気になる子支援TEACCHプログラムの再検討【療育】

ざっくり説明すると…
- TEACCHプログラムの目的は障害のある子が地域の中で自立した生活を行えるように支援すること
- みんなと同じが本当に幸せ?縛られることは幸せ?
- 自閉症を抱えている人の意見はTEACCH反対
TEACCHプログラムの目的
現在の気になる子支援の目的は子どもが地域社会で自立して生きることです。発達障害を抱える子どもが社会の中にうまく馴染めるよう、ある程度の行動を訓練によって行えるよう支援していきます。
TEACCHプログラムでは、目で見るだけで何をすればいいかわかるようにする構造化をよく使います。
例えば、毎日時計の針が3を指したらカーテンを開けることや、赤いカードが出たら食事などきっかけと行動を結びあわせて子どもの活動を整えていく支援をしています。
また、1日の流れをスケジュールにして、行動を決めておくことでその通りに一日を過ごせば、何の問題もなく自分で自分の生活を送ることができるのです。
みんなと同じが本当に幸せ?
発達障害の子どもにとって、地域の中で自分の力で生活できるようになることは、とても幸せなことだと考えられています。
しかし、TEACCHの中では、誰かが決めたルールに縛られ予定を立てていきます。「誰かが作った予定に沿って生活することは、本当に子どもにとっていいことなのだろうか。」という声も少なくありません。
発達障害を抱える子どもは健常児に比べ、気になることが多いことも確かです。変化にとても弱いのです。しかし、全て決められた世界で生きることはロボットと同じなのではないでしょうか。
自閉症者東田直樹はTEACCH反対
自閉症を抱える東田直樹は、TEACCHをあまりおすすめしていません。
自閉症を抱えている人の気持ちは分かりにくく、勘違いされてしまいがちですが、やはりそれぞれが思いを持っていて、誰一人ロボットではないからと言っています。
人と同じことをするまでに越えなければいけない壁もかかる時間も多いことは確かです。できないって決めつけるのではなくチャレンジさせてほしいと思っている人もきっといるはず。と彼は著書で語っています。
東田直樹さんの著書で、スケジュールを表示しないでほしいとか、修学旅行の行き先を、写真で見せられると、楽しみが減るって書いてあり、まだまだ誤解されていることも多いのかなと、感じました。
— sanbo (@sanbo2006) 2013, 12月 15
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