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保育実習日誌の書き方の例・ポイント(教育・施設実習)

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こんにちは。保育士のぽっくる先生です。保育実習に行くだけでも大変なのに「実習日誌を書くことが何の役に立つの?」「どうしてこんなに細かく書くの?」と、疑問に感じたことはありませんか?

ただ書かされているだけ…と思うと、なかなか気持ちが実習日誌に向かないですよね。しっかり書く意味を理解していると実習中に着目するポイントが変わってくるだけではなく、日誌を書き進めやすくなります。

本日は保育実習日誌の書き方をご紹介します。教育実習や施設実習にも役立てることができますよ!

保育実習日誌を書く意味とは?

保育実習日誌の書き方 意味

保育実習日誌を書き始める前に、なぜ実習日誌を書くのか考えてみましょう。

実習日誌は「自分のための保育記録」です。今は実習生という立場ですが、学校を卒業したら保育士になる方も多いですよね。就職したら、あなたはプロの保育士です。

4月からクラス担任を任せられ、毎日の保育計画を考える必要が出てくるかもしれません。突然現場に出て困らないために保育実習があり、学びの場として部分実習や責任実習があります。

自分が子どもたちの前に出て保育をするときは、「何のためにその活動をして、どのように進めるのか」を考えて計画する必要があります。その時に役に立つのが実習日誌です。具体的に記録し、日誌を見て自分も同じような流れで保育をできるように書いておくことが大切です。

見て理解しているつもりでも、実際に自分がやってみようとすると「あれ?どうやって進めるんだっけ…」とわからなくなってしまうことがよくあります。自分を助けるためにも、日誌はしっかりと書いておきましょうね。現場に出てからも日誌を振り返ることで、あなたの保育のレパートリーが増えますよ。

実習生の差は日誌に表れる?!日誌を書く前に必要なこと

保育実習日誌 書き方メモ

園ではたくさんの実習生を受け入れています。実習中の態度はもちろんですが、どこで実習生の差を感じるかというと“実習日誌”です。

きれいな字で細かく書いてあれば実習へのやる気を感じ、具体的に保育士の動きや子どもの様子が書かいてあれば「よく見ていたんだな」とわかります。

逆に雑な字で内容が薄かったらどうでしょう?自分が受け取る立場だったら…と考えればわかりますよね。実習日誌を書く前に必要なことを押さえておきましょう。

メモは必要?

1日すべての活動と時間、保育士の働きかけ、子どもの様子を記憶することは難しいですよね。日誌に具体的な内容を記録できるようにメモをとることは大切です。ただしメモをとるタイミングが重要です…。

メモを全くとらないと、いざ1日を振り返ろうと思ったときに細かい部分が思い出せません。しかし実習は子どもとかかわることが重要視されるので、メモをとる時間が長いと「メモばっかりとっていないで、子どもとかかわって!」と言われてしまうこともあります。

子どもとかかわることをメインに、活動の合間のちょっとした時間や休憩時間を利用して、さっとメモをとるようにしましょう。日誌に書く必要がある大まかな時間、活動の内容、順序を書いておくと、1日の流れを把握しやすいです。指導担当の先生と話す機会があれば、保育のねらいや子どもの人数も聞いてメモしておくとよいですね。

大前提!字は丁寧に書きましょう

ではさっそく書き方のポイントです。まず大前提として、字はきれいに書きましょう。

パッと見て字が汚い、大きすぎ、小さすぎ、ななめになっている、丸文字、雑…それだけで印象は悪くなります。下手でも丁寧に書きましょう。

また意外と多いのが漢字の間違い。直していると「私国語の先生じゃないんだけどな…」と感じます(笑)調べればわかるものはきちんと書きましょう。

【チェックポイント】
□ 字はきれいに書く
□ 大きすぎ/小さすぎていないか
□ ななめになっていないか
□ 丸文字や雑な字になっていないか
□ 誤字脱字はないか

気を付けたい表記・よく使う言葉

実習日誌を書くときに、間違えやすい言葉や気をつけたい言葉を確認しておきましょう。

「である調」「です・ます調」を統一する
子どもたちはブロック遊びに夢中だった
保育士はA君に○○と声掛けをした
トイレ関係の言葉は「排泄」で表記する
×おしっこ、大便
〇排泄
子どもに対して「~させる」という言葉を使わない ※保育士が子どもに何かをさせるのではなく、子どもの自発性を尊重して書きましょう。「~させる」の代わりに「促す」「声をかける」などを使います

×トイレに行かせる
〇排泄を促す
×イスに座らせる
〇「危ないからイスに座ろうね」と声をかける
「~たり」は2回重ねて使う
×クレヨンを使ったり、はさみを使って作る
〇クレヨンを使ったり、はさみを使ったりして作る

実習日誌の用紙の使い方

日誌の用紙は学校によって異なります。学校で指定された項目にしたがって書きましょう。誰が見ても見やすいように文の列や行を揃え、項目ごとにしるしをつけたり、行間をあけたり工夫しましょう。

