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子どもの心を育てる「服育」とは?子供服から考える子育てのあり方

保育をともに考える

保育士の河西ケイトさんが保育業界の課題に対し保育業界以外の人との対談を通して保育業界の課題解決のヒントを集め、また保育の現状を広く伝えるための連載企画です。
今回はギフトブランド・マールマールのカレン優子さんに、子ども服からみる子育てのあり方について話を伺いました。

マールマール
“まあるい”よだれかけや洋服のようなお食事エプロンなど子どもたちをかわいく見せてくれるアイテムをそろえている出産祝いのギフトブランド。熨斗(のし)風デザインのラッピング、名入れ刺繍サービスなど出産祝いにピッタリです。

物を大切にするためのデザインや機能性を持たせたギフト

河西 今回は、ギフトブランドであるマールマールさんのPRをなさっているカレン優子さんです。早速ですが、カレンさんがマールマールでPRの仕事をはじめたきっかけは何だったのでしょうか?

カレン 実は、私は元々お客さんだったんです。以前からマールマールさんの商品が可愛くて好きなこともあり、購入を悩んでいた他のお客様に対して、私が品質や機能性の良さをお伝えしたら、それを側で見ていた代表から『ここで働かない?』って声をかけていただいて。

河西 えー!!そんな事があるんですね。マールマールさんを好きな故に…結ばれたご縁だったんですね。今は、小さなお子さんを育てながらお仕事なさっているわけですが、育児と仕事の両立はどうですか?

カレン はい。会社は理解のある方が多いので、我が子を連れて週に一度出勤しています。結婚する前はバリバリ働いていたのですが、仕事と子育ての両立が困難になって一度家庭に入りました。けれど育児だけしていると『やっぱり働きたい!』って気持ちが芽生えてしまいまして。家庭だけだと、なんでも完璧にこなさなければならないと言う気持ちになるんですよね。なので、今は働くことが息抜きの時間になっています。

保育をともに考える

河西 そうなんですね。確かに、日本人は完璧にこなさなくてはいけない!!というイメージを植え付けられて育って大人になっている人多い気がします。『助けて!』が言えない人が多いというか…。家庭に入ってしまうと、外の人との関係も遮断してしまう傾向ってありますもんね。最近では、子連れで出勤OKな会社も増えていますよね。ちなみに、PRとはどのようなお仕事なんでしょうか?また、先日、展示会にお邪魔して洋服を見させていただいた時に、1歳~5歳まで着用ができるような洋服の機能性の凄さに感心してしまったのですが、ギフトとして送る側の気持ちとして、長く使ってほしいとか喜んでほしいという気持ちがあるからこそ、その辺を大切にしているんでしょうね。

カレン そうなんです!マールマールの一番の目標はそこなんですよね。もらって嬉しい・長く愛用して欲しいという気持ちがあります。先日の展示会で見ていただいた調節できるパンツもそうなんですが、実はスタイ(よだれかけ)も、ただのよだれかけではなくて、スタイとして使い終わっても、その後はつけ襟として楽しめるアイテムになっているんです。機能性とデザイン性を大切にしていて、私も子育ての経験の中で、こんな物があったら良いなとか、もう少しこの丈が長かったら良いな…などの意見を企画に伝えたりしています。そして、PRの仕事なんですが、主にSNSを使って商品の良いところをお客様に伝えたり、ギフトとしてマールマールにしかない魅力や良さをSNSを通して発信しています。ちなみに、ファーストシューズってあるじゃないですか?少しの間しか履けなくて、その後どうしたら…って方が多いんです。でもそのシューズも、履けなくなったら壁に飾れるようになっていて、物を長く大切にして欲しい、そんな願いもギフトの一環として考えているんです。

河西 それはとても大切なことですね。今の時代は、とにかく物が安いので『ありがたみ』とか『物に感謝する』気持ちが薄れている気がします。そうしたところに着目して、コンセプトとしながら送る側・貰う側が考えて行くのって素晴らしいですよね。ちなみにカレンさん自身も、『服育』について学ばれたことがあったと聞きましたが、今世間が非常に関心を持っている『服育』について、もう少し掘り下げてお知らせ願えればと思います。

「服育」で子どもの自立心を育む

カレン 私の主人はアメリカ出身なんですが、私が主人の実家に訪れた際に衝撃的なことがあって、アメリカの人は『朝・昼・夜』と洋服を3回も着替えるということでとても驚きました。私自身、『洗濯物が増えるからやめて…』と内心思っていたので、その理由を聞いてみたんですよね。その時に返ってきたのが『行く場所や会う人に合わせて洋服を着替えるのは礼儀である。』って言われて、考えてみたら日本はそんな文化無いなと納得したんですよね。

日本は、夜に予定があったら、例え朝から外に出ていたとしても、あらかじめ夜に備えた服装をしちゃうじゃないですか。その概念が無いんですよね。イタリアなんかは、遊ぶ時に子どもにシャツを着させるんですよ?知ってました?そこにも理由があって、日本人は『シャツ=ボタンが多くて着せるのが面倒』ってイメージがあるじゃないですか。でも、イタリアは、日本みたいに大人の都合で洋服を着させないんです。『暑ければ脱げばいい。』っていう考えなんです。ボタンも確かに大変ですけど、結局は日々の積み重ねじゃないですか?どうやったらボタンがはめられるようになるか、ボタンが取れて飲み込んだら危ない、って回避しちゃう人も多いけど、実はそこも大人都合。危険がないように見守ったり、ボタンが外れそうならきつく縫い付けるとか…そういったメンテナンスをするのも大人の仕事なわけですよ。『危険だから!面倒だから!』って理由はNGだと思います。

河西 そんな文化があるんですね。確かに、日本は着替える文化がなくなったと言われています。着物を着ていた時代は、場所によって着物の柄を楽しんだり、帯を変えたり…そんな粋な事をしていたみたいですからね。西洋の文化が入ってきたことで、着物から洋服にと、楽な衣服は増えたけれども、そうした洋服の裏にある文化の部分は、入って来なかったのでしょうね。

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カレン 最近の親に多いのが、子どもの服が汚れるから『そこ(砂場)では遊ばないで!!』って声が聞こえてきたりするんです。そもそも公園で『遊んじゃだめ!!』って矛盾してませんか?

