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保育園の連絡帳の書き方教えます!先生必見の保護者とのやり取りのポイント

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保育園の乳児クラスである0歳児、1歳児、2歳児の担任のみなさん、毎日必ず記入する連絡帳は大変ですよね。
書く事が思い浮かばない…思ったよりも時間が掛かってしまう。そんな保育園の先生に、連絡帳の書き方のポイントをお伝えします。

こんにちは!ウェブサイト【あつみ先生の保育日誌】を運営しております、あつみと申します。
今回、乳児クラス(0歳児、1歳児、2歳児)の先生に向けて、連絡帳の書き方やコツ、ポイントなどを紹介していこうと思います。

この記事では、

・連絡帳を書くときのコツやポイント
・何を書く?こんな子どもの様子を見れば早く書ける
・保護者とのやりとりのポイント

等々をお伝えし、連絡帳を書くのが大変だ…と感じておられる乳児クラスの先生のお力になれればと思います。

連絡帳の意味と目的とは?

まず連絡帳を書く前に意識しておく事は、

連絡帳とは、子どもの成長を一緒に見守り、喜びを共感・共有するためのツールの一つである

ということです。
一言で言えば、交換ノートのようなものをイメージするとわかりやすいですよ。
これをしっかり意識したうえで、連絡帳を書く際のポイントやコツを抑えていきましょう。

そのためにどうすればいいか?ということを考えていくと、書いていく内容についておのずと見えてきます。

連絡帳を書く時のポイントは、エピソードを伝える事

活動であった事の羅列ではなくエピソードを伝える

子ども達の生活の中では、いろんな事が起こっています。その中で一番印象に残ったエピソードをひとつだけでいいので伝えましょう。新人の先生ですとなかなか子ども達同士のやりとりや、どんな事が起こっているのか、目が行き届かなかったり、気づかなかったり…ということも多いですよね。常にその子ども様子を見続ける事は難しいですが、新人でも実習生でも比較的簡単に出来ることは、子どもの発言を拾うということです。

大人では考えもしないおもしろい・かわいい発言や発信があった時は、ぜひメモして記録しておきましょう。その際は具体的な言い回しや言い方まで残せればいいですね。子どもならではの発言の中には、大人とは違う独特の視点・発想・考えが表現されています。それって、子どもの世界そのものだったりするんです。

その大切な瞬間をエピソードとして、連絡帳を通し保護者に伝えていきましょう。
その子の発言をそのまま書いておく事で、驚くほどにその状況が、ありありと想像できます。

子どものそのままの発言があるだけで、保護者にはしっかり伝わります。

連絡帳にイラストを入れてみよう

連絡帳って、文字ばかりのものではありません。子どもの様子を伝えるために、ちょっとしたイラストなど描きこむ事で、文字だけの内容より様子が伝わったり、温かみを感じたりします。

保育園や幼稚園の先生って、ちょっとしたイラストが得意な方も多いです。ぜひ、そのスキルを連絡帳やおたよりに、活かしてみましょう。どうしても文字だけだと堅苦しく感じたり、書く方、読む方にも無意識に緊張感があるものです。

保護者が、毎日読む連絡帳。だからこそ、読みやすく、親しみやすくて見るのが楽しみになるような連絡帳にしていたいですね。

折り紙や落ち葉などを貼ってもOK

エピソードを伝えるひとつの手段として、たとえばお散歩で拾ってきて、大切に持って帰ってきた落ち葉などを活用することもできます。落ち葉を一枚、貼り付けてみたり、はさんであげてもいいですね。
またその子が、活動中に折り紙でつくった製作物などをひとつ、しおり代わりにはさんでおくなども素敵です。

お家に帰って、お母さんが連絡帳を開き、その日の活動が想像できるような成果物がはさんであると…

「綺麗な葉っぱだね!どこで拾ってきたの?」
「今日、これ作ったの?素敵だね!」

など、おうちでの親子の会話も広がりますし、そこから子ども自身が楽しかった事や印象に残った事を話し出すなど、間接的に子どもが楽しんでいた様子を知れる事につながる可能性もあります。

