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本来のモンテッソーリ教育とは?

こんにちは、クーミンこと眞田 久美(さなだ くみ)です。
保育士、園長を経て、保育サービス企業にてスーパーバイザーや教務関連業務、教室長研修などを行っておりました。現在は、フリーランスで保育士向けの企業研修や個人企画のセミナーなどを行っています。

14歳の天才棋士、藤井聡太四段が受けた教育として、にわかに話題になったモンテッソーリ教育。
保育を学んだ方であれば、誰でも知っていると思います。
実は、私もモンテッソーリ教育を取り入れた私立保育園で育ちました。

私が受けたモンテッソーリ教育

当時は、両親も選んだ保育園がモンテッソーリ教育を取り入れているとは知らず、たまたま、近隣であり、比較的新しい保育園だったことで決めたようです。また、園名に、“子どもの家” とついていたことも子どもの施設らしく良いと思い、決めたと聞きました。
そして、入園後の保育参観で、(ちょっと変わった遊びをする保育園だな)と思ったそうです。

私自身が、自分がモンテッソーリ教育を受けていたと気がついたのは、短期大学の保育科で、保育原理などを学んだ時でした。
歴史上の保育・教育思想家などを講義の中で知っていくうちに、マリア・モンテッソーリが提唱したという教育に、(何か、そのような遊びをしたことがある気がする)と思ったことからでした。
そして、自分が受けたかもしれないモンテッソーリ教育について知りたいと思い、保育原理での研究レポートのテーマにモンテッソーリ教育を選んだのでした。

日本におけるモンテッソーリ教育は日本仕様?

日本におけるモンテッソーリ教育は、比較的ゆるい、日本で定着しやすいよう多少のアレンジがなされているケースが多いように思います。
また、よく勘違いされることとして、教具と呼ばれる道具を使う(指先を使う作業)ことや、実物(または実物の小型)を使った作業(仕事)を遊びに取り入れることをモンテッソーリ教育と謳っているケースもみられます。

考え方は、モンテッソーリ教育には違いないので、十分、効果は期待できると思いますが、欧米におけるモンテッソーリ教育には、もっと厳密な方法を徹底している幼稚園や学校もあるようです。

本来のモンテッソーリ教育

基本的にモンテッソーリ教育とは、自由遊びなどに於いて、先生は子どもの遊び(仕事と呼ばれる)に口を出さず、大部分は子どもが自発的に選んだ遊び(仕事)を、個々の子どものペースで、決められた時間の中でやめるまで続けさせます。

先生は、子どもの視界に入らない(集中が切れないよう)場所で、その様子の観察を行うのです。
その子どもそれぞれの潜在能力や資質を探し出し、伸ばすところは伸ばし、弱いところを補う教育をしていくのです。したがって、観察する先生へのトレーニングと認識が非常に重要となります。

カナダ在住時に、ローカルのプリスクールで働いている友人に聞いた話では、北米において、モンテッソーリ教育でも原理に近い(トラディショナルな)スクールはStrong、モンテッソーリ教育の一部の方法を取り入れたスクールは、Weakと呼ばれ、内容にも違いがあるのだと聞きました。

トラディショナルなスクールでは、先生の観察力もかなり鋭く、子どもの動きが見える場所だけれども、視界に入らない場所で一人の先生が数人(子どもの人数で、先生の人数も多少変わる)の子どもの仕事を観察し続けます。その観察の中で、その子どもの潜在能力を見つけ、伸ばすところを伸ばし、弱いところがあれば、教具や道具、園児の動線が変わるような部屋の配置をさりげなく変えて、強めていくのだそうです。

ちなみに、私の通っていた保育園では、どのような教具が設置されていたのかを覚えていないのですが、当時はめずらしい大きめの木製のキッチンセットがあったこと。
また、普通、保育園や幼稚園では、クラス全体で使うブロックが一人1セットずつ与えられていました。
したがって、一人でブロックをしたい子どもは自分のペースで黙々と遊んでいたように思います。(クラス全体で遊べるものは、ホールにあったような記憶があります。)

そして、はっきりとした記憶ではないのですが、大枠しかないボードに、細かなパーツをはめ込んでいく地図(だったと思います)のようなパズルがあり、これも、数人が一度で使える数が揃っていたと思います。

*北米のモンテッソーリ教育で、よく使われる教具

モンテッソーリ教育が活きたと感じたできごと

私自身、モンテッソーリ教育の恩恵をどこで感じたかと問われると、幼稚園・保育園実習の時と答えるでしょう。実習に入ったクラスの先生から「観察力が高い」と褒めていただきました。
遥か半世紀近く前の保育園時代に、遊びを見守ってもらってきた経験や、納得がいくまで集中して遊びをやってきたからかもしれません。

*保育園実習での実習記録

また、それらの経験(大人が口をはさまない分、自分で考え、解決する)は、その後の人生においても、自分の考えで行動し、責任を持つというスタイルにつながっていったように思います。
おかげで、私は、学生の時から自分がやりたいことは自分で決めて準備して、いつも親に相談することもなく、事後報告でした。両親も、ちょっと変わった保育園に入園させただけあり、よく私の自己判断を信用してくれてきたと思います。

今なぜ、モンテッソーリ教育なのか

モンテッソーリ教育は、新しい教育ではありません。しかし、藤井四段の活躍もあって、注目されました。

現代の子どもたち(大人も)にとって、情報が数秒ごとに変わり瞬時に知ることができる世の中、物も豊富、様々なことがボタン1つで完結してしまうような世の中です。
手指を動かし、集中して遊ぶ機会も少なくなっていることで、モンテッソーリ教育が子どもたちの脳機能を活性化させ、臨機応変な対応、考え方の柔軟性を育むことに気づき、注目が集まってきたのではないかと思います。

機会があれば、ぜひ、モンテッソーリ教育を行っている幼稚園などをのぞいてみてはいかがでしょうか。
普段の保育の中で活かせるアイディアがたくさんあると思います。

クーミンは保育者向けのセミナーやカウンセリングなども行っています。
11月から12月にかけて、「秋の保育キャリアアップセミナー」を開催します。
詳細は、下記、ホームページをご参照ください。
≫『K.Sティーチャーズマインドサポート』
《ホームーページはこちら》

クーミンのブログはこちら
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この記事を書いた人

クーミン
K.Sティーチャーズマインドサポートを主宰。元保育士、認証保育園園長としての経験を活かし、保育サービス企業や派遣会社の保育士研修、保育士個人向けのカウンセリングなどを行っています。保育士の皆さんが自分の保育観を持てるように、そしてコミュニケーション力アップにもフォーカスした保育のヒントをご紹介させていただきます。→ウェブサイトはこちら
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