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保育士の保護者対応のヒント~頑張るママさん・保育士さんへ~

はじめまして。
現在は、ちょこっと保育士をしながら、主にメモリープランナー(これは最後にご紹介しますね)として働く2児の母のいちごと申します。

これまで、さまざまな保育・教育の現場でお仕事をさせていただいてきました。
公立保育園、公立幼稚園、公立こども園、私立保育園、某有名幼児教室。

担当も0歳~5歳担任(保育士・幼稚園教諭)、フリー保育士などの担任業務の他、地域育児支援担当、市役所健診業務担当保育士といった行政との連携、民間企業や福祉法人など、約20年さまざまな職場に携わってきました。

そのような経験の中で、改めて強く感じるのは、保育士という仕事は、ただ子どもが好きであるとか、発達を援助したいなど子どもにだけスポットを当てた仕事ではないということです。どの現場でも「保護者」あるいは「社会」から様々な期待を背負った仕事であるということです。

そういった期待を背負った仕事にも関わらず、保育の仕事の中でも苦手意識を持ちやすいのが「保護者対応」ではないでしょうか。

今回のコラム連載で「保護者対応」というテーマでお話をさせていただこうと思ったきっかけとなるエピソードがあります。

忘れられない保護者からの衝撃の言葉

保護者対応_子どものケンカ

就職して2年目(21歳)の出来事でした。

担任していた5歳児の男の子AくんとBくんが喧嘩になりました。原因はAくんがBくんに嫌がらせをしたことでした。
その喧嘩で怪我はありませんでしたが、お迎え時にどちらのママにも別々に、喧嘩の内容や経緯と仲直りした旨を伝えました。

すると、Aくんのママが、「先生には子どもがいないから親の気持ちなんて分からないのよ!」と大激怒。事実のみを伝えたつもりでしたが、どうやらAくんが悪いと責められたように思われたようでした。

喧嘩自体は、子ども同士のことですから、仲直りできたので良かったと思っていたのですが、独身だった2年目の私にとって「子どもがいないから親の気持ちなんて分からない」という言葉はあまりにも衝撃的で、なぜ怒鳴られたかも分からず、職員室に戻ってから先輩の前で大号泣しました。

その時に先輩に

「子どもがいようが、いまいが、あなたはプロなんでしょう?プロとして、知識や技術で信頼を得なさい。」

と言われました。これにハッとし、今も仕事をする上でこの言葉が自分の根底にあります。

プロとして保護者から信頼されるようにするには自分に何ができるかを本気で考え始めました。

新人だからとか、若いからという理由はプロとして通用しない、と自分に言い聞かせ、きちんと保護者と子どもたちにプロとして向き合おうと思いました。

何かを質問されたら正しい答えを返せるよう、ひたすら勉強し、情報収集し、本を読み、研修にも参加し、先輩にもたくさん質問をしました。

親の気持ちが分からないと言われるなら、分かるように相手に寄り添うよう努力をし、相手の話を「傾聴」することを心がけました。

相談援助技術も相当の学習と実践を重ねました。もちろん、保育内容や保育技術は日々努力をしていました。

経験や年齢は関係なく、1人の保育士として保護者から信頼されるように、プロ意識とプライドを持つことの大切さをこの一件で学びました。

保育と子育ては全く違う!

保護者対応_保育士

今思えば、Aくんのママにとってはきっとすごく辛く、言われたくないことだったのだろうと、私自身の言葉のセレクトや伝え方の未熟さを反省しています。

この一件がなければ、今でも無意識に保護者を不快な思にさせたり、傷つけてしまうような言い方や対応をしたりているかもしれないですし、保護者対応が苦手なまま自信を持てない保育をしていたかも知れません。

そして、実際に自分が親になってみて、Aくんのママが当時感じたなんともいえない、行き場のない気持ちも分かる気がするのです。

自分の子育てに自信がない時、周りの人全てが自分のことを責めているような、ダメな母親だと言われているような、そんな気持ちになるときもありますよね…。

独身だった時は、「自分だったらこんな子育てはしないな」「もっと親なんだからちゃんとするべき」といったような、理想の子育て像を勝手にを描いて、気付かない内に保護者に対して厳しい目を持っていたように思います。

