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【インクルーシブへ】自閉症スペクトラムってなあに?【気になる子の理解】

発達障がい

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自閉症スペクトラムってなあに?

自閉症スペクトラム_とは

自閉症スペクトラムとは、2013年のDSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル(せいしんしょうがいの しんだんと とうけい マニュアル、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders、DSM))により、知的の遅れのある自閉症と知的遅れのない高機能自閉症や広汎性発達障害が同時に起こる例も多くあることから、支援をまとめて考えていけるようについた名前であり、自閉傾向のある障害の総称のことを指します。

自閉症スペクトラム_意味

例えば、学習障害(LD)を持つ人の中には、注意欠陥性多動性障害(AD/HD)をあわせて持っている人もいます。その人たちの支援にあたるときに、LDだからこの対応をAD/HDだからこの対応をと別々に考えるのではなく、LDとAD/HDがあるからどういう対応をしたらいいのかと、一人ひとりに向き合った個別支援を行うために、DSM-5では、自閉傾向のある障害をまとめて、自閉症スペクトラムと定義しています。

自閉症スペクトラムは治るの?

自閉症スペクトラムは正しい対応をしていれば治るというものではありません。生まれつきその人が持っている特徴です。治ることはありませんが、早期に発見することで保育者や周りの大人が配慮することができます。

健常児にとって住みやすい社会では、自閉症スペクトラムを持っている子どもや大人にとっては住みにくい世界になっているのではないでしょうか。

また、自閉症スペクトラムを持っている子ども、持っていない子どもすべての子どもに共通することですが、自分が見ている保育の期間が過ぎてしまえば、その子の成長はおしまいというわけではなく、その子の成長は自分と別れた後もずっと続いていくのです。

自分が見ることができるから、できないことをやってあげるという手助けは、その子の今後の成長や頑張る意欲を邪魔してしまうのではないでしょうか。

他の子と同じようにできることを増やしていけるよう関わることでその子の力は伸びていきます。そのため、早期発見、早期対応が重要視されています。

気づきのきっかけはどんなこと?

自閉症スペクトラムを持っているのでは…?とまず疑われるきっかけは、『子どもと視線が合わない』、『言語発達の遅れを感じる』などの症状がみられる時です。

『子どもと視線が合わない』

お母さんが抱っこして、声をかけても振り向かなかったり、ぼーっと別の場所を見ていたり、また抱っこした時に独特の反り返る藩の王を見せたりなどさまざまな場合があります。

『言語発達の遅れを感じる』

オウム返しが多かったり、同じ言葉を繰り返したり、お願いしたことが伝わっていないことが多いなどの場合があります。その子にとって、言葉は記号としての認識でしかなかったり、特有のコミュニケーションの苦手さからくるものである場合も多いです。

保育者は特に子どもと接する機会が保護者よりも多いので、周りの子どもたちとの様子やその子の特有の性質や特徴をより早期に発見していきたいものです。

気づいたらどうするの?

もしかしたら自閉症スペクトラムかもしれない?

そう気づいたときは、まずはじめに園全体で共有することが大切です。上司にあたる先輩保育士や、園長先生はもちろん、同期の先生や、後輩の先生にも伝えていきましょう。

一人の大人だけが気付いているのと全員が気付いているのでは、子どもの発達も変わってきます。変化が苦手な子が多い場合も多いので、方針を一つにまとめておくことや使う言葉の統一を図ることで、子ども自身が集団生活に適応しやすくなります。

健常児と同様の環境にいて当たり前の『インクルーシブ』な保育の考え方で取り組むためには、他の子どもと同じ対応をすれば良いのではなく、他の子もいるけどみんなで同じことが当たり前にできる環境を整えていくことが大切です。

自閉症スペクトラムへの理解を深めるために知っておくべきこと

現在自閉症スペクトラムと診断されている子どもも、疑いのある子どもも、保育園や幼稚園には当たり前に通うことができます。

そんな子どもたちが増えてきたことから、気になる子の対応方法をまとめた冊子を各自治体で発行していたり、各専門家が本を出していたり、講演会を行ったりしています。

しかし、その方法のどれをとっても、支援している側から見て効果があった方法です。気になる子と言われる子どもたちが本当に、その方法でできるようになったと達成感を感じたり良かったと満足しているかは別の問題なのです。

自閉症スペクトラムや愛着障害などを持つ気になる子へ対応する時は、自分の支援が本当に子どもにとって良いことなのか考えながら、試行錯誤していくことが大切です。

自閉症スペクトラムを抱えている人の声

自閉症スペクトラム_飛び跳ねる理由

自閉症の中で最も言語障害が重いと言われている『カナータイプ』の青年が書く一冊の本が2013年に話題になりました。
『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』という本です。

1992年生まれの22歳自閉症の男性が、中学生の時に執筆したエッセイ本です。会話のできない重度の自閉症の彼が感じている世界や、支援に対する思いなどをつづっている本です。気になる子について迷ったときに参考になる本なのではないでしょうか。
東田直樹さんオフィシャルサイト

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