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Q.子どもの食の好き嫌いが気になります!

子どもの食の好き嫌いについて、保育士で子育てアドバイザーの河西さんに回答をいただきました。

河西景翔(かわにしけいと)
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して平成14年に、保育士・幼稚園教諭の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園 教諭として現場で働く。現在は、保育の現場で働きながら、子育に悩むお母さんや、進路に悩んでいる学生に向けて、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、 子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。ブログ「景翔の子育て情報局」はこちら

子どもの食の好き嫌いは、よくある悩みです。

だいたい好き嫌いが出てくるのは3歳前後。
食の幅が広がると同時に味覚も発達してきます。

そうなると何が起きるか。

そうです。舌が拒否をするんですね。
特に野菜嫌いになるのはこの時期。

野菜が身体に良い。野菜の旨味を知ってほしい。
それは、大人の考えです。
子どもには野菜の良さや、身体の成長を促す原理は理解できません。

では、どうしたらいいのか?

そこで、調理で工夫をするんですよね。
昔からよくあるのは、人参やピーマンを細かく刻んでハンバーグにするとか、子どもが好きなカレーライスに人参をすりおろしていれるとか…。

工夫方法は様々です。
固形のままの野菜が苦手なら私はこの方法で、『(野菜を)食べた!偉い!』と割り切ってしまうくらいがいいと思います。

あの子は食べていたのに、うちの子は…と悲観的になるのはダメです。
自分を追い詰めてしまいます。

あの子はあの子。
この子はこの子。

子どもは一人ひとり良いところも悪いところも含め個性です。

私が、幼稚園時代に食が細い男の子がいました。
食事はいつも一時間かけて食べていて、その後の自由遊びはいつも時間なく悲しそうでした。

私も当時はまだ若く、『お残しは許しません!』という、子どもの心を考えられない新米教師でした。
食べられない食材を前に涙する子。

『頑張りなさい!食べなさい!野菜は身体に良いの!大きくなりたいなら食べなさい!』

と声をかける自分。
その子は、悲しい顔をしながら食べていました。

ある日の事、その子が一言自分にこう言いました。
『先生嫌い。野菜と一緒で嫌い。』と。

確かに、その子だけとはいつも距離がありました。
他の子は、近くに寄ってくるのにその子だけはいつも近くには来なかったのです。
その一言で、私は目が覚めました。

『彼にどれだけ負担をかけていたんだろう。』と。

また、辛い時に『頑張れ』と声をかければ、かけられた方を追い詰める言葉に変わるということも分かりました。
自分自身も、保護者の方に完璧な先生と思われたい部分があったのかもしれません。

その後、彼にあった食事の仕方を考え、保護者の方と彼にあった食事方法などの話し合いをしていくことにしました。
自分が変わると、その子も少しずつ心を開いてくれるようになり、食べられなかった物も、自分から少しずつ食べられるようにもなれたのです。

それは、無理に食べさせていた達成感よりも遥かに嬉しい出来事でした。

無理に食べさせる前に、まず必要なこと。
それは、

『食べる意欲を育てる』

ことだったのかもしれません。

子どもは、食べられない食事を目の前にすると『欲』というのが無くなり、

食事=苦手な時間

となってしまいます。

食事は楽しく美味しく過ごす時間なのに、それは悲しいことです。
親は愛情を込めて作っているのに、子どもは蓋を開けて

『ああ、今日もこの時間が始まったのか』

と悲しい気持ちにさせていたとしたら…双方にとって悲しいですよね。
それならば、こちら側が子どもの前で食事の量を実際に減らして、選択をさせる。

『目の前で選ばせる』これが大事なことです。

お弁当などで、時間がかかってしまうと保育園や幼稚園で言われてしまうようなら、何に時間がかかってしまうのかを実際に聞いてみることをお勧めします。

大概、お米系や野菜が多かったりするのですが、お米系であればお子さんの手のひらサイズのサランラップに、お子さんの口の大きさに合わせたおにぎりを先ずは2つから試してみてください。
根野菜などであれば、煮物にして味を少し濃いめにしたり、緑黄野菜であれば、子どもの好きなメニューをすりおろして混ぜてみるのも一つの手です。

朝からそんな時間がない!という人も、すりおろしならば、離乳食と同じで冷凍しておけば良いですし、おにぎりであれば、前の晩にお子さんと一緒に握って作り置きをしておいてもいいかもしれません。

この一緒に握るということが、食べる意欲に繋がっていきます。
子どものお腹がもつか心配…と思うかもしれませんが、子どもは子どもできちんと身体の調節をしています。

1日のサイクルは、朝食→昼食→捕食(おやつ)→夕食です。
昼食で腹八分でも、その後二回の食の時間があると考えればそこできちんと補うことができるのです。

子どもの立場に少しだけ戻って考えることも時には必要なのかもしれませんね。
 

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(※名前は公表しません)

 

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