そんな気持ちが態度や言葉に見え隠れし、生意気な保育士だったと思われていたかもしれません。

しかし、実際に母になって『子育てと保育は全く違う』わかりました。
母は24時間365日子育てを休めませんが、保育士は休日や休憩がある。

気持ちをリセットすることができるのです。
そして、チームで保育をしている限り、よい対応をするために仲間がサポートしてくれる。

一方で母としての子育てはある意味「孤独」で、責任を一人で背負って休みなく頑張るしかない。

実際に子育てをしてみてから、「世の中のお母さんってすごい!」「みんなお母さんって頑張ってるんだ!」とようやく身をもって実感したのです。

「あぁ、こんなにも子どもを育てるのは大変なのか」とイライラ・バタバタしている自分を苦笑いするしかなくなりましたし、思い描いていた理想の穏やかで優しい愛にあふれた笑顔の子育て像は簡単に崩れ去り、子育てがマニュアル通りにならないことを痛感したのです。

共感の気持ちが大切

大変さを共感できるようになると、伝え方も変わり、教科書で書かれていた保護者の気持ちや立場に寄り添うことの大切さを言葉ではなく、心で分かるようになりました。

と言っても独身だから、子育て経験がある・ない、女性・男性だから違いが出てしまうということを言いたい訳ではありません。

保護者がどういうことに悩み、疲れ、気持ちが折れたり泣いたりしているのか、何をサポートして欲しいのか、どんな言葉をかけてほしいのかを、保育士がしっかりリサーチし、きちんと寄り添うことが保護者対応の最も大切な部分だということを改めて知って対応ができれば、保護者対応は決して難しいことはないのだと分かっていただけるのではないでしょうか。

子育て・保育を自分流に楽しめるように

保護者対応_ヒント

この記事を読んでくださっている方の中には、若い保育士さんもいれば、中堅・ベテランの保育士さんもいらっしゃることでしょう。
またおうちで子育て中のママさんや、働きながら子育てしているママさんなど、いろいろな立場の方がいらっしゃることと思います。

子育ての経験がないから自信がない、と思っている保育士さんには、ぜひ自信を持って明日からの保育・保護者対応に役立つ内容を。
中堅・ベテラン保育士の方には、新米保育士さんや新米ママさんのサポートのコツを。
子育て真っ最中の頑張るママさんたちには、子育てを頑張ってるんだという自信を持っていただけるような子育てのヒントを。

そんなそれぞれの立場から、お互いを支え合えるような内容を、具体的な事例を通して今後連載の中でお伝えしていけたらと思っています。

子育ても保育もさまざまな考え方・意見・思想があり、どれか1つに片寄ったり押し付けられてしまうと、心がギュッと辛くなりがちです。

いいな!と思うことをたくさん集めて、ぜひ「自分流」の子育てマニュアル・保育マニュアルをゆっくり時間をかけて作っていただけたら、というのがいちご流。

この記事を通してそんな自分流のヒントを1つでも見つけていただけたら嬉しく思います。

現在の仕事

現在はちょこっと保育士、月に数日のみ発達支援の保育の仕事をさせていただいています。
メインのお仕事は、「メモリープランナー」として、写真やクラフト・ハンドメイドなどを通して家族の思い出を作るお手伝いをしています。

地域のママたちが子育てを楽しめるようなイベントを企画したり、場所作りをし、保育士として子育てのアドバイスやサポート、孤立しない場所作りを目標に、保育現場以外での活動を自ら企画・実践しています。

日々イヤイヤ期真っ最中の2歳児と反抗期真っ只中の中学生の2人の子育てにも奮闘中です。

詳しくはぜひブログにて☆
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この記事を書いた人

いちご
発達支援の保育の仕事をさせていただきながら「メモリープランナー」として、地域のママたちが子育てを楽しめるようなイベントを企画したり、場所作りをしたりしています。 イヤイヤ期真っ最中の2歳児と反抗期真っ只中の中学生の2人の子育てにも日々奮闘中です。→ブログはこちら
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