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ヒヤリハット!午睡編~乳児死亡事故事例集~

乳幼児突然死症候群(SIDS)をご存知でしょうか。
乳幼児突然死症候群とは、それまで元気だった赤ちゃんが寝ている間に突然死んでしまう病気です。

特に2歳までの子どもに多く見られます。

未だに原因の全ては分かっていませんが、傾向として早朝から午前中、男児、早産児、低出生体重児、冬季に多いことが分かってきています。

対策としては、うつぶせ寝にしないこと、午睡中は5~10分に1回の呼吸チェックをすることなどがあります。
園によって様々な取り組みが行われています。

SIDSについては原因が解明されていない部分もあり、防ぐことができない部分もありますが、できる限りうつぶせ寝を避けることで、そのリスクを減らすことができます。

うつぶせ寝への誤解

「うつぶせ寝」と言われると、顔を地面に向けて寝ている状態を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。

しかし、「うつぶせ寝」というのは顔が地面に向いている状態だけではなく、お腹を地面に向けて顔は横向きになっているという状態の場合も含まれます。

特に保育現場では「顔が横を向いていて気道の確保ができている」と思ってしまい注意をしない場合が多いと言われています。

うつぶせ寝はこういう状態

うつぶせ寝
顔が横を向いている場合でもうつぶせ寝に該当しますので、できる限り仰向けに寝かすようにしましょう。
仰向け寝

午睡中の事故事例集

待機児童問題を受けて、各自治体が園児の受け入れを増やした結果、保育現場では人手不足が主原因の保育中の死亡事故が増えてきています。厚生労働省の発表では、11年間に163人もの乳幼児が亡くなっているという統計が出ています。
参考:11年間に保育中の死亡163人 認可外が7割 0歳児、睡眠中多く

内閣府でも「特定教育・保育施設等における事故情報データベース」の公表を行ないました。

認可外保育所での午睡中の死亡事故1

1歳の女児が認可外保育室で午睡中にグッタリしているところを保育士が発見しました。
市の報告書によると、発見時は女児はうつぶせ寝の状態でした。

厚生労働省が示している認可外保育施設指導監督基準では、睡眠中の子供の顔色や呼吸の状態をきめ細かく観察するように指導していますが、死亡推定時刻から2時間以上放置されていた可能性があります。

人手不足の保育現場では午睡中にも事務仕事があるなど、できる限り子どもが起きてしまわないようにしたいと考えられる保育士も多いと思います。

仰向け寝にすることで、子どもが起きてしまうかもしれない…という心配もあるはずです。
しかし、保護者から預かっている大切な命がうつぶせ寝にすることで失われてしまうリスクがあることを考えれば、大変ではあったとしても仰向け寝にすることがすべての人にとって最良の選択だと感じます。

また、本事例は2時間以上放置されていた可能性が指摘されています。
多忙な中で呼吸チェックの時間を作ることはとても大変なことですが、定期的な呼吸チェックがとても大切です。

認可外保育所での午睡中死亡事故2

認可外保育施設で午睡をしていた当時1歳の女児がうつぶせ寝のまま放置されて窒息死したとして、両親が当時の施設経営者や保育士らに約6600万円の損害賠償を求めた訴訟では、施設側に慰謝料などとして約5800万円の支払いを命じました。

施設側は、争点の死因を乳幼児突然死症候群(SIDS)と主張しましたが、判決は、うつぶせだった女児の上に毛布やタオルケット、バスタオルなどがかけられ、計約2.8キロに達していたなどとして窒息死と判断されました。

乳幼児突然死症候群の原因がわからないために、午睡中の事故は乳幼児突然死症候群と言われてがちです。
自由に身体を動かせない乳児にとって大人の配慮はとても大切です。

枕や布団は柔らかすぎないか、毛布や掛布団などは重すぎないか確認をすることも大切です。
子どもの午睡中も保育者が0人になるのではなく、交代で休憩に行くなどの配慮をしたいですね。

東京都の保育所での死亡事故

池袋で1つのベッドに2人の乳児を寝かせて、乳児の顔の上に別の子が被さって窒息死したという事件がありました。

保育士が1人も在室していなかったことがわかりました。しかし、誰が1つのベッドに2人の乳児を入れたかの直接過失になることについては、誰1人認めませんでした。

本事例では、保育園側がなかなか非を認めなかったようです。
たとえ自分のせいではないと言い張っても、人の命を奪ってしまったことは、いつまでも忘れられないのではないでしょうか。

万が一を考えて同じベッドに入れない。
言葉を発せられない子どもからなるべく目を離さない。
保育士配置基準を守る。
などできることはあります。

失われた子どもたちの命は返ってきません。

日々の忙しさに負けないで、子どもたちを安全、安心に保育できる環境を整えていきたいですね。

まとめ

保育に慣れる前、慣れてきはじめた頃に午睡中の事故は起こりやすいと言われています。

多忙な毎日なので、子どもたちが眠っている間に仕事を進めたくなってしまうのは仕方ありません。
それでも預かっている子どもたちの命を守る責任は何よりも大切なことです。

子どが亡くなってからではもう遅いのです。
子どもたち、ひいては自分自身を守るためにも午睡中も子どもたちをしっかり見守りたいですね。

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