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発達障害~集団の中で困っている子供たち~

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ほいくらいふをご覧のみなさま、はじめまして。私は「うちの子流~発達障害と生きる」という発達障害児の子育てについてのブログを書いております、なないおと申します。

>「うちの子流~発達障害と生きる」

我が家の子供たちと発達障害

発達障害子ども_ADHD(注意欠陥多動性障害)

我が家には2005年生まれの※ADHD(注意欠陥多動性障害)、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)の診断のついた娘と、2007年生まれの※自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)の診断のついた息子がいます。

娘は明るくおしゃべりで活動的な女の子。物怖じしない積極奇異型と呼ばれるタイプです。息子は大人しく真面目で素直な男の子。受動型と呼ばれるタイプで不安が強く、※場面かんもく気味のところもあり特別支援学級に通っています。

どちらも発達障害と診断を受けながら正反対のタイプの子供たち。一つの物事に対しても全く違った対応をしなくてはなりません。

発達障害は発達しない障害ではなく、発達のスピードに凸凹がありそのアンバランスにより困難を抱える障害です。適切な対応があれば凹んだところを持ち上げることも、凸の部分を人一倍のスピードで成長することもできる子供たちです。

毎日の子育ての中で試行錯誤しながら子供たちとともに学んでいます。私の子供たちは学校や園、病院や療育などでさまざまな専門家の方々に支えられ現在まで育ってきました。今の支援体制があるのも、同じく障害児を育てる数多くの先輩保護者の方々、専門家の方々の努力の賜物だと思っています。

子供の日常生活を支える数々の工夫、声のかけ方、子供とともに障害に向き合う保護者としてのあり方など多くの知恵を授かってきました。ブログではその先輩方や専門家の方々からいただいたバトンを次の世代の保護者の方につなぎたい、困難を抱える子供たちが持てる力を十分に発揮できる環境に近づけたい思いで書いております。

私はいち保護者であり専門的な立場ではございません。しかし、さまざまな困難を抱え困っている子どもたちの行動やその理由、対応について私の経験したことや得た知識が、保育の現場で子供たちに向き合う方々の発達障害児の理解や対応のヒントになることができればと思い「ほいくらいふ」に寄稿させていただくことになりました。

※ADHD(注意欠陥多動性障害)
多動性・衝動性と注意力の障害を特徴とする行動の障害。

※アスペルガー症候群
知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる自閉症スペクトラムの一種。

※広汎性発達障害
社会性に関連する領域にみられる発達障害の総称で自閉症やアスペルガー症候群などを含む。

※場面かんもく
言葉を話したり理解したりできるが、幼稚園・保育園や学校などの社会的な状況で声を出したり話したりすることができない状態

集団の中で困っている子供たち

発達障害の子供たち_集団の中で困っている子

じっとしていられない、指示に従えない、お友達と仲良く遊べない。集団生活の中ではいろんなことで周りを困らせる子供たちがいます。子供の行動には必ず理由があると私は考えています。

トラブルの多い子供は、実はさまざまな理由により「困っている子」でもあります。逆に手がかからなく、大人しい指示に従える子であっても本人が「困っている」子もいるのです。

そして小さい子供は自分が「困っている」ことを自覚できない場合も多くあります。セルフモニタリング(自分の行動や考え、感情を自分で 観察記録すること)が弱いというのは発達障害によくみられる特性の一つです。

発達障害は生まれつきの脳の機能障害といわれています。生まれたときから同じなのですから、困っていると自覚することも、ましてや言葉にして訴える、助けを求めることも難しいのです。周りの大人たちが気付いて手を差し伸べなければずっと混乱の中にいなくてはなりません。

ほんの少しの支援や工夫、声のかけ方の違いで子供の混乱をぐっと軽減することが可能な場合も多くあります。そして視覚支援や構造化、ABA(応用行動分析)など特別支援教育で使われる手法は、障害を持たない多くの子供にとっても理解しやすく学びや成長を助けるものでもあります。

自閉症スペクトラムとはその名のとおり連続体という考え方であり、診断基準を満たさなくても部分的に近い特性を持つ人々もたくさんいるということです。

発達障害という診断を持たない子供たちの中にも、同じように”困り”を抱えている子供も多くいるはずです。平成24年の文部科学省の調べによると、小学校で通常学級に在籍する児童のうち6.5%に発達障害の可能性があるとされています。平均すれば一クラスに2人ほどは「困っている子」がいるということです。

発達障害の子供たち_集団の中で困っている子への関わり方

発達障害児といえども千差万別。全ての子供に通用する手法はありませんが、子供を観察し特性を把握すること、その言動の理由を探り対応を考えることは共通しています。

発達障害児の持つさまざまな特性やその行動の理由、子供との関わりの中で活用できる工夫や支援についてお伝えしていければと思っています。

保育に携わる多くの方に、困難を抱える子供たちへのご理解と適切な支援をいただきたい、そして困難を抱える多くの子供たちが楽しく毎日の生活を送り、のびのびと成長してほしい、そんな願いをこめて書いていきたいと思います。

次回は、多動児の動きの原因の一つとして体幹筋肉の弱さがあることをご理解いただきたいと思い、「その対策やトレーニングとして自宅や園でも取り入れやすそうなものについての提案」を紹介いたします。

●参考文献:文部科学省「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」

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