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年中向け!お遊戯会・発表会にオススメの劇遊び

年間行事

発表会年中_アイキャッチ

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運動会などの大きな行事が終わり、幼児さんは友だち同士、クラスのみんなと仲間意識がより強くなってきたのではないでしょうか?この時期に多くの園で行われるのがお遊戯会や発表会。今回は”劇遊びの導入方法”と”年中さん向けの劇遊び”をお伝えします。

劇遊びができるまで…導入方法

今回紹介する劇遊びの題材は、筆者が年中の担任だった時に日々の子どもたちの遊びや関心をヒントに考えました。当時、子どもたちの間では「雨降り遊び」と「かみなりどんがやってきた」の遊びが人気でした。

遊びの詳細とともに、どのように劇遊びにつなげていったのかを実体験に基づいて紹介します。

子どもに人気だった”雨降り遊び”とは?

年中 お遊戯会_劇の題材雨遊び

“雨降り遊び”は6月の梅雨の時期に行ったシンプルな遊びです。新聞を持ちながら保育室をお散歩し、ピアノで雨の音が鳴ったら新聞を被り、音が止まったらまたお散歩をします。単純ですが、いつ雨が降るのかというドキドキ感があり、雨の音でフェイントをかけたり、2人1組でお散歩したりと遊びがどんどん広がっていきます。

子どもたちも大好きで進級するまで取り入れていました。雷が鳴った日は、雨だけでなくピアノの低い音で雷を表現し、新聞紙でおへそを隠す遊びも行いました。

>>関連記事:新聞ビリビリ遊び・お散歩遊び

雨が止んだ後のお楽しみ”虹遊び”とは?

年中 お遊戯会_劇の題材虹

6月の雨上がりに出る虹にも興味があった子どもたち。6月のミニコンサートでは、♪レインボーマーチという曲で虹の色を覚えました。お絵かき帳に虹を描く子もたくさんいました。

夏の戸外遊びでは、園庭に水をまく時にできる虹に大興奮でした。

実習生が教えてくれた手遊び”かみなりどんがやってきた”とは?

年中 お遊戯会_劇の題材かみなりどんがやってきた

この遊びは6月に実習生が教えてくれました。大人気で子どもたちだけでも遊んでいました。

保育者がかみなりどんになり、子どもたちはかみなりどんにおへそなど取られないよう隠していきます。だんだん隠す部分が増え、難しくなってくることと、隠せた時に言う「イエス!」という掛け声がおもしろい遊びです。

雨降り遊び・虹・かみなりどんがやってきたを合体させ劇遊びへつなげよう

年中 お遊戯会_劇遊びストーリー

雨・虹・雷と空に関する遊びを6月からたくさん行っていたのでこれらを合体させ、お遊戯会に向け考えたのが”雷ぼうや遊び”です。

雨降り遊びを発展させ、雷の音を鳴らしたら保育者が雷ぼうやになり、新聞紙でおへそを隠していない子を見つける遊びです。「みんなが隠せたら、虹ができるよ」と言ってスタートし、みんなが隠せたらレインボーマーチを歌います。

なぜかこの時期、レインボーマーチを歌ったら雨が止むということが何度かありました。子どもたちは「魔法の歌」「みんなで歌うとすごいんだ」とこの歌を歌うことが大好きでした。

皆さんの園でも、そんな偶然もが、劇遊びの楽しさを盛り上げてくれるかもしれませんよ!

