフォーマンスを教育施設や地域のイベントなどを実施しています。「楽しい!」という感情から人と人とのつながりを深めることができ、みんながハッピーになるダンスの魅力を大いに感じ、もっと子ども達と一緒に踊りたいと思うようになりました。
どんなダンスを踊りたいか明確ではありませんでしたが、保育士として勤める中で、やりたいこと・ダンスの力を使って自分がお手伝いしたいことが分かってきました。
自分自身が愛されている感覚を実感できた『スキンシップ』を、遊び感覚のダンスでつなげられないかと考えました。そこでうまれたのがスキンシップダンスです。
それからはダンスを取り入れた親子向けのイベントをはじめ、土日に保育園・地域のイベントを行うようになりました。
安心感、愛情を育むスキンシップダンス
スキンシップダンスの一番の大きな魅力は、やはりスキンシップを通して、安心感、愛されている実感を得られるということです。肌に触れることで子どもが親から愛情をもらうだけでなく、実は親も子どもから愛情をもらっています。皮膚からの情報は脳に直接伝達するので、体に触られたら大人もドキッとします。子どもは大好きな人に触れられる、ということだけで安心感や興味をもってくれていると感じ、それが愛されている感覚に繋がってくるのです。
「愛されている」という実感が、失敗しても自分に丸をあげてもいい、味方がいる、壁ができたとしても乗り越えていけるという自己肯定感を生み出します。その基盤ができるのが乳幼児期で、その時期に自己肯定感を育むことで、新しい挑戦にも飛び込める自信につなぐことができるようになります。
子どもは親の笑顔を求めている、親子の笑顔をもっと作っていきたい
おやこスキンシップダンスのイベントでは、「いかに親子が愛を深め合えるか、幸せを感じられるか」ということを大切にしています。いつも頑張っている親御さんたちにも、ここでは肩の力を抜いて子どもと一緒に楽しんで、自分自身に丸をつけてあげてほしいです。
今後も、スキンシップを中心としたプラスの関わりを通して、親子で一緒に楽しめる時間空間を作っていきます。さらに日本中の親子をもっとハッピーにするために、ショッピングモールや全国のイベント等活動の幅を広げ、たくさんの親子愛を深めるお手伝いをしていきたいと考えています。幸せの連鎖が広がっていきますように。
三原勇気。保育士。ニックネームはしんちゃん。徳島県で生まれ育つ。大学時代には、仲間とともに県のPRダンスを各地でパフォーマンス及びダンス指導。また、保・幼・小の教育施設にて楽しめるダンスワークショップを実施し好評を得てきた。大学卒業後、東京都内の公立保育園に就職。その後私立保育園に移り、現役で保育士をしながら「おやこスキンシップダンサー」としての活動を始める。
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