放課後等デイサービスとは?障がい児のための学童保育「STEP小平」取材レポート♪

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最終更新日:2016/09/08

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放課後等デイサービスとは?

皆さま、「放課後等デイサービス」はご存じですか?聞いたことはあるけど、具体的に何をしているのかわからない方もいるのではないでしょうか?

放課後等デイサービスとは障がいのある6~18歳の児童を対象とし、放課後や長期休業日に社会との交流促進や生活能力向上のための訓練を継続的に提供する通所訓練施設のことです。

今回は、2015年7月にオープンした東京都小平市にある「放課後等デイサービスSTEP小平」の管理者・児童発達支援責任者の「橋本郁子」さんに、今までの経験も含め「子どもたちとの具体的な関わり方」「保護者・学校との連携」などをお聞きしてきました。

保育の現場でも役立つ考え方や関わり方が満載です♪

ホームページはこちら→放課後等デイサービスSTEP小平

放課後等デイサービス_障がい

放課後等デイサービスで働いている人にはどのような方がいるのですか?

橋本さん
橋本郁子さん

STEP小平では、保育士や教員の免許を保有する職員が指導をさせていただきます。

具体的にはどのようなことをしているのですか?

橋本さん
橋本郁子さん

学習指導と生活習慣を重点として対応させていただいております。

施設への送迎は保護者かドライバーの方にお願いすることが多いですが、STEP小平では車での送迎も指導員が行います。

小平市では、障がいのあるお子さんの学習を見て下さるところが少なく、遠くまで通わなくてはいけないという現状があり、保護者の方からも「近くで学習指導をしてほしい」「送迎をしてほしい」という要望がありました。そのような点で、送迎や学習指導は小平市のニーズと合致していると思います。

酒井
ほいくらいふ

確かに、障がいのある方の学習を見ていただける場は少ないですね。

橋本さん
橋本郁子さん

そうですね。
子どもたちには、一般的な社会のルールを無理なく守れるように日々接しさせていただく中で、手洗いうがいなどの基本も身につけていただく関わり方を継続して行い、また個別に学校の宿題を含む個別療育の時間を多く持とうと思っています。

日々何をしたのかを連絡帳や個々のプリント・ノートに書き、家でも課題に取り組めるよう考えています。

酒井
ほいくらいふ

その場で完結でなく、学校からの宿題を含め家庭でも取り組めるようにしているのですね!
特に今までの経験の中で印象深い取り組みはありますか?

橋本さん
橋本郁子さん

将来的にも必要な「コミュニケーション能力」を培う取り組みとして行っていた日記です。
アウトプットとしての表現方法に重点をおき「あいうえおのなぞり書き」から始まり、「朝ごはんは何を食べた?」などの質問形式になっていきます。

上手に書けなくても繰り返し行うことにより1日の行動の振り返りができるようになっていくのです。

カリキュラムはどのように作っているのですか?

橋本さん
橋本郁子さん

障がいのある子は特徴も個性もさまざまなので、個々のお子様に合わせ本人のご希望、低学年の子は保護者の方のご希望に沿って考えていきます。
その上で、心身ともに無理のないよう成長していただけるカリキュラムを組みます。

個々の状況に対して指導をし、その指導が良かったのか検証し継続・変更をしていきます。

酒井
ほいくらいふ

検証することはとても大切ですね。保育でも同じことが言えると思います。

保護者、学校の先生との連携はどのようにしているのですか?

橋本さん
橋本郁子さん

送迎車で送迎をしていますので、その際に連絡をとっていますね。
構えて連絡を取ろうとするのではなく、いつも自然と会話がうまれてきます。

放課後等デイサービス_小平

こちらの車が送迎車です。ドアも引き戸になっていて、乗り降りがしやすく配慮されていました。

酒井
ほいくらいふ

送迎を指導員の方が行う利点は多くあるのですね。保護者とは具体的にどのようなことで連携をとっているのですか?

橋本さん
橋本郁子さん

子どもは、障がい関係なくその瞬間瞬間で表情が違ってきます。
例えば1日を通して笑顔だったのに、家についたとたんぐずることって多くあるんですよね。

その際も指導員が送迎をしていれば、ぐずるまでのプロセスをお伝えすることができるので保護者の方にも安心していただけます。
送迎をすることはそういった面でも良いと思います。

他の連絡方法としては、連絡帳や日々のカリキュラム、日記をお渡し、保護者の方に見ていただいています。

酒井
ほいくらいふ

送迎時だけでなくさまざまな方法から連絡をとっているのですね。学校とはどのように連携をとっているのですか?

橋本さん
橋本郁子さん

お互いに責任をもって対応しているので、そこに必要な情報は送迎時などに暗黙の了解で伝え合っていますね。
具体的には、体調面や宿題について話をしています。

宿題については、学校の先生からも助かっているというお言葉をいただけていました。
ただ、でしゃばらないように学校の先生の指導方針にのっとった上で「できないこと」も見ていただきたいので、どこまで、どのようにして取り組んだのかも連絡帳などで報告していきます。

酒井
ほいくらいふ

「できる」ことだけではなく「できないこと」に目を向けることも、適切な支援をしていく上で大切ですね。

子どもとの関わりで大切なことは何でしょうか?