河西 保育の現場でも、入園のしおりに『保育園では動きやすい・汚れても良い服装で』と謳っていても、公園で泥だらけの衣服を洗わずに返すと、保護者の方からクレームがあることがあります。なので公園の活動や汚れる活動の時はあらかじめ掲示したり、汚れたら下洗いして返す保育園も多いそうです。洗うことで保育が手薄になって、子どもに事故が起きたらどうするんだろ?なんて思う時もあります。だって、事故が起きた時に『洋服洗っていたんで!』なんて、理由にはならないですよ。第一、昔は汚した服を返すと『今日はこんなに遊んだんですね。洗いながら子どもの外遊びを想像しました。』なんて言葉を翌日かけられていた私からしたらビックリなわけです。食事で汚した衣服も洗うって聞いて、更にびっくりしましたが…

カレン えええ!!本当ですか?だって食べこぼしがあるってことは、子どもの成長が見られるってことじゃないですか?成長の証を洗って消してしまったら、『うちでは、こぼして食べるのに、保育園ではこんなにきれいに食べてるんだ…何が違うんだろう…』って、更に悩んじゃうお母さんとかいそう…。そう、その衣服の泥汚れなんですが、私も汚れていたら沢山遊んだんだって感じます。そこから子どもとの会話に繋がるし、泥汚れが酷い時は、子どもに洗濯を頼んじゃうんです(笑)自分で洗うと子ども自身が、『お母さんってこんなに大変だったんだ…』って気づくんですよね。だからといって、汚したらいけないではなくて、『汚してもいいけど責任は自分でね。』これは、子育ての中で一番大事。だって、明日私(お母さん)がいなくなったらどうするの?誰が洗うの?ってなりますよね?でも、自分でしたことに責任を持つことは『自立』につながると思うんです。

保育をともに考える

河西 それ、凄いわかります。ある程度成長したから『はい、自分でやりなさい』って突き放すのは違いますよね。それと同じことで、『猫=にゃにゃ』と赤ちゃん言葉を使うじゃないですか?でも、3歳位になって子どもが「にゃにゃ」って話すと、『赤ちゃんみたい!ネコに直しなさい!』、という場面を保育でもよく見ますが、なら最初から『ねこ』という正しい言葉を教えるべきだと思います。日々の積み重ねという点で『言葉の自立』と似ているなと感じました。他に、服育で心がけていることありますか?

カレン 洋服は、基本子どもに選ばせています。確かに、『何故にそのコーデ?』と思う時もありますが、子どもが自発的に選んだのだから文句は言いません。また、子どもの選ぶ服から、子どもの好きな色なんかも、私が学ぶことができます。そこで学べば、洋服を購入する時に参考にしたりします。幼稚園なんかだと、フード付きは禁止されているんですけど、実は、フードにこだわりがあるんじゃなくて、柄にこだわりがあったりするんですよね。だから、フード部分を縫い付けてしまったりなどの工夫をします。だって、子どもの意見や思いを尊重してあげたいじゃないですか。

河西 『尊重』。良い言葉ですね。子どもを信じてあげるというのは、子どもの自信につながります。やはり、尊重してあげなければ、自己否定が多くなるわけですよ。自己否定の積み重ねで、自分に自信をなくして、周りに『助けて』と発信することが困難な大人を作り上げている原因になっているのかもしれません。私たちは、そこに気づいて、幼児期は伸ばせることは伸ばしていかなければならないんですよね。最後に、保育に関わる人たちに伝えたい事はありますか?

カレン 私自身の課題でもあるんですが(笑)、保育士と親の信頼関係ってすごく大事だと思っていて、大人が手を差し伸べれば出来ることって多いと思うんですが自立を促すには『応援する、待ってあげる、褒めてあげる。』が大事だと思うんです。これがまた難しい!大人も時間に追われたり、心配でついやってあげてしまうんですが、まずは『待つ』こと。あと『英語が~習い事が~』と本人の意思ではなく親の『思い』が先走ってる家庭が多いのではと感じます。まずは人として自分で生活を整えれるか?そこが一番大事なのではと思うんです。まだ話し足りない(笑)。また機会があったらお話させてください、本日はありがとうございました。
 
河西  今日は、貴重なお話をありがとうございました。ギフトを通して、マールマールさんが伝えていきたいことや、『服育』を学ぶことで、子どももお母さんも、そして保育士も共に育つことができる大切さを学ばせていただきました。これからも、贈る人・貰う人の幸せを追求しながら、マールマールさん・カレンさんが、様々な場所で活躍することを楽しみにしています。本当にありがとうございました。

保育をともに考える
 
第1回 託児所付きネイルサロンから考えるこれからの保育
第2回 保育への『未来の投資』で元気なまちづくりを

河西景翔さんのブログはこちら
景翔の子ども情報局

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