運動会競技で人気の「パラバルーンの技・遊び方」

運動会で人気のパラバルーン
保育園や幼稚園で使われる遊具”パラバルーン”。
パラシュートとバルーンをかけ合わせた、大人数でする運動会で定番の競技です。
パラバルーンは、子どもたちの成長にどのような影響があるか知っていますか?
毎年の恒例でなんとなくやっている…それでは、保護者に質問された時に困ってしまいますよね。
本日は、パラバルーンの技と遊び方とともにパラバルーンで育つ子どもたちの力をご紹介します。
子どもたちがパラバルーンの経験から育つこと
パラバルーンは、1人ではできません。大人数で協力することで楽しくなる遊びです。楽しくなるだけでなく、子どもたちにとってどのような育ちがあるのでしょうか?
タイミング感覚・リズム感・スピード感
パラバルーンで遊ぶことにより、タイミング感覚やリズム感、スピード感が育ちます。
- ●タイミング感覚・リズム感・スピード感が育つ理由●
・みんなで協力し、音楽に合わせ小刻みにパラバルーンのふちを動かしたり、パラバルーンの中に入ったりすることで、子どもたちは回りと同じ動きをすることを経験していきます。
・みんなとのタイミングが保育者の言葉ではなく、音楽に合わせて行えるようになることでタイミング感覚、リズム感、スピード感の3つの力が育っていきます。
運動会の練習の時はつい「こうしてああして」と言いそうになってしまいますが、そのように言ってしまうと、保育者の声から動いてしまう癖ができてしまします。また、自分から動いているというより、動かされている気持ちになってしまいます。
パラバルーンを通して、子どもたちに経験してほしいことは何か考え声掛けをしていくと、もっと楽しくのびのびと取り組めるようになりますよ。
例えば「よく音楽を聞いてね」と声掛けをすると、子どもたちも音楽へと意識がいき、楽しみながら動いていけます。はじめは合わなくても、繰り返し行う中でタイミングが合ってくるようになるでしょう。
友だちとのコミュニケーション能力を育てる
パラバルーンで遊ぶことにより、友だちとのコミュニケーション能力を育ちます。
- ●友だちとのコミュニケーション能力が育つ理由●
・なかなかタイミングが合わない子や参加したがらない子を、子どもたち同士で支え合い、巻き込みながらパラバルーンを行っていくことで友だちへの興味を深めていきます。
・自分とは違う誰かの存在に気づき、思いやりの心が育っていきます。
声掛けの仕方も「上手なのは誰かなー?」など周りの友だちの動きに気づくきっかけや、苦手な子が周りを見渡せるような声掛けをしていくといいですよね。
パラバルーンを行うと、いつもよ2倍も3倍もお兄さんお姉さんに成長をする子どもたちを感じられます。友だちのことを、気にしながら力を合わせていくことに意味があります。
パラバルーンの基本的な動き・技・遊び方
●大波・小波
縦に大きく、小さく揺らします。大波は全身を使って、小波は腕を使って行います。
●横揺れ
右左に動かします。息を合わせないと互いに引っ張り合いになってしますので、左右どちらから始めるか決めると行いやすくなります。
●風船
一斉に円の中央へ歩きます。パラバルーンが膨らみ風船のように見えます。
●かくれんぼ(おまんじゅう)
一斉に円の中央に行きパラバルーンを上にあげ中に入り、パラバルーンをお尻の下に入れ座ります。
●やま
円の中央に歩きそのまましゃがむか、パラバルーンの上に膝立ちになります。
●ウェーブ
順番に座ったり立ったりします。
●飛行機
パラバルーンを片手で持ち右回りか左回りに歩きます。コツは、パラバルーンをピーンと引っ張ることです。
●メリーゴーランド
保育者がパラバルーンの中央に立ち、周りの子どもたちはパラバルーンを下げ片手で持ちながら、右回りか左回りに歩きます。
最後のクライマックスの技にぴったり!
●花火
最後の技にピッタリ!パラバルーンの中に柔らかい球やポンポンを入れ一気にしゃがみます。
すると、中に入れたものが空中に高く飛びます。
私が年中の担任だった時は、ポンポンのみで踊りをしてからポンポンを両手首につけそのままパラバルーンを行い、最後に、パラバルーンを一度床に置き、手に付けていたポンポンを外して中に入れ、花火の技を行いました。
子どもたちの息がうまく合わないとなかなか高く飛びませんが、経験を重ねるうちにだんだん高く上がるようになり子どもたちは大興奮していきますよ。
子どもたちに人気だった技
実際に遊んでみて大人気だったのは、保育者が中に入る「メリーゴーランド」やみんなで中に入る「かくれんぼ」、そして「花火」でした。特に「かくれんぼ」は秘密基地にいるようなワクワク感があり、楽しめましたよ。
パラバルーンを行うときのポイント
・パラバルーンがたるまないように、引っ張ること
・技のタイミングをわかりやすい部分にすること
他にもさまざまな技があります。
年齢や曲に合わせて考えてみて下さい♪
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