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保育学生が日本全国の園を旅する~それいけ!保育の旅をレポート~

それいけ保育の旅レポートTOP

子どもの成長を間近で支えられる保育士、やりがいもたくさん。
だけど、決して楽ではない保育の道。

それでもひたむきに保育の道へ進もうとしている学生さんを、ほいくらいふは応援していきたいと思っています。

今回スポットを当てるのは「それいけ!保育の旅」のみなさん。

全国の保育園を見て、聞いて、考えて……
その成果をまとめた報告会にほいくらいふ編集部も参加しました!

「それいけ!保育の旅」って?

この旅のきっかけはとても小さなものでした。
「たくさん雪が降る北海道の幼稚園。雪が積もると地面からブランコまでの高さが変わって、小さい子でも遊べるようになるんだ!」
自分が生きてきた範囲の世界とは異なる保育の姿があることに気づきました。

「実習園や系列園だけしか知らなくていいのかな?」
「日本全国の園はどんな取り組みをしているの?」
そんな一人の保育学生の素朴な思いから、学校や年齢の枠を超えて、東西の学生さん4人が集まったプロジェクトです。

授業や実習の間をぬって、話し合いを重ね、行ってみたい園を選んで依頼をし……

そして、来たる長期休み。
13日に渡る日本各地の保育園・幼稚園・こども園を巡る「それいけ!保育の旅」が決行されました。

旅の最終日には、東京で「保育の旅」で学んだことの報告会をしました。

「それいけ!保育の旅」のメンバー

4人の共通点は保育の養成校に通っている学生であること、そして保育に対して熱い思いをもっていること……これだけでした。

保育学生まお
まお

「それいけ!保育の旅」プロジェクトの発案者。
「思い立ったら即実行!」フッ軽&パワフルな大学3年生。

保育学生なお
なお

まおと同じ大学に通う大学3年生。
おっとりしているようで冷静に状況を見極めるしっかり者。

保育学生ひのっち
ひのっち

唯一首都圏から参戦の大学4年生。
それいけ!の頼れる「お父さん」的存在。起業にも興味あり。

保育学生たろ
たろ

デザイン・イラストも得意な大学3年生。
アパレルでアルバイトしているおしゃれさん。天然ボケでみんなを和ませる。

4人はオンラインツールを駆使して打ち合わせを重ね、計画を練っていきました。
ひのっちとたろは旅先で「はじめまして」、そしていきなり寝食を共に過ごしました。

ほいくらいふ編集部が初めて4人と対面する前は「真面目なガリ勉集団がきたらどうしよう……」とビビッてすらいたのですが、流行もおしゃれも楽しむ、良い意味で「普通の」大学生達でした。
「ちゃんと楽しめている?」とお互いを尊重しあって話を進める姿が印象的でした。

※学年は「保育の旅」実施当時のものです。

旅のスケジュール

行きたい場所も学びたいこともたくさん!
好奇心旺盛な4人が決行した超弾丸!旅のスケジュールはこちら。

旅のスケジュール

【0日目】愛媛 前泊
【1日目】坂本幼稚園・若草幼稚園@愛媛
【2日目】あたごはま幼稚園・高取保育園@福岡
    道後温泉を満喫
【3日目】山のこども園うしのしっぽ@島根
【4日目】こども園ゆりかご・みんなのき黄檗こども園@京都
    世界文化遺産の宇治上神社で参拝
【5~8日目】京都から東京へ移動 みんなで餃子パーティーなど 
     園の都合により調整 そして宮城へ
【9日目】東京から宮城へ プロジェクトの応援者達と美味しい牛タンを堪能
【10日目】おうち保育園かしわぎ・おうち保育園こうとう台@宮城
【11日目】再び東京へ
【12日目】みんなのみらいをつくる保育園初台@東京
【最終日】東京にて「それいけ!保育の旅」報告会

奇しくも旅の時期は新型コロナウイルス感染症の流行の兆しがあった頃。
「保育」を掲げる以上、安全・衛生へは細心の注意が払わて行われました。

当初訪問予定だった園は泣く泣く中止や聞き取りインタビューのみへと切り替え。
報告会も人が集中しすぎないようプログラムを変更したり……。
当時ここまで入念なイベント開催が行われたのは見たことがなかったので、編集部も驚きでした。

