ヒヤリハット事例集~乳児の事故編~


ヒヤリハット体験記録
日々保育や子どもと関わる生活の中で、『あと少しで事故になる・・・危ない!』とヒヤリとしたり、ハッとしたりする場面も少なくないのではないでしょうか。
各自治体ではこうしたヒヤリハット事例を集め保育教育関係機関に事例集として配布しているところも多いようです。
大人の目線からでは危ないと感じないことも、子どもには危険に映る場合も多く怖いなと思う場面も多いのではないでしょうか。
場面場面の中でも怖いな危険だなということを思いだすことができるように保育者や保護者が経験したヒヤリハットを共有しておくことはとても大切です。
こんなことでヒヤリハットなんて・・・と甘く考え対策をしないせいで子どもが危険から守れないということがないようにしたいですね。
ヒヤリハット事例集
排気がうまくできず意識を失ってしまった。
生後3ヶ月の子どもにミルクをあげた後しばらくしてミルクを吐き出し意識を失ってしまった。母親に聞き取りをすると授乳後ゲップをさせていなかった。
赤ちゃんは自分自身の身を自分で守ることができません。
大人だったら、飲み物を飲むときは自分の手でコップを持ち、自分で調節しながら飲み物を飲むでしょう。
しかし赤ちゃんはお腹がすいたら泣いてミルクをもらいます。この時ミルクを飲むという動作はほとんど反射で行っているものです。
飲み終わった後に、器官に詰まらないように排気をさせることは徹底していきましょう。
すぐにゲップが出ない場合は寝かせず器官が伸びた姿勢のままゲップが出るように待ちましょう。
パック型液体洗剤誤飲事故
生後10か月過ぎの子どもが寝ていたので、そのままにしておきお風呂掃除をして部屋に戻ると買ってきた詰め替え用の中性洗剤の袋に噛みついて破っていた。
ハイハイができるようになったり、つかまり立ちや伝い歩きなどで行動範囲も広くなる赤ちゃん。
その姿自体はとってもかわいらしいですが、動き回るようになると心配なことも増えていきます。
赤ちゃんが寝ているすきに普段できないことを・・・と考える保護者や大人は多いのではないでしょうか。
今回のケースでは詰め替え用洗剤の袋に噛みつきうまく空いてしまったというもの。
幸いすぐの発見で飲み込むところまではいきませんでしたが、一歩間違えれば誤飲事故に・・・。
いくら寝ているからと言っても買ってきたばかりの新しいものは子どもにとって『なんだろう』と興味を持つものには変わりありません。
目につかない位置や高い所に置いておくようにしましょう。
何でも口に入れちゃう赤ちゃんだから起きた事故・・・
生後10か月の赤ちゃんと公園で遊んでいた途中、集中して遊んでいたため少し目を離していたら唇を蜂に刺されてしまった。
生後10ヶ月となると目も強くなり、動いている物を目で追うこともとっても上手になってきました。
そして色々なものに手を伸ばし、口に入れて安全かどうか確かめる行動も良くみられるのではないでしょうか。
実はこの事故もそんな赤ちゃんの赤ちゃんらしい行動が引き起こした事故なのだそう。
なんと、とんでいる蜂をつかんで口に入れようとしたところ刺されてしまったのだとか。
いくら危険を予測して気をつけていてもそんな行動は思いつきませんよね。
幸い毒の強い蜂ではなかったため、刺されたところから針を抜き絞り出して流水で流しただけで済んだそうですが暖かくなり虫が多くなる季節。
うっかり口に入れてしまわないように注意したいですね。
おままごとのおもちゃの誤飲
保育園の0歳児クラスにおいてあるおままごと用の野菜のおもちゃ。トマトのおもちゃは直径2.5センチほどと口にいれたら飲みこめてしまいそう。本当は幼児クラスの子どもたちが使うおままごとセットなのに、前日帰りの合同保育の片づけで混ざってしまったらしい。朝子どもが口に入れているのを見て子どもからそっと取り上げた。
年齢に応じておもちゃの大きさを考えることはとても大切です。
本当だったら分かれているはずのおもちゃが混ざってしまっていることも少なくないのではないでしょうか。
こうしたおもちゃの誤飲は安全な保育室でも起こりうる事例です。お片付けの後は大人がチェックしておくなどもしっかりしていきたいですね。
ヒヤリハットまとめ
大人の目が行き届いているからと思い安心しているときに起こりやすい乳幼児の事故。
大人にとって安全なものとおもっていても、それは大人には危ないことへの知識があるからです。
子どもたちは知らないことも多いため、大人だったらありえないことを平気で何でもします。
教えていないのになんで?ではなく教えていないからこそ起こるということを忘れず子どものことを見守っていきたいですね。
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