>>関連記事:リトミックからのテーマ活動(表現遊び)

題材が決まったらストーリーを考えよう

ストーリーを考える際のポイント

年中 お遊戯会_劇遊び導入方法

ストーリーを考える際にはいくつかのポイントがあります。

●子どもたちが楽しく取り組めるようにする

題材を決める際に大切なことは、子どもたちが楽しめるか、好きであるかです。楽しみながら取り組めれば「もっとやりたい」「こうしたい」と子どもたちからも意見が出て盛り上がり、終わった後には達成感も味わえます。

●子どもたちにとってわかりやすいストーリーにする
(例)
・年少さんは、繰り返しのフレーズがあり動きも少ないお話
>>関連記事:台本の書き方のコツ・年少さん向けの劇遊び
・年中さんは、繰り返しのフレーズを入れつつ、動きややり取りを少し増やしたお話
・年長さんは、みんなが知っているよな「ピーターパン」や「かぐや姫」などの長いお話

●見ている方もわかりやすいストーリーにする
「てぶくろ」や「おおきなかぶ」など大半の方が知っている内容であれば、見ている方もわかりやすく楽しめます。しかし、今回のように自分で作る場合、子どもたちの台詞だけでは伝えるのが難しくなるため、ナレーションをうまく入れると伝わりやすくなります。

劇遊び題材例『虹のペンキ屋さんと雷ぼうや』登場人物・背景

年中 お遊戯会_劇遊び内容

雷ぼうやの遊びから、劇遊びへつなげられるようストーリーを考えました。実際にお遊戯会で行った「虹のペンキ屋さんと雷ぼうや」というお話を紹介します。

あらすじ
雲の上に住んでいるのは、虹のペンキ屋さんと雷ぼうや。虹のペンキ屋さんがいつものように虹を描いていると…ドンドコドン ドンドコドンと雷ぼうやがやって、大切な筆を取られてしまいます。虹のペンキ屋さんが筆を取り返すためにとった行動とは!?

登場人物
・ナレーション・・・保育者
・虹のペンキ屋さん7色(赤・だいだい・黄・緑・青・藍・紫)
・雷ぼうや

背景・照明・道具
・最初の背景は雲の上をイメージした空
・最後の虹が完成した時の背景は虹
・雨や雷が降ってきた時の照明は暗い色
・虹のペンキ屋さんが持つ筆は、各色ごとに5人で1本用意(大きさは筆を横にした時子どもたち5人程で持てる長さ、模造紙の芯を使用。)

『虹のペンキ屋さんと雷ぼうや』内容

N=ナレーション
♪=ピアノ
♪歌=みんなで歌う
だい:虹のペンキ屋さん
:雷ぼうや
【 】=子どもの動き

※人数が多い役は台詞を分け①②としました。

タイトル『虹のペンキ屋さんと雷ぼうや』

♪歌:♪レインボーマーチ 作詞・作曲:阿部直美(1番のみ)
【全員舞台に出て歌う】

♪:ドミソ ドミソ ド~
【雷ぼうやのみ舞台袖にはける】

N:雲の上には虹のペンキ屋さんが住んでいました。実は雲の上でも雨が降ったり雷が鳴ったりするのですが、ペンキ屋さんは雨や雷がとっても苦手。今日も虹を描ける場所を探して散歩をしています。

青:「虹を描きに行こう」

紫:①「大事な筆を忘れずにね」

紫:②「筆がないと虹が描けないもんね!」

♪:♪レインボーマーチ
【虹のペンキ屋さんがその場で足踏みをし散歩をしているようにする】

♪:高音でトリル(雨の音)
【虹のペンキ屋さんの足踏みが止まる】

だい緑:①「あっ雨が降ってきたー」

だい緑:②「みんな頭を隠して」

♪:高音でトリル(雨の音)
【虹のペンキ屋さん頭を隠してしゃがむ】

♪:グリッサンド(雨が止んだ音)
【虹のペンキ屋さん立つ】

だい緑:①「あっ雨が止んだよ」

♪:♪レインボーマーチ
【虹のペンキ屋さんがその場で足踏みをし散歩をしているようにする】

♪:低音でトリル(雷の音)
【虹のペンキ屋さんの足踏みが止まる】

だい緑:①「雷ぼうやが来るよ!」

だい緑:②「みんな大切な筆を隠して!」

♪:低音でトリル(雷の音)
【虹のペンキ屋さん筆を抱えてしゃがむ】

♪:低音の和音でジャジャーン(雷の音)