「それいけ!保育の旅」報告会

それぞれが写真たっぷりのスライドで、見たこと・聞いたことを自分達の言葉で発表しました。

ここではその報告会のダイジェスト版をお伝えします。

地域や小学校へのつながりを学ぶ

松山市立坂本幼稚園

地域との接点が一目でわかるおさんぽマップ

スタートは愛媛県の松山市立坂本幼稚園
1クラス10人以下、総園児数が20人と小規模な幼稚園。
地域へのつながりが深く、「おさんぽまっぷ」には週二回の園外保育で訪れた軌跡が見られます。
また小学校に隣接しており、交流も活発です。相互の先生が協力して作る「計画案」をもとに3歳~12歳までの連続性ある教育が実現されていることに興味をもちました。

保育学生まお
まお

園と小学校、双方が理解をしていないと難しそうな実践に感じました。「どのようにして実現しているのですか?」と質問しました。
先生は「幼稚園に小学校の先生が頻繁に学びに来てくれる。だから子ども一人ひとりにどんな支援をしているのかなども分かっており、コミュニケーションのロスが起きにくい」と答えてくださいました。

もっと詳しく!
・それいけ!保育の旅ブログ「様々な”つながり”

幼児期の心の根っこにあるものを聴く

室内には5~6人で遊びが生まれるよう遊具がある

同じく松山市内の幼保連携型認定こども園・若草幼稚園へ。
園舎と園庭が離れている園は初めてでびっくり。園庭で理事長さんからじっくりお話を聞きました。
この園では運動会をやるかやらないかから子どもたちが決めると言います。

保育学生なお
なお

私は運動会は今までやるのが当たり前だと思っていました。「自分の当たり前はみんなにとって当たり前なのか」、「その当たり前は子どもにとって良いことなのか」そんなことを考えさせられました。

もっと詳しく!
・それいけ!保育の旅ブログ「心の根っこにある3つのもの

食育で健やかに育つ

おにぎりを食べる子ども

※画像はイメージです

次は福岡県へ飛びます。
味噌づくりなど丁寧な食育実践の様子がドキュメンタリー映画『いただきます』にもなった高取保育園を訪れました。

保育学生まお
まお

6つの食育方針があるのですが、その中でも「一物全体=皮や骨なども捨てずに食べ物をそのままの形でいただく」という考え方は初めて知り、印象的でした。子どもの頃から食べ物が身体を作ると理解できるのはステキだと思います。

もっと詳しく!
・それいけ!保育の旅ブログ「1番の幸せとは

幼稚園は「どんな場所」でありたいか

訪れた二人が小さく見えるほど広大な園庭

福岡の姪の浜・海にもほど近いあたごはま幼稚園
注目したのは環境構成です。
競技場のような広い園庭、中庭(通称:公園)、畑などで子どもが思いきり身体を動かせることができる園です。

保育学生なお
なお

苦しい時や悩みがあった時に卒園児やその保護者でも「戻れる場所」にしているそうです。そこではただの卒園児としての繋がりではなく「親戚のようなつながり」が生まれまると言います。

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・それいけ!保育の旅ブログ「思いを形と言葉に

大自然の中でのびのびした育ち

大自然の中で遊ぶ子ども達

島根県・津和野にある山のこども園うしのしっぽは森の奥深くにあり行くのにも一苦労。
自然豊かな場所で、今日はどこで遊ぶかも子ども達が主体的に決めることができます。

保育学生まお
まお

子ども達の遊びの様子を見ていて、「自分ができるようになるまで待つことができる」姿が印象的でした。火起こしのような忍耐強い作業も「待つ」ことができるんです。それを可能にしているのは先生達の「待つ保育」あってだと思いました。

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・それいけ!保育の旅ブログ「今、何したい?

宗教と保育にふれる

園舎にある仏像

ここで園児達は礼拝をします

宗教と保育の関係に興味をもち、京都にある妙心寺境内にあるこども園 ゆりかごを選びました。
安田式遊具」と呼ばれるカラフルな遊具も印象的でした。

保育学生たろ
たろ

朝の礼拝や座禅の時間のように宗教の存在はあるけれど、その場面・目の前にいる子ども達自身と向き合った保育は他の園とも変わらないものだなと感じました。

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・それいけ!保育の旅ブログ「お寺にある園が大切にする2つのこと

積み重ねの保育実践

子ども達が藍染した衣服

種まきから藍染、引継ぎまで1年かけて体験する

同じく伝統文化根付く京都のみんなのき黄檗こども園
この園は年間を通じて連続性のある保育・教育を大事にしています。
その一つは「藍物語」というプロジェクト。年長児から受け継ぎ、種から藍を育て、収穫し、染め物を一年かけて行います。