橋本さん
橋本郁子さん

放課後等デイサービスにはさまざまな特性をもった子がいます。
比較的模倣が上手な子が多いと思います。
難しい部分は指導員がついて「してもらうのでなく、一緒に行う」ということを大切にしていますね。
「一緒に児童さんも、指導員も日々成長していけるようなカリキュラムや指導の方向を模索しています。」

保育・福祉それぞれの利点がある

酒井
ほいくらいふ

児童発達支援管理責任者になるには、福祉側からと保育側からの経験からなれると思いますが、それぞれの考えや視点の違いはあるのでしょうか?

橋本さん
橋本郁子さん

保育のもっている利点、福祉ならではの利点もあると思いますね。
おやつ提供を例に出すと、保育だと一般的に最大公約数の適切な部分、平均値で提供することが多いと思います。
福祉だとケースバイケースの方が多いです。
とはいえ、あまりに個々に偏りすぎで上手くいかないこともあります。

また、幼稚園・保育園では集団生活の暗黙のルールを教えていると思います。
そのようなことを、保育士だったらどのように教えているか知りたい福祉の方は多いのではないでしょうか。
人としての基本が保育であり、そこに障がいへのアプローチとして福祉の知識が加われ、必要とされるニーズにしっかり対応できると考えています。

酒井
ほいくらいふ

保育と福祉、さまざまな方の視点から見ていくことで、個々にあった支援が可能になるのですね。最後に一言お願いします。

橋本さん
橋本郁子さん

適切な時に声掛けをしていく。
指導すべきところで指導していく。

また、障がいの子は成長がある程度の年齢で止まることがあります。
例えば3歳児検診で気になる結果が出てから、小学生になりひっくり返りました。ということはあまりないので、早い段階での特性に合った対応が必要になってきます。

放課後等デイサービスSTEP小平の施設紹介♪

東京都小平市にある「放課後等デイサービスSTEP小平」
放課後等デイサービス_施設
ただいま看板製作中だそうです。目の前には畑がありのどかな雰囲気が漂っています。

教室に入ると、明るく落ち着いた雰囲気があり、床は柔らかいマットになっていて怪我の防止になっていました。

放課後等デイサービス_配慮

トイレのドアはスライドドアで開けやすくなっていました!

そして、電気は一見普通?に見えますが、蛍光灯にカバーが施してありました!

理由をお聞きすると、おもちゃなどがぶつかっても割れないようにカバーをつけたそうです。地震の時にも安全ですね。

放課後等デイサービス_環境

手洗い場は車いすの方でも洗いやすいようにと、下に空間がありました。

指導員の方の部屋は個人情報もあるため、しっかり鍵がかかっていました。

教室の奥にはもう一つ部屋あり、子どもたちが興奮したときに落ち着けるような部屋としても利用でき、保護者の方との面談でも利用できるそうです。

今回お伺した時は、まだ子どもたちはいませんでしたが、施設内でお話を伺っていると子どもたちの姿が目に浮かんできました。

まとめ

保育園・幼稚園では園児数も多く、一斉活動もある園では1対1の関わりの時間がどうしても短くなってしまいがち。

しかし、個々への関わりは子どもたち一人ひとりをしっかり見て、日々関わりを振り返り、検証し、見直していくことで必要なタイミングでの声掛けや関わりができると感じました。

またクラスの中でも、気になる子がいるなと思っている方も多いと思います。
早い段階でのその子の特性に合った対応ができるように保育や、環境設定を考えていきたいですね♪

おもちゃの寄付をお願いしています♪

放課後等デイサービス_寄付

放課後等デイサービス STEP小平では、オープンに向け「おもちゃの寄付」をお願いしています。ご自宅などで使っていないおもちゃがございましたら、子どもたちのために寄付をいただけませんか?

みなさまの寄付お待ちしております♪

寄付はこちらから≫おもちゃの寄付受付

プロフィール

橋本さん
橋本郁子さん

株式会社ウェルクスの放課後等デイサービス STEP小平の管理者・児童発達支援責任者。

一般企業にてテレマーケティング・人材派遣等での勤務後、医療・福祉専門コンサルティングとの業務を経験。
文部科学省リーディング・プロジェクトに携わり、その後生活支援員、児童発達支援管理責任者として長年福祉に携わる。

ホームヘルパー2級、行動援護従事者、社会福祉主事任用、カウンセラー、
サービス管理責任者・第三分野:地域生活(知的・精神)研修修了、
相談支援従事者初任者研修、児童発達支援責任者研修
など多数の資格を保有。

【ホームページ】放課後等デイサービスSTEP小平

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