N:どうやら雷ぼうやがみんなの筆をねらってやっていたようです。

♪歌:♪かみなりどんがやってきた 作詞: 熊木 たかひと、作曲:鈴木 翼(歌詞の「かみなりどん」を「雷ぼうや」に変更)
【雷ぼうや登場】

雷:「オレたち雷ぼうや」「みんなの筆をとってやるー」

♪:低音でトリル(雷の音)
【虹のペンキ屋さん、筆を舞台に置いたまま舞台袖にはける】【黄のみ舞台上にある雲背景の後ろに隠れ、雷ぼうやを見ている】

N:虹のペンキ屋さんは怖くて大切な筆を置いて逃げてしまいました。

♪:低音の和音でジャジャーン(雷の音)

雷:「筆を取ったぞー」「これで虹が描けるぞー」

♪:ドレドレドレドレ
【黄、雷ぼうやに見つからないようにそっと雲から出てくる】

黄:「えっ!雷坊やも虹が描きたかったの?!」「だから筆を取ったんだ!みんなで雷ぼうやの筆も作ろう」「オー」
【黄舞台袖にはける】

N:虹のペンキ屋さんたちは、雷ぼうやの筆を作って渡しに行くことにしました。その頃雷ぼうやは…
【雷ぼうや筆で虹を描いているがうまく描けない】

♪:半音ずつ下げていきジャジャーン
【雷ぼうや落ち込む】

雷:「虹がぐちゃぐちゃだー」「どうやって描くのかな?」

♪:ドレドレドレドレ
【みんな舞台袖から出てくる】

赤①:「雷ぼうやー。一緒に虹を描こう」

赤②:「雷ぼうやの筆も作ったよ!」

雷:「ありがとう。さっきはごめんね。筆返すね」

♪:ドレドレドレドレ
【赤は雷ぼうやから筆を返してもらう】【赤が雷ぼうやに作った筆を渡す】

♪:♪にじのむこうに 作詞・作曲:坂田修
【全員で2列に並ぶ】

N:さあ、みんなで虹を描こう!

全員:「エイエイオー!」

♪:グリッサンド
【手を挙げて虹を描く】

♪:和音でジャジャーン

全員:「できたー」

♪歌:♪にじのむこうに

全員:「虹キレイでしょ!お・し・ま・い」

♪レインボーマーチ 作詞・作曲:阿部直美(1つ目の曲)

♪かみなりどんがやってきた 作詞: 熊木 たかひと、作曲:鈴木 翼

♪にじのむこうに 作詞・作曲:坂田修

年中 お遊戯会_舞台

筆者がこの劇遊びを行ったのは幼稚園教諭になってから4年目の時です。1年目は、子どもたちの好きなことや興味のあることをすぐに保育に取り入れることはできませんでした。しかし、常に子どもたちの”楽しい”にアンテナを張ることで、発表会や運動会などの行事にも正しく活かせるようになりました。

題材決めや役決め、導入には、さまざまな方法があります。園によっては役決めのオーディションを行ったり、保育者がある程度決めたりする園もあるようです。どのような方法でも、子どもたちが「楽しい」「もっとやりたい!」と思えるような保育にしていきたいですね。

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ほいくらいふ運営部
明日の保育がもっと楽しくなるサイト「ほいくらいふ」です。 日々の保育に役立つような制作アイディアや保育の豆知識を公開中♪ 保育士/幼稚園教諭二種の資格をとり、私立幼稚園勤務、公立保育園へのボランティア、子どもスポーツクラブのボランティアを行いってきました。 現在は保育に関わるセミナーに参加したり、TwitterやFacebookなどで現役の保育士さんとのつながりを増やすことに力を入れています。 最近のマイブームは甥っ子と公園で遊ぶ事です。
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