保育学生ひのっち
ひのっち

子ども達は良かったことがあったら、拾った枝を大きなもみの木の傍に持っていき「こんな良いことがあったよ」と言葉にする習慣があります。「1年経つとたくさんの枝が集まるんだ」と園長先生は言います。そこに僕は園の「積み重ねていく」姿勢を感じました。

もっと詳しく!
・それいけ!保育の旅ブログ「ホンモノに近づくための道

理念を意識し、個々のニーズに応える努力

おうち保育園

※画像はイメージです

宮城・仙台の企業主導型(認可外)の園おうち保育園へも足を運びました。
保育指数が足りず、認可園には受かりにくい家庭にも門戸を開き、地域に根付いています。

保育学生ひのっち
ひのっち

職員同士で理念の理解が徹底されていると感じました。
その秘訣はこまめにミーティングを開催し理念の確認を行うことです。
園長先生は「大人も目標を毎朝確認することでなんとなく保育をしてしまう一日というものを減らせるのではないか」と考えられていました。

もっと詳しく!
・それいけ!保育の旅ブログ「挑戦する保育園

感情を伝える、気づく、違いを知る

手書きで表した感情カードの使い方

自分の気持ちを表したり他者の感情を理解しようとする

最後は東京のみんなのみらいをつくる保育園へ。
登園した時に、嬉しい・悲しい・モヤモヤするなどの「感情カード」を使って自分の気もちを伝える仕組みがありました。
「まずは自分の感情に気づくことで、今度は違う人の感情に気づくことができる」というねらいがあるようです。

保育学生たろ
たろ

やわらかい地球儀を持って話をする「トーキング・オブジェクト」という取り組みが驚きでした。「地球には色んな言語・いろんな考えを持った人がいるんだと」いう多様性の尊重というメッセージが込められていました。

もっと詳しく!
・それいけ!保育の旅ブログ「色んな気持ちの声

旅で撮った写真もたくさん

展示される写真を見る男性

報告会だけでなく、写真もたくさん掲示されました。何気ない一コマもじっくり見ることができます。
「これはどんな様子?」と会話も生まれていました。

感じたことを共有して

参加者は日々保育に携わっている人や感心がある方がたくさん。
休憩やプレゼン(報告)が終わった後には、参加者同士の会話にも花が咲きました。

ふせんとペンが用意され、参加者は感想や疑問を書いて共有することもできました。
4人が経験したことも他の視点から見ると新たな発見があります。

後日談~学生達の反省会「この経験は宝物」

手描きのサンクスレター

4人から来場者にはサンクスレターも

地方の学生だけで始めて、仲間もいない、分からない「ないない」だらけでスタートして、旅をし、報告会まで駆け抜けてきた半年間。
旅費も全て自腹。アルバイトで稼いだお金や親から借りて(出世払い!)、旅に出たそうです。

振り返って4人は「この経験、出会ってきた人たちや時間は宝物」と言います。

「今までお世話になった方々がたくさん来てくれて、そしてそのつながりが報告会の場を通じてどんどん増えていることも嬉しかった」「私たちもよく頑張った!」と満足げな中、まおだけは違いました。

「素敵な人が集まってくれたのだから、もっと参加者の個性が分かるような時間にしたかった!悔しい!リベンジしたい!」

向上心あふれる保育の旅はまだまだ終わらないようです。

★Special Thanks★

集合写真

それいけメンバーと来場者でパチリ

「それいけ!保育の旅」を応援してくださった園や皆様、当日参加してくださった方、「ほいくらいふ」にて記事化にともない多くの方のご協力もいただきました。
この場を借りて改めてメンバー一同とほいくらいふ編集部より感謝申し上げます。

ありがとうございました!

●「それいけ!保育の旅」メンバーのみなさん
 【ブログ:soreikehoikuのブログ
 【Twitter:@SOREIKEHOIKE
●訪問をさせていただいた全国の園のみなさま
●「それいけ!保育の旅」を応援してくださったみなさま
●当日報告会に参加いただいたみなさま
●会場:シェアホーム【wiz.u】のみなさま
●これを読んでくれたあなた!

ご感想や「同じことをやってみたい!」「あの地域の園が気になっている!」などありましたら、SNSでつぶやいてみたり、記事のコメント欄・お問い合わせフォームへ!

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