多くの用紙は、下記の項目があるかと思います。用紙の8割程度は埋められるとよいですね。

●初めに
【クラス/子どもの人数/担任名/ねらい/目標】

●実習中の記録として
【時間/活動/環境構成/子どもの動き/実習生の動き/保育者の動き】

●最後に
【感想/反省/準備物/指導者からのコメント】

実習日誌の書き方~項目別に確認しよう~

保育実習日誌書き方 例

それでは各項目について書き方を見ていきましょう。

【クラス/子どもの人数/担任名/ねらい】
自分で考えることではありませんので、実習に入ったクラスの先生に忘れずに聞きましょう。ねらいの意図などを、自分で考えた上で質問をするのもよいと思います。
【目標】
自分のその日の目標です。学びたいことや頑張りたいことなど書きましょう。
実習の後半では、「多くの子どもたちとかかわる」などではなく「保育者のかかわりの意図を知る」など一歩踏み込んだ目標を立てるとよいでしょう。
【時間】
活動が切り替わったときの時刻を記入します。意外と忘れてしまうので、実習中にささっとメモをとることが可能ならできるとよいですね。
【活動】
朝の会、製作、遊び、昼食、午睡など、どのような活動をしたのか記入します。何気ないかかわりの中にも保育者の意図や配慮が含まれています。見逃さないよう子どもたちとかかわりながら様子を見ましょう。
【環境構成】
保育士や子どもの位置、机やイス、教材の配置、準備物など、図や簡単な言葉で記入します。図の際は定規を使い丁寧に描きましょう。
【子どもの動き】
活動中の子どもの動きを記入します。ポイントとして、より具体的な子どもの姿を書けるとよいですね。
たとえば昼食時の日誌を書くとしたら

・食事の準備をする
・挨拶をする
・食事をする
・片付ける

だけではなく↓

・コップと箸を出して食事の準備をする
・なかなか準備が進まない子がいる
・当番が前に出て挨拶をする
・食事をする
・苦手な野菜を残す子がいる
・食事が終わった子から片付ける。など、

より具体的に個々の子どもの姿が書かれていると「よく見ているな」と保育士は思いますし、自分が責任実習をするときにも役立ちます。

【実習生の動き】
自分がその活動中、どのような動きをしていたのか書きましょう。何もせずボーっと立っているだけでは書けません!先生の手伝いをしたり、子どもに声かけ・働きかけをしたりしましょう。


・机とイスを出す
・お茶を配る
・「○○しようね」と子どもに声かけをする など
【保育者の動き】
保育士の動きを書きましょう。保育士は全ての言葉かけ・行動に意図を持って行っています。できるだけ細かく見て書きましょう!

製作時を例にすると
・使うものはどのように配っているか?
・教材や道具をどのように配置しているか?
・どのようなことに注意しているか?
・どのように説明しているか?
・製作を進める手順はどのようにしているか?
・どのような子に個別対応しているか?

上記を実習中に見るポイントとし、日誌には以下のことを例にしましょう!

・はさみは危険がないよう、使う直前に配る
・子どもたちがわかるよう、見本を見せる
・早口すぎず、ゆっくり大きな声で説明する
・(中には製作が苦手な子もいるので)途中でわからなくなったら得意な子に見せてもらうよう促す、またはあらかじめ得意な子と一緒のグループにしておく
・副担任・補助の保育士がついて対応している

1つの活動をとってもさまざまな声かけ、動きをしているはずです。よく注目して見てくださいね♪

ちなみに実習生の動きと保育士の動きは同じ欄に書くこともあるので、
○→保育者の動き
●→実習生の動き

のように、記号で分けて書くとわかりやすいですよ。

【感想/反省】

1日実習をして感じたことや気づいたこと、疑問に思ったこと、嬉しかったこと、困ったこと、もっと○○できればよかった、明日は○○したい…など、感じたことや反省点を具体的に書きましょう。

保育実習日誌を効率よく書く方法

保育実習日誌書き方 効率

毎日書く必要がある実習日誌、いかに効率よく書き進められるかが重要ですよね。実習生の話を聞いていると、早い人で1~2時間、長い人だと5時間以上かかるそうです。

最初に説明したように1日の流れを把握して具体的に記録するには、メモをとることが大切です。時間と活動を実習中にメモしておくことで、日誌の項目部分はすぐに書くことができます。そして実習中は、日誌を書くことを頭に入れて取り組むとよいですよ。

日誌を書くことが実習の目的ではありませんが「日誌に書くこと=学んだこと、気づき」です。ただ子どもたちと「楽しいな~♪」と過ごすだけではなくて、「どうしてそのような言葉かけをしたのだろう?」「どうしてこの活動を選んだのだろう?」と、常に疑問を投げかけることで、保育者の意図を読み取り、そこから気づいたことを日誌に書くことがことができます。

また、家で日誌を書く時間を短縮したい方は、休憩中に午前中の日誌を書いてしまうのもオススメです。記憶が新しい方が書くことに迷わず、短時間で進めることができます。

実習でクタクタに疲れたあと待ち受けている日誌…本当につらいですよね…。ポイントを押さえて要領よく進めたっぷり眠ってください…★ぽっくる先生は全国の実習生を応援しております!

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コメント

  1. プロフィール写真

    やんみーさん(2016年2月2日)

    実習日誌は正直なにを書いたらいいのか分からず毎回困っていたのですごく助かりました。

    • プロフィール写真

      ほいくらいふ運営部さん(2016年2月4日)

      やんみーさま

      コメントありがとうございます!
      ポイントは、保育者と子どもの関わりから、保育者の意図を掴むことです。「なぜ、そういう声掛けをしたのか?」「どうしてそのような関わりをしたのか?」自分なりに考え、日誌を書きます。先生との反省かの時に、その中で疑問に思ったことを聞くと、今後のためになります。
      頑張ってください!

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