文字がギッシリ埋まっていると、逆にプレッシャーを与える事も

新任の先生によくありがちなのが、「出来事を羅列してしまう」というものです。こうすると、文章量は増えて、自分なりに書いた気にもなるのですが、保護者にとってはその日どんな活動をしたかよりも、「子どもの姿」がちゃんと伝わるかが重要であり、そちらの方が嬉しいものです。

そう考えると、文章量が多ければいいというものではありません。また一方的にギッシリ書いてしまうと、保護者にとっても、返信を強要されているような気持ちになる方もいます。お互いにプレッシャーをかけあうという、悪循環になってしまいます。
前述した通り、連絡帳は交換ノートのようなものです。

一番重要なポイントだけピックアップして、手軽に、気軽に、楽しく…読んでもらえるように心がけたいですね。

連絡帳に書く内容について

保育園での活動の様子や変化を書こう

登園後~朝の様子

たとえば乳児クラス1歳児、2歳児であると、ギャン泣きで登園、無理矢理引きはがしてお別れして保護者を送り出す…という状況も、わりとある光景であります。

その後保護者の気になる事といえば、あれからまだ泣いてるのかなあ、ちゃんと遊べてるかなあという不安です。
保護者の気になっている事を、ピンポイントで伝える事が出来れば、連絡帳を読んだ保護者に、安心してもらえますね。

活動中の様子

今日の活動では、こんな遊び方をしていた…等や、製作ではこんな事を言いながら作っていた、だれそれちゃんと意気投合して遊んでいた等、その子ならではの遊び方の特徴や、小さな変化等をキャッチして伝えてあげたいですね。

食事の様子

たとえば苦手な食材だけれど、今日は頑張って全部食べられたと言う事や、一番に食べ終わる事が出来て、喜んでいた事など、食事の中にも保護者が喜ぶエピソードはたくさんあります。

午睡の様子

おもしろい寝言を言っていて笑ってしまった事や、何度も目が覚めてしまって、眠りが浅かったのかもしれない…またスッキリ気持ちよく自分で目覚める事が出来ていたなど、午睡中にも注目するポイントがあります。

体調の様子

たとえば、朝の登園時に保護者から、
「今日は朝から元気がない」
「昨日からうんちでてない」
「昨日熱があって今日は病み上がり」
などの様子を聞く事があります。

その後の変化や、様子について、一言でも添えてあげる事で、ああ、ちゃんと気にかけて見てくれていたんだなと、保護者に安心してもらう事もできます。

連絡帳には素敵なところやポジティブな内容を書こう

連絡帳とは、コミュニケーションツールのひとつであり、信頼関係を築いていく一助であります。
そのためになるべくポジティブな面を多く書く事が多いです。

都合のいいことばかりを書いたり、嘘を書けといってるわけではないではないですが、紙に残すという特性上、書く内容には気をつけていく必要があります。

連絡帳は、保護者にとっては子どもの毎日の成長を記録した大切なもので、子どもが大きくなったときに、読み返すこともあります。そんな大事な連絡帳に、その子の課題ばかりが書かれていたりするとどうでしょうか。また重要な内容などは、連絡帳に書く事が好ましくない事もあります。

もちろん、課題を一切、書いてはいけないというわけではありません。その子の素敵なところも、乗り越えていくべき課題も含めて、子ども本来の姿です。その姿を残す、という意味では、連絡帳に残す内容のすべてがポジティブな内容になる、というわけではありません。必要であれば、乗り越えていくべき課題も記入するべきです。

ただやっぱりバランスというのは大切です。連絡帳は、保護者という読む相手が居るんだということを意識して、課題を2割伝えたら、素敵なところも8割!伝えていきましょうね!

連絡帳で保護者の反応を引き出す方法

基本的に連絡帳は、保護者と双方向である必要があり、交換ノートをイメージしてみるのが一番です。
ただ保護者からの言葉を引き出すにも、やりとりが必要です。

保護者が返信しやすい工夫をして書いてみたり、保護者からの通信欄に返信してみる事で、会話が繋がっていきます。
こちらが何も反応を示さないと、発信もなくなってしまいます。

保護者からの発信に対して返信してみる

たとえば保護者からの通信欄に、「休日は○○に遊びに行きました」など、自宅での子ども様子が書かれている事があります。
その内容についてもちゃんと返信していきましょう。

「そうだったんですね!
あそこは○○がとっても楽しいですよね!
はしゃぎまくる○○くんの姿が思い浮かぶようです。
楽しい休日になってよかったですね!」

返信がある事で、保護者にとっても、「ちゃんと読んでもらっているんだな」という安心感があります。

おうちでの過ごし方の聞き方について

保育園でのエピソードを伝えたうえで、自宅での様子を聞いてみましょう。

「今日みんなで○○をしている時、○○ちゃん、松田聖子の歌を歌っていました…!
こんな古い歌、どこで覚えたの!?とビックリしました。もしかして、お父さんの影響なのかな?と思いました」

上記は例ですが、子どもの姿を絡めたうえで、自宅での子どもと保護者の関わりについてを聞く事が出来ます。
また話題がある事で、保護者にとっても返信がしやすくなっています。

連絡帳に書かれる保護者からの相談事について

保育者は子どもの発達を援助するだけでなく、保護者への援助も兼ねており、合わせて考える必要があります。

保護者との信頼関係が出来てくると、中には、プライベートな相談を受ける事もあります。
主人とケンカしてしまう、ダメだと分かっていても、子どもにイライラしてしまう…

そういった内容の悩みっていきなり対面で相談される前に、連絡帳等でチラっと書かれていたりするものです。

そこを拾ってあげて、保育者から声をかけてあげる…
保護者にとっても、話しやすい雰囲気にしてあげる事もできます。

また連絡帳を通して、継続的に相談をしていく事も出来ますし、お互いに常に新しい状況を、共有することができます。

連絡帳に書きにくい内容でしたら、付箋やメモなどを利用し、お手紙をはさんでおくなどで詳しくお伝えする事もできます。
しっかりと返信したい時は、直接話すなど、手段はたくさんあります。

私も保護者によっては雑談の割合が多くなったりしてしまう事がありますが、それは保護者にとって、悩みを吐き出す場所としての役割になっているということでもあります。

そう考えると、内容の半分が雑談になってしまう場合でも、十分連絡帳の目的をはたしていると言えないでしょうか。

保育者の役割とは、子育てのパートナーであり、成長を一緒に見守る存在です。

連絡帳は大切ですが、コミュニケーションツールの一つであるということを意識しましょう。
他にもたくさん、子どもの様子を伝える方法はありますので、
単一で考える必要はなく、バランスよく使っていきましょう。

ゆえに、ガッチガチな内容である必要はありません。

連絡帳は保護者にとっては大切な宝物です!

保育者にとっては、担当の子の分を、毎日毎日、書き続けなければいけないルーチン作業のひとつ…と感じてしまいがちです。

ところが保護者にとってはどうでしょう。大切な子どもの、大切な成長記録であります。
同時に保護者がその時に考えていた事、感じていた事、また抱えていた悩みの記録・思い出でもあります。

書き終わった連絡帳、とても大切に保管してくれていますよ。
その子が大きくなってからパラパラと読み返して、嬉しくなるような、成長を感じて嬉しくなるような、そんな内容を心掛けてみてください。
当時の状況が親子ともどもありありと思いだせるようなものでありたいと考えています。

私がとくに印象に残っているのは、乳児クラスから幼児クラスに進級するお子様をもつお母さまが言っていたことです。

「正直、毎日連絡帳を書くのって、面倒くさいと思う事も多かったです。でも保育園に通うことで、強制的にでも毎日子どもの様子を書けてよかったです。」

毎日の連絡帳を書く時間というのは、子どもについて考える・見つめる時間でもあるということですね。

今回の記事をまとめますと…

・連絡帳は、保護者との信頼関係を築くためのツールの一つである
・目的は子どもの様子について、保護者との情報・意識の共有
・一方通行ではなく、交換ノートのような意識で
・伝達手段は文字だけではない(イラスト、その他)
・連絡帳にすべて頼らず、会話も大切にする事

上記が、大切なポイントとなります。
何を書けばいいかわからない、時間がかかる、悩んでしまう…という先生方は、ぜひ上記のコツを持ち帰って活かしてみてくださいね。

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